古今東西

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テレビのサスペンスドラマのスペシャル版として、松本清張の作品がドラマ化されることがある。
どれも一度映画化されたもので、確かによく出来ているとは思うのだが、「やはり映画のほうがよかったかも ‥」と最後には感じてしまうことが多い。
その映画でさえ、松本清張が「唯一、原作を超えた」と称したのは、『砂の器』だけだと何かで読んだことがある。

映画のリメイクというは昔からあったことだ。
ヒッチコックは自身の作品のリメイク版をいくつも作っていて、しかも、前の作品よりも良く出来ているという、稀な監督だ。
それとは別だが、パートⅡ、パートⅢがパートⅠを超えるというのもあまりない。
オリジナルを超える、ということはなかなか難しいことなのだろう。

秋になってから、リメイクされた作品を見る機会があった。
ひとつは、黒澤明の『椿三十郎』を森田芳光がリメイクしたもの。
オリジナルでは、三船敏郎が演じていた椿三十郎を織田裕二が演じていたのが、
う~~ん(ーー;) となってしまった。
なにしろ、アクセントがおかしいのだ。
そして、まったく男臭くない!匂いたつような男臭さがなくっちゃ椿三十郎じゃないっっ!!
敵役のトヨエツにも困った。冷たさや不気味さが感じられなく、声が少々高いのが妙に気になった。
それは、私は黒澤のオリジナルを見ていたからだろうか。
いや、百歩譲って見ていなかったとしても、「ふ~ん、こんな映画なのかぁ」と思ったような気がする。

Tubaki Youjinbou

フト思った。監督の森田芳光だって黒澤版のを何度も観ているはずだと。
そして、もしかして、森田芳光は黒澤が好き過ぎて、もっと今の若いひとたち、黒澤の映画を観たことのないひとたちに観てもらいたくて、観たことのあるひとたちには再確認して欲しくて、リメイクしたの?って、ついつい考えてしまったのだ。
いらん世話だといえば、そうなのだが、そうとしか思えない私はイジワルなのだろうか。
映画と世界陸上は違うんだよ、といちいち云う私はヘンクツなのだろうか。

Tubaki4 血しぶき~~~~~!

 

もうひとつのリメイク版は、アメリカ映画の『へアスプレー』

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実は、こちらもオリジナル版を観ているのだ。
約20年くらい前にジョン・ウォーターズが作った、カルトムービーとして密かに人気があった映画だった。
主人公のトレイシーもだが、そのママ役がディヴァイン、仇役のママ(ミッシェル・ファイファーが演じていた役)がブロンディのデボラ・ハリーで楽しかったのだ。
音楽もファッションも大好きだった。
だから、リメイク版は観ようかどうか迷った。
なので、ほんのちょっとだけ勇気を出して観に行った。

そして、観た感想は‥

楽しかったぁ~♪
かなりB級だった(でも愛すべき映画だった)『ヘアスプレー』が上質なミュージカル映画になって、戻ってきた、ってカンジ。
ちっともイヤな気はしなかった。
でも、やっぱり、私はジョン・ウォーターズの『ヘアスプレー』のほうが好きだと思う。
こちらは、オリジナルを観ていなかったら、手放しで楽しめたのに、とちょっとだけどこかに小さな穴がポツンと開いた気分。

Hairspray2 Hairspray_2

ところで、あとで知ったのだが、『ジャパニーズ・トレイシーを探せ!』というようなイベントがあったらしい。
それを聞いた私は、「出たかった‥。もしかしたら1位だったかも‥。」と、図々しくも思った。
だけど、よぉく考えたみたら、トレイシーというよりも、トレイシーのママでもいい年なのだ。
そのとき(?)には、ダーリン役(パパ)は、佐藤浩市でお願いしたい所存でござる。
佐藤浩市が変なおもちゃを売ってくれなきゃイヤイヤなのだ。
そうそう、トレイシーのときには、相手役はもちろんジョーで、しかも下のときのジョーでお願いしたい。
あぁ、ゴキブリ柄のドレスを着てジョーと踊りた~い♪

10_2 菊ちゃんの相手役なら任せといて☆

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