Take me home 5月の旅 ⑧
京都3日目の朝になった。
前の晩に食べられなかったケーキをおめざに食べた。
あとで荷物は送ってもらうので手荷物は来たときと同じで少なめにして、まずは朝飯を食うべ、と部屋を出た。
え?さっき食べたケーキは、って?!
あれは、あくまでも「おめざ」で、朝ごはんはちゃんと食うのだ。
私は朝ごはんはしっかり食べます派(?)なのだ。
錦市場から横に入ったところにある喫茶店(カフェと書いてあったが)でモーニング。
これから祇園方面へ歩くのだ。しっかり食わねば~。
この日は、お昼過ぎには新幹線に乗って帰るので、近場のところへ、ということで、天井画が観てみたかった建仁寺へ行くことにした。
その前に行ってみたいお店を覘いてみようと思っていたのだが、どこもかしこも開店が10時半~11時でシャッターが閉まっているのだ。
友人が通勤のときに歩いているというところを歩いたので、いわゆる観光客がよく通る祇園の道筋から一本二本と外したところで、それが逆に趣きがあるようなカンジさえした。
事務所みたいなところを通って中に入ると目の前に『風神雷神』が現れるのだが、残念ながら本物の『風神雷神図屏風』は現在、京都国立博物館の収蔵庫に寄託してあるそうで、お寺にあるもの(入口近くにある陶板のものと書院にあるデジタル複製のもの)はレプリカだそうだ。
ちなみにもうひとつ奥に置いてあったこれも複製かな‥?
風神雷神と天井画のことばかり頭にあったのだが、中に入ってすぐのところにある小さなお庭を観て、「あ~~~~っっ!!」と声に出してしまった。
以前、『新日曜美術館』の京都のお庭の特集のときに紹介されていた、とっても気になるお庭があったのだ。
気になるとはいえ、すっかり忘れていたのだが‥
それは、『○△□の庭』。「まるさんかくしかく」ね。
写真に撮ってもあまりわからないカンジだったので、気になるかたは実際行って観てネ~。
くわしくは建仁寺のHPへどうぞ→ クリック
左にちょこっと写っているのが『○△□の庭』
お庭を見ているのだワン→
方丈の中庭は『潮音庭』といわれるお庭で、「海の波の音」という意味のほかに、「仏の説法の声があまねく聞こえている」という意味もあり、仏の教えが渦をまいて大きく広がっていく様子がこの庭には表現されているとのこと。(気になって直接、建仁寺に問い合わせた)
こちらも、新日曜美術館で紹介されていたのだった。
思いがけず(すっかり忘れていたのにもかかわらず)、観てみたかったお庭が観られてラッキーだった。
新緑のまぶしいお庭を観たあとに、枯山水のお庭を観たのだが、静かに思える枯山水のほうが動きを感じるのが不思議だった。
奥へと行くと、天井画のある法堂へたどり着いた。
中にはお釈迦様の坐像が居られて、上を見上げると 小泉淳作の双龍図がこちらを見下ろしていた。
撮影はOKだそうで、小さくしゃがんで撮ってみたが、どうしても斜めに撮れてしまうので、以前、美術館の天井を撮るときに一番きれい撮れたときと同じように‥
床に直接仰向けに寝そべって撮ったのだ。
もちろん、お釈迦様には足を向けないようにね。
友人には「あなたのその姿を写真に撮っておきたい」と云われた。
が、撮ってはくれなかった。携帯のカメラが壊れると思ったのか?!
