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2009年3月26日 (木曜日)

ひびく

0903

先週は、なんだかビジーだった。
仕事はいつも忙しいのだが、仕事のあとも何かしら用事があった。
用事といっても、“Lサイズバーゲン”に行く、というのもあるのだが‥。

火・水は大阪の叔父(母の弟)が来たので、夕食はご近所さんの『さかなちゃん』へ。

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もちろん、『つのこ』(カワハギ)のお造りは食べたのだが、もうひとつ気になるメニューが‥

Photo_3 はなあじ?!
Photo_4 す~んごく美味しかったshine

ブリや鯛にも負けない美味しさだった。
さばく直前までイケスにいたので、さかなの臭みなど一切なし。
みなさんも機会があればぜひっ(〃⌒ー⌒)/

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地鶏焼きとさつまあげ。
このさつまあげの美味しいこと!

Photo_7 華鯵のアラはから揚げに
Photo_8 つのこのアラはおみそ汁に
Photo_9 もちろん、コレは忘れずに‥ 

                  Photo_11

祝日には、母とテクテクお散歩しつつ、アイムビルであったイベントふたつを見学して、ワッフル屋さんでランチをした。
かもめ食堂みたいな小さなワッフル屋さん。

家へ帰ると京都に居る友から荷物が届いていた。

0903_6 いろいろ入っている presentheart04

     0903_7 0903_8
              0903_9

そしてお願いしていた図録も!

0903 オールドノリタケ展の図録とカード

観に行きたかったけれど行かれないので、せめて図録だけでも、とお願いしたのだ。
でも図録を見てしまうとますます観たくなってしまった。
京都のあとはご当地でもある名古屋らしい。
それ以来、頭のなかが「ノリタケ・味噌カツ・ひつまぶし」状態な私だ。

 
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土曜日には、花ちゃんのブログで知った映画の上映会に行った。
会場は鶴丸城跡に建つ黎明館のなかにある講堂。

0903_2 『ご縁玉』

久しぶりに透き通った気持ちで映画を見たような気がする。
ご縁も自分が受けた愛も、伝えて受け継がれていかなければならないのだなぁと思った。
もっともっと多くのひとに観てもらいたい映画だ。
ケンちゃんの奏でるチェロの響きは優しくもあり厳しくもある。
子ども達のために覚えてきた日本の曲には、ただただ涙があふれるばかり。

帰り道からずっと無伴奏チェロがむしょうに聴きたくなった。
うちにある無伴奏チェロは、ミーシャ・マイスキーの最近と若い頃のものとヨー・ヨー・マ。
そして、山下和仁のギターのと、清水靖晃のサキソフォンのもの。
ミーシャ・マイスキーは若い頃のよりも最近のほうがみずみずしいのが不思議。
でも一番好きなのは、清水靖晃がイタリアのヴィラや洞窟のなかで演奏した無伴奏チェロ。
久々に無伴奏チェロをたくさん聴いた。

            
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次の日は日曜日。
前回紹介した、『Sunday Organic Market 』  なのだが、朝からひどい雷雨で出かけられない状態だった。
雷が止んで小雨になったのを待ってテクテクと出かけた。

1階で『カナン』のパンを買い、『MOKU』のミントのガトーショコラを買ってから、花ちゃんの本屋さんのコーナーへ。
欲しい本は事前に注文して取り置きしてもらっているので、まずは売り切れそうなところから攻めるのだ。

0903_3  花ちゃんの本屋さんは2階

花ちゃんから本を受け取り、他の本も覗いて、ナゾのプレゼントを渡したら下のカフェで一息。

0903_4 ナッツがこんがりカリポリなケーキ

買った本を見ながらお茶するひとときが大好きだ。
パラパラと見ながら、この2冊を注文した自分のアンテナに感謝したくなった。
それくらいステキな本だった。

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『内藤三重子さんのこと』(村椿菜文 著) と 『Come a my house すまいの風景』(中村好文 著)
  

チェロの響きのように身も心も忙しく楽しい日々が過ごせることはなんて幸せなことだろう。
楽しみは自分で作れるもので、ひとにも分けられるもの。

実はもうひとつ自分にとっては実に楽しいことがあったのだが、それは後日~(〃⌒ー⌒)/

2008年9月20日 (土曜日)

