小さい頃、日曜日の夕方にアメリカのドラマが放映されていた。
それは『ハッピーデイズ』というフィフティーズっぽい青春コメディだった。
オープニングは『ロック・アラウンド・ザ・クロック』で、その曲がえらく気に入っていた小学生の私は、ラジカセをテレビにつないでテープに録音して何度も聴いた。
それから何年後かの中学生の私は、映画館で『アメリカン・グラフィティ』を観てビックリした。(そのときすでにリバイバル上映)
オープニングが『ロック・アラウンド‥』だし、『ハッピーデイズ』に出ていたお兄さん(ロン・ハワード)が出ているからだ。
それだけでも釘付けなうえに、ファッションや音楽など、いちいち私の琴線にふれたのだと思う。
それ以降、確実にファッションや聴く音楽が変わった、というか、いろんなことに対して、窓が開いたように思えた。
mc sisiter を読み、DO FAMILY!の服が欲しい、と思った。とってもアメグラっぽかったから。
50~60’sっぽいものが雑貨屋にあると迷わず買った。
いつの日か、ジュークボックスを買いたいと思い(?)、少ないお小遣いで少しづつ、中古レコード店でオールディズのシングル盤を買い集めていた。
古い外国の雑誌をたまにフンパツして買ったりした。
そして、映画っておもしろいと思い始めた。
あれから、20年以上経った今、シングル盤は一枚も残っていない。集めていた雑貨も古い雑誌も。
8.6水害で家のなかで胸まで水に浸かったので、何百枚というレコードも本も写真もなくなったのだ。
でも、今だにポップなモノが好きで、ギンガムチェックが好きで、オールディズが大好きだ。
今の自分のいろんな“趣味”の土台を作ってくれたのは、アメグラだと思っている。
中学生の頃に、ロードショーかスクリーンから切り抜いた、アメグラの広告は今も部屋に飾っている。
愛すべき映画が何本もあるということは、なんて幸せなことなんだろうと思う。