建仁寺を満喫した私たちは、宮川町へと向かった。
2年前のときには定休日でショボ~ンとなった『裏具』なのだ。
がっ!しかしっ!!開店時間が12時からぁぁぁぁ~~~。
私たちが行ったときにはまだ11時半~~~~~ オーマイガッ
開店まで待っていたら新幹線に乗り遅れるかもしれないのだぁぁ~~~~
どうも、店内の奥にはひとがいるようだった。
電話が鳴って出たのがわかったので~。
っというわけで、友人が店の前から携帯で電話をかけて、事情を話したら開けてくださったのだ~~~
店内にはステキすぎるハガキやレターセットなどがたくさんあり、ウットリ菊ちゃん。
買うのはもちろん自分用。
気になるかたはお店を探してぜひ行ってみて欲しい。
お店のある宮川町はとっても雰囲気のあるところなわりに観光客は少ないのでオススメなのだ。
四条通に戻り、和装小物の『井澤屋』で母や叔母へのお土産を買い、バスに乗って京都駅へ行った。
乗る新幹線を30分くらい後に変更して、車内で食べるお弁当を選ぶために地階食品売り場をキョロキョロ~。
どれもこれも揚げ物が入っていて、少しヘビーなかんじがしたのと、ちょっとくらいお値段が高くても京都っぽいのが食べたかったので、京懐石のお店のお弁当にした。
もちろん食後のデザートもコーヒーも買った。
乗車時間が近づいてきて、友人ともお別れのときがきた。
前のときと同じように改札口を挟んで手を振った。
ポカンと寂しくなる。
ふるさとから離れた街で夢を持ち、その夢に向かって頑張っている友の姿に励まされ、何よりも楽しい3日間だった。
鹿児島にいたときに、こんなに長い時間一緒に過ごしたことがあっただろうか。
新型インフルエンザの影響で友人が思いがけず連休が取れてよかった。
3日間ずっといっしょに歩いてくれてありがとう。
新幹線が発車すると、さきほど買ったお弁当をさっそく食べた。
『田ごと』のお弁当
包みをあけて
おいしかったどすぅぅぅ~~~~~~
これを選んで正解だった、と思いながら、小声で「おいしいぃぃ~」とつぶやきながら、ゆっくりと味わっていただいた。
デザートは『zinzin』のグレープフルーツのプリン。
こちらもおいしかったどすえ~。
おなかいっぱいになったあとは読書をしながらウトウト‥。
3時間弱で博多駅に着いて、いったん駅を出て天神まで行き、三越と大丸でパンを買った。
なぜなら、家には何も食べ物がないので次の朝食べるパンを買わねばならないのだ。
それと、続けて列車のイスに座っているのは腰にもよくないので、ワンクッション置いたのだ。
2時間くらい間を置き、『つばめ』に乗って鹿児島へと向かった。
九州新幹線はまだ熊本の新八代から鹿児島中央駅までしか通ってなく、博多から新八代までは『特急リレーつばめ』というのに乗るのだが、新幹線と比べるとトンネルが少なく、車窓から外の景色が見えてホッとする。
明日からは何もなかったように、いつもの毎日が始まる。
菊ちゃん、こんにちは。
木漏れ日な写真が素敵ですわ~。京都に行きたくなりました。
にしても、新幹線で名古屋に向かうのかと思ったら、鹿児島!で、本州を1/3横断して、九州を縦断かぁと吃驚です。
投稿: ハラC | 2009年7月 8日 (水曜日) 12時41分
菊ちゃん、やっと帰り着いたねえ。
九州の新幹線が全線開通したら、もっと近くなるんだろうね。
お寺って案外、清清しい場所だなあと思うよ。
建仁寺に行ったのはいつだったかな。
最後の日も歩いているんだね。
それにしても、ずっと美味しいものを食べているのは確かだね。
パンは二箇所で買ったのかな。
片道切符の旅もいいものだね。
鉄旅をやりたくなっちゃうね。これはひとり旅がいいかな。
また楽しい旅ができるように頑張ろうね。
投稿: 家具屋さん | 2009年7月 8日 (水曜日) 22時26分
ハラCさん
こんばんわ~ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
やっと帰り着いたようです~。
木漏れ日の写真は建仁寺のなかにあるお茶室への途中です。
とってもいい天気だったので緑がキラキラしていました。
帰りは掛川からの片道切符でした。
乗車券は通しで特急券はそのたびで、何度も途中下車するので、
そのうち切符が自動改札を通らなくなってしまいましたf(^ー^;
以前は、新大阪から鹿児島までは寝台特急『なは』があったので、