市川準

大好きな映画監督の市川準さんが急死されたと聞きました。

あまりにも突然で言葉が見つかりません。

誤報だといいのに、とさえ思っています。

哀しいです。

2008年5月 4日 (日曜日)

Memories

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映画音楽を特集した番組がたまにある。
最近の映画音楽よりも懐かしの映画音楽といった雰囲気が大きいように思える。
それはそれで楽しいのだが、自分がリアルタイムで観た映画の音楽も、もう少し取り上げてくれるといいのになぁと思うことがある。
そこで、あらためて自分がリアルタイムで観た映画音楽でお気に入りって何だっけ?と
考えてみた。
もちろん、誰に頼まれたわけではないが、連休なので~♪

『フィラデルフィア』の ブルース・スプリングスティーン が唄うテーマ曲は映画を観たあとも
しばらく耳に残っていた。
私は普段はブルース・スプリングスティーンがとくに好きというわけではないが、この曲は今も時々聴いている。
ライ・クーダーの 『パリ、テキサス』 のサントラは今まで一番聴いたサントラかもしれない。
以前は、列車での旅行のときには必ずこのサントラのMD(もっと前はテープ)を持っていた。
なかでも寝台列車のなかで聴く『パリ、テキサス』は、たまらないものがある。

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もちろん、『ニュー・シネマ・パラダイス』 の音楽は大好きだ。
曲が流れてきただけで「あぁ~~weep」と、なっちゃいそうになる。
『アメリカン・グラフィティ』 のことは以前も書いたのだが、自分の好きないろんなことが
この映画から、音楽から始まったのだと今も感じている。
『フットルース』 もサントラのほうが好きだったくらい当時はよく聴いていた。

私は普通のひとを演じているときのデ・ニーロが妙に好きなのだが、『恋におちて』の音楽は当時の恋愛モノの映画でよく使われていた、都会っぽいサラ~とした音楽なのだが、これも妙に心地よくて好きなのだ。
最近では、『ホリデイ』の本編は使われていないのだが、予告編にだけ流れていた、この曲
心地よくて好きだった。

Sweetandlowdown_2

ウディ・アレンの作品はどれも音楽がいい。
なかでも、最近の作品では 『ギター弾きの恋』 がお気に入りだ。
私はアコースティックなギターの音色が大好きでよく聴いているのだが、『ギター弾きの恋』でも取り上げられている ジャンゴ のCDもしょっちゅう聴いている。
 

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ほんの少し前に観た 『マイ・ブルーベリー・ナイツ』 も音楽は好かった。
ノラ・ジョーンズの唄とライ・クーダーの音楽が心地よく、映画じたいはアイスを添えた
ブルーベリーパイのようにちょっとスィートすぎるのだが、いい意味でツルンツルンじゃなくなった
ジュード・ロウはいいかも~。
久々に予告編を裏切らない(?)映画だった。
キャット・パワーの この曲 も好き。
音楽からは少しそれるが、ジュード・ロウは、その昔マイケル・ケインが演じた『アルフィー』を、
そして今度はあの『スルース』をするという。
あぁ、そうなんだぁ、と少し感慨深くなった。楽しみだけどね。

それと、この曲も映画よりもラブリー(?)に唄う姿のコステロがお気に入り。
YouTube: Elvis Costello Söylüyor Notting Hill Soundtrack ( SHE )

なんだか愛しく唄ってるでしょ?

そんな私がずっと好きな映画音楽がある。
YouTube: Bette Midler: The Rose

ベット・ミドラーが唄う 『ローズ』 が大好き。
見た目の印象と違い、ベット・ミドラーの歌声は不思議と透明感があるように感じるのだ。
『フォー・ザ・ボーイズ』という映画では、ビートルズの “IN MY LIFE” を唄ったのだが、私は
ビートルズの歌う“IN MY LIFE”よりも好きかもしれない。

ホントはもっとほかにも好きな映画音楽があったようにも思えるのだが、年々記憶力が低下しているのか、ポンポンと出てこないのだsweat01
特に自分がリアルタイムで観ていた、となると昔の映画よりも出てこない‥。
なので、みなさんの好きな映画音楽を教えてもらって、さらにそれから記憶を取り戻したいと思う連休初日の菊ちゃんなのだ。
よろしくネshine

