どっち飲む?
先日、毎年楽しみにしている 『イタリア展』 を開催しているデパートへ行った。
最初、オリーブオイルを試食(試飲?)していたら、横から「菊ちゃんですよね?」と声をかけられた。
知り合いの娘さんなんだけど、ブログも見てくれているのだ。(*^ー^*)
オリーブオイルはレモン風味のに決めた。
そのあと、友達と私の計3名は次々と試食していった。
生ハム、ピッツア、フォカッチャ、そして、ワイン!
ワインはグラスワイン1~2杯分は飲んだような気がする。
ジャガイモのニョッキやトマトソースも買った。
そして、シメはバリスタの炒れるカプチーノを飲むのじゃあ~。
私はミルクをブクブクに泡立てるのを持っているのだが、こんなに泡がクリーミィできめ細かくはできないのだ。
はぁ~、シアワセ~、となり、サイフ(っというか商品券)も軽くなり、その夜は私んちで、ロゼのスプマンテを飲みながらピッツアやサラミを食べた。
翌朝、フォカッチャに作り置きしてあったカレーや新しく買ったレモン風味のオリーブオイルをつけて食べてみた。
ヴォーノ・ヴォーノ!(●^_^●)
私は次の日も行き、今度はパスタやペンネ、そし てパルミジャーノやペコリーノ・ロマーノを買った。
フォカッチャも!
イタリア~ンな日々でなんだかイタリア映画を観たくなった。
ここ20年くらいの間で、おそらく一番多くのひとに愛されているイタリア映画であろうと思われる 『ニューシネマパラダイス』。
エンニオ・モリコーネの音楽も素晴らしく、「この音楽を聴いただけで‥」というひとも多いと思う。
先ずはこの映画から観ようかなぁと思った。
15年くらい前に映画館で観て、ドバァ~と溢れ出た涙は今も渇いてはいないだろうか。
『ニューシネマ‥』より、2~3年前に作られた 『グッドモーニング・バビロン!』が好きだ。
監督のタヴィアーニ兄弟が作った、映画に対する愛と尊敬が、そして職人の意地のようなものが感じられる映画だ。
ニコラとアンドレアの兄弟がいう「俺たちはミケランジェロやダヴィンチの子孫だ!バカにするな!おまえたちの先祖は誰なんだ?!」というセリフがとっても羨ましかった。
話は横道にそれるのだが、数年前に建築家の安藤忠雄の本を読んでいて、この映画のことを思い出したことがあった。
安藤忠雄がベネトンの本社(もちろんイタリア)を訪れたときの話だ。
ベネトン本社屋は17世紀に建てられたパラディオ風ヴィラを
イノベーションしたもので、そこのオフィスで働く人の傍らで、
社屋の改装中に発見された17世紀のフレスコ画の修復が
当たり前のように行われていた。このような修復にはかなりの
時間と、何よりも大変なコストがかかる。安藤忠雄の驚きに
対して、ベネトン社の会長であるルチアーノ・ベネトン氏は次
のような話をしてくれた。
「たとえ、私の会社が不況に陥りなくなろうとも、この建築と
壁画は残り、後世に伝えることができる」
ミケランジェロやダヴィンチの頃と同じ技術を持った職人がいて、それをして活用できるシステムが社会に根付いている。
かなわないなぁ、とつくづく思う。
この『グッドモーニング・バビロン!』を観ると、それを思い出してしまう。
そして、家族というものを。
最後に大好きな 『スプレンドール』。
『ニューシネマ‥』と同じ年に作られた、スプレンドール座という映画館とそこで働く人たちの話で、『ニューシネマ‥』のかげで当初あまり話題にならなかったらしい。
『ニューシネマ‥』が子供の頃のノスタルジィだとしたら、『スプレンドール』は大人のノスタルジィなのだ。
イタリア映画といえばのマルチェロ・マストロヤンニに、『イル・ポスティーノ』のマッシモ・トロイージ、そして愛すべき大人の女のマリナ・ヴラディ!
イタリア映画が好きで、映画館が好きなひとには是非観てもらいたい作品だ。
今は鹿児島には“映画館”という建物は存在しなくなった。
歩いていて、「あ、こんなのをやっているんだぁ、観てみようかなぁ~」と思いフラ~と映画館へ入る、ということができなくなった。
でも小さいころ父と任侠モノをみた映画館、有楽座、地方ではなかなか観ることのできない単館系の作品や昔の映画をたくさん観させてもらったプラザ80・120、そして東映や松竹、シネシティとたくさんの映画館の面影が体のなかに沁みこんでいる。
そのうちに、地方に住んでいる人々にとっての映画館というものはシネコンのようなところで、そういうところしか知らないという世代になっていくのだろう。
そういう人々は『ニューシネマ‥』や『スプレンドール』を観て、胸が熱くなるのだろうか。
そんなこともちょっぴり考えてしまった。
シネシティが閉まるときに椅子を持っていくことが出来なかった寂しさも。
それでも映画は作り続けられるのだ。
イタリア展で買った格安のペンネをゆで、作ってあったミートソースをアレンジしてアラビアータ風にしてみた。
パルミジャーノを削ってのっけると、フワァ~とチーズの香りがたちあがってくる。
味はHOTでもちろんヴォーノ・ヴォーノなのじゃぁ~。(*^ー^*)
んぢゃ、また!
ciao!
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