なくなる前にもう一度乗ってみたかったなぁと思いました。
家具屋さん
実際は1ヵ月以上前に帰りついていたんですけど~、
ブログではやっと帰り着きました。
九州新幹線が博多まで開通したら、かなり近くなります。
関西だったら飛行機よりも便利かも。
でもお値段は高いでしょうねん。
建仁寺はかなり街中にあるお寺ですが、中は静かで落ち着きました。
でも今度は少し離れたところにも行ってみようかなぁ。
パンは鹿児島の三越が5月6日でなくなったのでジョアンでまず買って、
大丸にはメゾンカイザーがあるのでそこでも買って、結局パンでけっこう重たくなったの~。
帰り着いたら食べる晩ご飯も買ったし~。
鉄旅!いいですよ~ん。
時刻表を見ているだけでワクワクしてきます。
またどこかに行きたいので、コツコツ貯めたいと思いま~す。
投稿: 菊ちゃん | 2009年7月 9日 (木曜日) 21時38分
菊ちゃん、旅行お疲れ様でした。
僕たちも京都旅行から帰り、カミさんと「もう一度京都へ行ってみたいね」と話を
しているところです。
次の機会には菊ちゃんの今回のツアーを参考にさせて頂きまーす。
投稿: なしごれん | 2009年7月11日 (土曜日) 16時37分
旅の後は寂しいのら。
錦市場の路地の奥の町屋の食堂(その日のお任せメニュー)が懐かしいのだ。
あと、当てにならない市営バス。
当時はシンディーローパーがはやっていたっけ・・・
菊ちゃんの旅のテーマソングはなんだろうか・・・そんなことを考えてしまったす。
お疲れす。
投稿: non | 2009年7月11日 (土曜日) 23時39分
菊ちゃん、暑さで溶けてないか?
俺さ、コメントしてたつもりでいたんだけど、あれはメールだった。
昔はさ、神社仏閣は勉強のためにしか見ていなかったと思うんだよね。
それが何時頃からか、それまでとは違う目線で見るようになったなーと思うようになってさ。
お庭もね。
新緑の一番綺麗な時期に薫風を感じながら旅をするのも、なかなか贅沢で羨ましいなーと思ってね。
なんかいいこというなー、俺。
昼間、現場だったからさ、少し暑さで頭がやられたような気がするんだよ。
だから、もう帰ってもいいかなー。
そういうわけだから、菊ちゃんも暑さでやられないようにしなよ。
旅の疲れがとれたかな、と思ったら今度は真夏になっちゃったからさ、ばてないように休憩しながらぼちぼちとね。
じゃーね。ばいなら。
投稿: もとちゃん | 2009年7月13日 (月曜日) 21時39分
なしごれんさん
旅行から帰ると「また行きたい」という思いが強くなります。
特に京都は「この次はここに‥」と思うことが多いです。
20代のころから30代初めまでは東京に遊びに行くことのほうが好きでしたが、
この頃はあまりそういう感情が少なくなったように思えます。
そうそう、京都関係の本、いろいろ持っています。
いつでもお貸ししますよ~ん♪( ̄▽ ̄)ノ″
nonさん
こうやってブログに書いていると、また行きたくなってきます。
それが励みにもなるのかも~。
確かに京都の市営バスは当てにならないですよね。
特に観光シーズン!
秋の夜の特別拝観のときに京都駅から清水寺の下の坂道の入口まで、
1時間近くかかったことがありましたf(^ー^;
旅のテーマソング~はなんだっけ?と考えてみました。
今は持ち歩かないのですが、以前は旅行のとき列車のなかで音楽を聴くのが好きでした。
(もちろんヘッドフォンです)
そのときにかならず『パリ・テキサス』のサントラは持って行きました。
でも歩きながら聴くのは昔も今もあまり好きではないのですが‥。
なので(?)今回は『夜汽車よ、ジョージアへ』です。
へへっ(^◇^)
ワケわかんないですね~。
もとちゃん
あジィどす~(-_-;)
一年が春春春夏秋秋秋冬冬冬だったらいいのに、といつも思ってるの。
だから夏休みが短くなるのよん。
そして宿題のない春休みが長いの~。
もう私には関係ないけど~。
神社もお寺も心地好い場所になったなぁと思う今日この頃です。
薫風~!!どうしたのぉぉ~~~。
もとちゃん、昼間、暑さで少しお頭が溶けたのかもね。
私みたいに普段から少し溶けているといざというときに案外固まるのかも。
何云ってのか、あたし。
すぐ帰れたみたいでよかったね。
おやすみなさい。
投稿: 菊ちゃん | 2009年7月13日 (月曜日) 23時27分