 Photo_3 Photo_3

   movie 映画音楽を集めたおいらのおすすめアルバム

   010
   note Cinema Dreams
   日本で屈指のクラシックギタリスト福田進一さんのステキな一枚

00
   note ラカトシュ・オン・ムービー
   ヴァイオリンのラカトシュのご機嫌な一枚

    Photo_5
    note ラスト・ピクチャー・ショー
      南佳孝がいろんな映画をリスペクトした一枚
   

    0a note La Dolce Vita
    0b note Secondo Tempo

   ジャズでイタリア~ンなカッコいい2枚

   1 よかったら聴いてみてネmusic

                 Photo_6

   

   PhotoPhoto

      Tulips_2 おまけどす~Tulips_2

  slate Rickeyさんへ 

  YouTube: Top 22 Al Pacino Movies
     YouTube: nicole kidman chanel commercial
  
    slate もとちゃんへ
  
  YouTube: Bagdad Cafe ost - Calling You
  
  YouTube: BUENA VISTA SOCIAL CLUB - TRAILER
  
  YouTube: 原田知世 - 時をかける少女
  
  YouTube: 銀河鉄道999 ゴダイゴ
 
   
     slate totto*さんへ 
  
     YouTube: Falling In Love
      YouTube: Heat - Trailer
      YouTube: Heat - Trailer
  
   

2008年2月17日 (日曜日)

愛するひとになりたい。

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夕べ、日本アカデミー賞の授賞式をうたた寝しながら見た。
いや、録画していたから、つい睡魔に負けてしまって~。
それに私は授賞式が好きなのに、それに行くまでが少し長くてウトウト‥(*_ _)zzz
ジョーは残念だったネ、と友人知人の皆さんに云われたのだが、ジョーが取る取らないよりも、
吉岡秀隆だけはないだろう、と思っていたので、そっちのほうが正直いってビックリだった。
ジョーは「胃が痛いメイク」だったわけだが、それについてふられる堤真一も困っただろう。
でも、叱ってくれそうだから仕方ないのか。違うか。
そして、主演男優賞よりもなによりもステキな言葉をジョーにかけてくれた松岡監督、
ありがとう!!

それよりも、録画したものを早送りしてみたのだが、冒頭あったらしい先日亡くなられた市川崑監督へのオマージュらしきものが放映されてなかったような気がするのだが‥?
樹木希林さんが受賞コメントで市川監督のことを話されていたのになぁ。

私は二十歳そこそこのときに、午前中にあったテレビの懐かし映画館のような番組で市川崑監督の『おとうと』という作品を見て、なんて美しい映画なんだろう、と感動し、昔の邦画を見るようになった。
幸田文の自伝的な小説が原作で、姉を岸恵子が、弟を川口浩が演じていた。
川口浩と聞くと、隊長!っといったカンジで覚えているかたも多いと思うが、この『おとうと』のなかの川口浩は、ちょっとジョーに似た面影があると思う。

Otouto

市川監督というと、金田一くんシリーズや『東京オリンピック』 『細雪』などの印象が大きいと思うのだが、その前の大映のときの作品が私は結構好きだ。
『おとうと』をはじめ、『炎上』 『破戒』 『野火』 『鍵』などなど。
最初の写真の『黒い十人の女』は、数年前にピチカートファイブの小西康陽が紹介して、結構若い世代にも評判になった作品だ。
びっくりするくらいクールでカッコいい映画だが、それでも、当時のほかの作品に比べれば、大傑作とはいかないような気がする。

Kuroijuunin

そんな私が一番好きな市川崑の映画は‥

Daba116_2ぼんち 』 どす~~~slateheart04

原作者の山崎豊子さんは「違う!」と云って怒っていたという話だが、見たとき私は、久々にゾクゾクする映画だ、と感じた。
市川雷蔵主演なのだが、このぼんち役は他にできる俳優がいるだろうか、と思う。
それに加えて、他の共演者がまた素晴らしくいいのだ。
市川雷蔵といえば、眠狂四郎なんじゃないの?と思うかたもいると思うが、私のなかでは市川雷蔵の作品のなかでは、『ぼんち』が一番好きな作品だ。
ちなみに時代物では、眠狂四郎よりも『薄桜記』という作品が好き。

Bonchi

東京の映画館ではちょうど市川崑の特集をしていた、と聞いた。
友人たちのなかには、半休とって時々見に行っているよ、いうひともいて、とってもうらやましいのだ。
東京のなにがうらやましいかというと、こういうときなのだ。
グルメなレストランやスィーツも、オシャレ~なお店も芸能人もちっともうらやましくない。
でも、すっごく見たい展覧会や、映画の上映会のことを聞くと、ジダンダしたくなるのだ。
もちろん市川作品を録画したものはいくつか持っているし、DVDだって出ている。
だけど、映画館で見ることができるのなら、一度くらいはスクリーンで見てみたいのだ。
あぁ、できることなら、初期の作品を見てみたい。あと、『プーサン』を!!
市川崑監督の訃報を聞いて、久々にそんなことを感じた。

Ichikawa2 「映画は天職だ」

だから、いうわけでもないが、日本アカデミー賞の授賞式を見ながら、
「みんな 『キサラギ』 見てないでしょう~?!あたしは映画館で見たよ~ん。へへへのへ~smile
とココロのなかで意地悪くつぶやく菊ちゃんなのだ。

2007年12月14日 (金曜日)

古今東西

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テレビのサスペンスドラマのスペシャル版として、松本清張の作品がドラマ化されることがある。
どれも一度映画化されたもので、確かによく出来ているとは思うのだが、「やはり映画のほうがよかったかも ‥」と最後には感じてしまうことが多い。
その映画でさえ、松本清張が「唯一、原作を超えた」と称したのは、『砂の器』だけだと何かで読んだことがある。

映画のリメイクというは昔からあったことだ。
ヒッチコックは自身の作品のリメイク版をいくつも作っていて、しかも、前の作品よりも良く出来ているという、稀な監督だ。
それとは別だが、パートⅡ、パートⅢがパートⅠを超えるというのもあまりない。
オリジナルを超える、ということはなかなか難しいことなのだろう。

秋になってから、リメイクされた作品を見る機会があった。
ひとつは、黒澤明の『椿三十郎』を森田芳光がリメイクしたもの。
オリジナルでは、三船敏郎が演じていた椿三十郎を織田裕二が演じていたのが、
う~~ん(ーー;) となってしまった。
なにしろ、アクセントがおかしいのだ。
そして、まったく男臭くない!匂いたつような男臭さがなくっちゃ椿三十郎じゃないっっ!!
敵役のトヨエツにも困った。冷たさや不気味さが感じられなく、声が少々高いのが妙に気になった。
それは、私は黒澤のオリジナルを見ていたからだろうか。
いや、百歩譲って見ていなかったとしても、「ふ~ん、こんな映画なのかぁ」と思ったような気がする。

Tubaki Youjinbou

フト思った。監督の森田芳光だって黒澤版のを何度も観ているはずだと。
そして、もしかして、森田芳光は黒澤が好き過ぎて、もっと今の若いひとたち、黒澤の映画を観たことのないひとたちに観てもらいたくて、観たことのあるひとたちには再確認して欲しくて、リメイクしたの?って、ついつい考えてしまったのだ。
いらん世話だといえば、そうなのだが、そうとしか思えない私はイジワルなのだろうか。
映画と世界陸上は違うんだよ、といちいち云う私はヘンクツなのだろうか。

Tubaki4 血しぶき~~~~~!

 

もうひとつのリメイク版は、アメリカ映画の『へアスプレー』

Hairsp

実は、こちらもオリジナル版を観ているのだ。
約20年くらい前にジョン・ウォーターズが作った、カルトムービーとして密かに人気があった映画だった。
主人公のトレイシーもだが、そのママ役がディヴァイン、仇役のママ(ミッシェル・ファイファーが演じていた役)がブロンディのデボラ・ハリーで楽しかったのだ。
音楽もファッションも大好きだった。
だから、リメイク版は観ようかどうか迷った。
なので、ほんのちょっとだけ勇気を出して観に行った。

そして、観た感想は‥

楽しかったぁ~♪
かなりB級だった(でも愛すべき映画だった)『ヘアスプレー』が上質なミュージカル映画になって、戻ってきた、ってカンジ。
ちっともイヤな気はしなかった。
でも、やっぱり、私はジョン・ウォーターズの『ヘアスプレー』のほうが好きだと思う。
こちらは、オリジナルを観ていなかったら、手放しで楽しめたのに、とちょっとだけどこかに小さな穴がポツンと開いた気分。

Hairspray2 Hairspray_2

ところで、あとで知ったのだが、『ジャパニーズ・トレイシーを探せ!』というようなイベントがあったらしい。
それを聞いた私は、「出たかった‥。もしかしたら1位だったかも‥。」と、図々しくも思った。
だけど、よぉく考えたみたら、トレイシーというよりも、トレイシーのママでもいい年なのだ。
そのとき(?)には、ダーリン役(パパ)は、佐藤浩市でお願いしたい所存でござる。
佐藤浩市が変なおもちゃを売ってくれなきゃイヤイヤなのだ。
そうそう、トレイシーのときには、相手役はもちろんジョーで、しかも下のときのジョーでお願いしたい。
あぁ、ゴキブリ柄のドレスを着てジョーと踊りた~い♪

10_2 菊ちゃんの相手役なら任せといて☆

2007年11月 6日 (火曜日)

カッコ悪くてカッコいい。

    No2

私は青春群像を描いた映画が好きだ。
邦画はそのとき旬な俳優たちが出ていることが多く、それだけでも十分楽しいのだ。
なんだか俳優たちのパワーが観ているこちらにも伝わる瞬間がある。
そんなカンジが好きなのだ。

Bl 『この世の外へ クラブ進駐軍』

4年くらい前に公開された、阪本順治監督の作品で、CGをあえて使わずにセットで終戦直後の様子を再現している。
私は、萩原聖人が苦手で、最初はあまり観るのも乗り気ではなかったのだが、観てみるとアラ
不思議、なかなかいい青春群像なのだ。
きっと興行的にはそんなによくなかったように思えたが、あまり期待せずに見たせいもあるかもしれないが、意外に面白かったのだ。
もちろん、「う~ん(-_-;)」と思えるところもあるし、今でも萩原聖人の唄はちょっとねぇ~と思っているのだが、この映画を観たときに感じたことがあるのだ。

私は、割りと新旧・洋画邦画問わず、いろんな映画を観てきたと思う。
ちょっとくわしくなると、知らず知らずのうちに、自分のポジションみたいなモノを少し高く置いてしまうことがある。
うんちくを並べて、小難しいことを云って、生意気に 「どうよ?!」みたいなカンジになりがちだ。
この映画を観た中学生の感想を聞いて、ハッ、とさせられた。
吹奏楽をしている子は、「こんなひとたちが始めたから僕たちが今、吹奏楽をしてるんだなぁと思いました」といい、別の子は、「戦争は国と国とでは勝ち負けがあっても、人と人には勝ち負けはないのだ、と知りました」と云っていた。
そして、ラストのクレジットのときの、実際、日本のジャズの礎を作ってきたひとたちの演奏風景を見て、「すっごくカッコいいでした!」と云っていたのだ。
中学生からすると、おじいちゃんおばあちゃんたちだ。
もしかすると自分が、素直に観る眼差しを楽しさをどこかに置いてしまいそうになっているのでは?と感じることがある。
そんなときに、青春群像を描いた映画を観ると、なんだかワクワクして、あっけらか~んな気持ちになる。
私は、「癒し」だの「元気」だのを売りにしているモノがなんだか、逆に胡散臭く感じられるヒネた人間だが、清清しいのはちょっと好き。

Photo

『この世の外へ』は、萩原聖人・オダギリジョー・松岡俊介・村上淳、そして、ミュージシャンでもあるMITCH、この5人のバンド、「ラッキー・ストライカーズ」が中心になっている。
おしゃれさん系の俳優(萩原以外)なのだが、なかなかいいのだ。
特に松岡俊介の抑えたつらさがいいなぁと思っていたのだが、オダギリジョーも客観的に見ても好かったと思う。
メンバーのなかでは一番おっちょこちょいタイプなのだが、いい意味でムードメーカー。
ジョーがムードメーカーって、どういうこと?!って思うでしょ?
映画のなかで、私が一番美しいと思ったのは、自分の小さな部屋の窓際で、ジョーが故郷の歌を口ずさむシーン。
気が向いたら、観てみてネ。
ラッキー・ストライカーズというバンド名の哀しさを少しだけ感じながら‥。

 
3 Photo_2

            『 クローズ ZERO 』

     2

そんな私の、この秋一押しのピッカピカの青春映画はコレ!
えぇ~っ?!っという声が聞こえてきそうだが、実はわたくし、ジョーの下の世代の俳優では、
小栗旬が好きなのだ~。
でも、そんなことはどうでもよくなるくらい、ワクワクして楽しかった~。
暴力やイジメと、ケンカは違うのだ。自分の腕一本で男の子はテッペンを目指すのだ。

小栗旬や山田孝之をはじめ、鈴蘭のやつらはみんなカッコイイのだが、中でも、一服の清涼感を与えてくれるのが、いつもラルフローレン(多分)の白いシャツがまぶしい時生だ。
他の作品では同じ印象にはならないと思うのだが、ちょっと菊ちゃんクラクラ~だったかも。

Kiritani1 桐谷なんとか(←ちゃんと調べろ~!)

Photo_3
           2_2
    Photo_5
       小栗旬は、体つきから変わったような気がする。

カッコ悪くてカッコいい、でも、ちゃんと人間を見ている。
いまどき真っ当な、潔いというか清清しい青春を描いた映画だと思う。

ただ、いつもと一緒に観る客層が違うので、それはそれで楽しんでもらえれば~。

勇気を出して(?)、ぜひっっ!

Photo_10 忘れてないわよ~ん (>_<。)ノ

2007年10月 4日 (木曜日)

甘すぎない人生を。

Happydaisy

昔、私は、こともあろうことかあることをフト考えたことがあった。
それは、「私が女優だったらどの映画のどの役が演じたいか?」ということ。
まったくおまえは鏡で自分の姿を見たことがあるのか?!と突っ込まれ叩かれそうなことだが、最近ある映画を観て打ちのめされ、また同じことを考えた。
人間の頭のなかは常に自由なのだ。

Cesar 大好きな 『夕なぎ』

まずは、クロード・ソーテ監督の『夕なぎ』で ロミー・シュナイダーが演じたロザリー。
とにかくカッコイイのだ。大人でカッコよくって女らしいひとって、そんなにいないと思う。
『ルードヴィッヒ』のときのロミー・シュナイダーも素敵なのだが、『夕なぎ』のときは何か特別なかんじすらするくらい。

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機会があったら是非ごらんいただきたい映画だ。

1_2

そして、今も昔も変わりなく、「この映画のこの役!」と思っているのが、フランソワ・トリュフォーの 『突然炎のごとく』 でジャンヌ・モローが演じているカトリーヌ。
私にとって(?)、これ以上の役は未だに出てこない(大丈夫か?!)。
映画じたいも大好きで、この映画のビデオ(DVD)やパンフ(持っているのだ!)は出来ることなら棺に入れて欲しいくらい。

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   2_3

以前、友人知人にも「もしも女優だったらどんな役がやりたいか?」と聞いた。
すると、あなた、みなさん、スカーレット・オハラだのオードリーの演じた役全部だの、『ゴースト』(聞いた当時のヒット作)の デミ・ムーアだのぬかす、いえ、おっしゃっていた。
聞いた私は「えぇぇぇぇ~~っ?!あなた、女優なのよ!」と思ったものだが、それが普通の答えなのかもしれない。
普通って何だ、と聞かれても困るが‥。

女優だったら、おフランスが好きらしい、そんな私が打ちのめされたのが‥

2_5 『エディット・ピアフ ~愛の賛歌』

最近は邦画を観ることが多くなった。
それは大変嬉しいことなのだが、その反面、洋画、特にヨーロッパの映画を観る機会がうんと減った。
鹿児島で上映されない、ということだけではないだろう。
なんだか久々のフランス映画だ~、楽しみ~、といった少々軽い気持ちで観に行った。
もちろん、ピアフのことは少しは知ってはいたが(曲など)、どんな人生を送ったかはほとんど知らない。クスリのことは知ってはいたが。

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観ていて痛々しく感じることもあった。
それは、私がとっても甘ちゃんであるからだ。
ピアフの歌声と人生を与えてくれる、といっても私は遠慮するだろう。
なのに惹かれてしまって仕方がないのだ。
夏木マリさんのこの映画に対するコメントがなんだか私にとっては的を得たようなかんじだった。

これで安易に貴方の歌が唄われることが
少なくなるでしょう
私は少しホッとしてます 
これまで、貴方の人生、そして歌は
私達の国では少々甘い伝説でした 
唄うことが貴方自身だった‥ 

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私は映画評論などを書かれている川本三郎さんが好きで、川本さんがおっしゃってらした、「映画の悪口は書きたくない。それよりも一本でも多くのいい作品のことを書きたい」ということを若いころに知って、自分でも、「そうだよねぇ楽しいこと面白いことでいっぱい詰まったバッグを持ち歩きたいよねぇ」とつねづね思っている。
なので、今から書くことは悪口だとは思わないでほしい。

面白い、と評判の 『HERO』を観た。
確かに面白くないことはなく、それなりに楽しめたような気がした。
それでも、「これって映画じゃなくてもテレビのスペシャルでもよかったんじゃないのけ?」と思わずにはいられなかった。
素人目に見ても、あとでテレビでじゃんじゃん放映するために作られているのがわかる。
その数日後に『エディット・ピアフ』を観なかったら、ここまで感じなかったかもしれないし、『HERO』を観て感動したひとたちが『ピアフ』を観て感動するかはそれぞれの感じ方なのでかまわないと思う。
『HERO』のような映画だってあっていいのだ。
でも、云わずにはいられないのだ。
映画ファンを映画館のスクリーンを舐めるんじゃない、と。
そして、これこそ(ピアフ)映画よ!と。
私がここで云っても何の影響もないし、どうにかしたいワケでもないのだ。
日本映画が元気になった、と云われているからこそ、「これぞ映画!」という作品も観て感じてほしいのだ。
できれば、映画館のスクリーンと音響で‥。

Photo_2 

『エディット・ピアフ ~愛の賛歌』 のなかで、ピアフが海辺で編み物をするシーンがある。
同じく海辺で編み物をする映画も最近観た。
それは、『めがね』。
編み物というのは、精神的に落ち着ける作用があるらしく、寝る前にするといい、と聞いたことがある。
どちらの映画のシーンも観ていてもこころが安らぐような場面だ。
自分自身の人生だったら多分、『めがね』の小林聡美演じるほうを選ぶだろう。
でも、女優だったら迷わず、ピアフのほうだ。
今回の私は女優だったら、だから~。

2007年4月17日 (火曜日)

がんばんなさいよ。

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小さいころから、病弱ではないが決して丈夫なほうではなかった。
20代前半は腰痛と腱鞘炎に苦しめられた。
でも段々と丈夫になってきたなぁと思っていた。
5~6年前にひどい肺炎にかかり、一ヶ月以上入院した。
退院後も体調の悪い日が続いて、いささか塞ぎこみそうになりそうなときに
一篇の詩を教えてもらった。

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  『 悲しみ 』   石垣りん

私は六十五歳です。

このあいだ転んで
右の手首を骨折しました。

なおっても元のようにはならない
と病院で言われ
腕をさすって泣きました。
お父さんお母さん ごめんなさい。

二人とも、とっくに死んでいませんが
二人にもらった身体です。
今も私は子供です。
おばあさんではありません。

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泣きべそになった。
そして、早く元気にならなくては、クサってなんかいるもんか、と思った。
 

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高校を卒業して東京へ行くとき、両親、兄、親友が空港まで見送りに来てくれた。
家を出発するときには、クラスメイトで部活の仲間であった友人たちが家まで見送りに来てくれた。
笑顔で「行ってきま~す!」と手を振った。
その数日前にJRで行くクラスメイトを見送りに行ったのだが、その子らがぐちゃぐちゃに泣いているのを見て、「わぁ~、泣いている~」と思った。
それが、搭乗口に入るときになると、ブワァ~と涙があふれてきたのだ。
ぐちゃぐちゃ状態。
同じ会社に入る川内の子が一緒だったのだが、その子に支えられるように飛行機に乗ったような気がする。
それでもやっと、落ち着いて出発時間を待つだけになった。
飛行機が動き出したとき、川内の子とお喋りしながら、ふと外を見ると、空港の建物の上の見送りの人たちがたくさん居るところが目に付いた。
すると私はまた涙があふれて止まらなくなった。
白っぽいコートを着た母が端から端まで手を振って走っているのだ。
当時、母は腰や膝や悪くて走るなんてキツイはずなのに、誰よりもわかるように手を振って、走っていた。
今でもまぶたの奥にその姿を思い浮かべると涙が出てきて、泣きべそになる。

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映画 『 東京タワー 』を観ていると、作品そのものよりも、自分の親、特に母とのいろんな思い出がポカンポカンとあふれてきてしまう。
親になったことのないひとはいくらでもいるが、すべてのひとは誰かの子供なのだ。
母は私のオカンだが、祖父母の娘、子供なのだ。
今度は母の手を連れて観に行こうと思った。
家に帰って、「お母さん、今度連れて行くよ~ん。一緒に観るよ~」と云ってみた。
オカンに負けないくらい嬉しそうな顔をしていたような気がする。

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                          2

2007年3月29日 (木曜日)

予告編

Photo_386 マイパソコン

昨日は水曜日なのでレディスデー。映画館へ行った。
2本観たのだが、本編の前には予告編がある。
4月中旬にロードショーされる『東京タワー』の予告編もあった。
映像が始まり福山雅治の歌声が聞こえてくると、マズイことになった。
「うっっ(*_*)」となってしまったのだ。
さらにジョーの泣き顔やセリフで「うっっっ(>_<。)」。
それが昨日は2回。
昨日でポイントが貯まって一本無料で観られるのだが、ポイントカードの期限が2日後!
っというわけで、本日もまた「うっっ(>_<。)」。
予告編でこんなんで私は大丈夫なのか?!

私は『東京タワー』を観てもブログに感想を書かないのでは?と思う。
だって、感動するに決まっているから、きっと。
このキャストで好くないわけがないのだ。多分。
予告編を観ただけで、自分の母親のことが心のなかにプワ~ッとあふれ出しそうなくらい湧き出てくるのだ。
樹木希林の姿に母の姿を重ねてしまうだろうと思う。
リリーのオカンに負けないくらい、この世の中で一番私のことを愛しているひと。
『東京タワー』を観に、母を連れて行きたいような、行かれないような気分。
私は未だ予告編しか観ていないというのに‥。

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2007年3月16日 (金曜日)

夢みる頃を過ぎても。

Photo_365 ←マイパソコン

昨日は水曜日、なので映画館へ行った。
「レディスデー、ってなんだ?!男女差別だ!」と云った友人がいたが、何にしても男のひとって、好きなことやモノには金の糸目をつけないから、きっと「見たかったら観るだろう」ということと、それに比べると女のひとは現実的なので、ともかくレディスデーなのじゃあ~。

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ジョーが「ようこそ、ライブハウス武道館へ(←?)」と出迎えてくれた。

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アニキとサダヲ発見!
作品には興味がないが、キャスト的にはとっても興味深々だ。

       

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っというわけで、『ドリームガールズ』を観た。楽しかったよ~ん♪
いろんな助演女優賞を総なめしているエフェー役のジェニファー・ハドソンの力強すぎる歌い上げは正直いって私はちょっと引いてしまったのだけど(もちろん素晴らしいのはわかっているが‥)、それよりも、もっとビヨンセも評価されてもいいのに、とちょっぴり感じた。

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       Photo_369 このライン!

マーメードラインのドレスは彼女たちのための服なのだ、と思わずにはいられなくなる。
ビヨンセは意識したのかどうかはわからないが、リードボーカルになってからの、首や肩の動きや、お腹を少し猫背のように引っ込ませるところとか、かなりダイアナ・ロスっぽさが出ていたように思えた。
なによりも美しくてゴージャス!!
叶姉妹の横に立ってリアルなゴージャスとして打ちのめさせたいくらい(?)。
ミュージカル映画としては昨年観た『プロデューサーズ』のほうが好きだけど、観たあとウキウキして帰れる映画はやはりいいものだなぁと思った。
よくビデオになるまで待つ、というひともいるかと思うが、これは絶対映画館で見る作品だと思う。
大きなスクリーンと迫力のある音響で是非!!

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ちょうど、ロビーまでの通路の左も右もジョーがいる場所があった。
なので写真を撮っていたら、数名のお姉さんたちが立って待っていてくださった。
「どうぞお通りください」と云ったら、ニコニコ笑いながら前を通っていったので撮影続行した。
きっと「あの人、オダギリジョーが好きなんだよ~」と云われているとは思うが気にしな~い。
そのとおりだもの~、のほほほ~(*^_^*)

2_148 こんなポスターを発見(?)

            

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ウキウキ気分で家へ帰ると、パトカーのサイレンが鳴り響いてきた。
すぐ近くにある駐車場で「殺される~!」という女性の悲鳴がした、と通報があったらしく、表通りと裏通り(私んちあるの通り)に10台くらいのパトがピコピコして一時間くらい止まっていた。
その悲鳴の女性も、通報したひともいない、というのだ。
人騒がせな~~。

Photo_371 2_150 記念写真  

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