映画とジャズ
私はジャズも好きだ。あくまでもジャズもね。
オールディズやサザンやクラシックギターと同じように好き。
なので熱心なファンでもないので、軽い気持ちでジャズを扱った映画を観る。
カッコいいなぁ~とか、いい音楽だなぁ~とかいった雰囲気が楽しいのだ。
『ロバート・アルトマンのジャズ』(JAZZ ’34)という作品がある。
なぜ「映画」といわず「作品」と云ってしまったかというと、初めて観たとき、どうも映画といったカンジがしなかったからだ。
あとで知ったのだが、これはアルトマン監督の『カンザス・シティ』という映画のジャズの演奏シーンを再編集した作品なのだ。
『カンザス・シティ』を観たことのあるひとに「どんな映画?」と尋ねたら、「ジャズの演奏シーンはすごくいい映画」と云っていたので、きっとそんな映画なのだろう。
それで『ジャズ』なのだが、ちょっとカッコよすぎるのだ。
でも、家でゆっくりとお酒を飲みながら観る(聴く)には最適な作品。
ものすご~く好く出来たミュージックビデオ(アルトマンに失礼な!)に近いかも。
本当に失礼な意見だが。
以前、クリント・イーストウッドが監督した『バード』という映画を観た。
アルトサックスプレーヤーのチャーリー・パーカーを描いたものだ。
これを観た熱狂的なジャズファンは意見が二分に分かれたと聞いた。
「素晴らしい!」と感じた人と「認めたくない!」と感じた人に。
認めたくない人たちは、ジャズをあまり知らない人がこの映画のなかのチャーリー・パーカーがすべてだと思ってしまうのは非常に困る、ましてやこの映画を入門書のように思ってしまうのはもっと困る、といったかんじらしい。
それで私は?というと、結構好かったなぁ~と思った。
途中、演奏のシーンが長く感じることもあったのだが、全体に流れる湿り気のような明かりと暗さが心地よかった。
特に、お葬式からラストの雨上がりの通りまで続くカンジ。
それとチャーリー・パーカーは夭折のミュージシャンであるのだから、もちろん死ぬのだが、そのとき不思議とホッとしたのだ。
そして、観ていた映画館は小さい映画館で、一緒に観ていたのはだいたい12~13人くらいでほとんどが「おひとりさま」だったのだが、最後に誰かが拍手をしたのだ。
それにつられてみんなが盛大ではないが、小さい拍手をおくった。
悪いけど、それはチャーリー・パーカーにではないと思う。
「アメリカがもっている独自のアートはウエスタン映画とジャズだけだ」と云ってたイーストウッドに向けてだと。
最近、BSで放映があった『JAZZ SEEN カメラが聴いたジャズ』が面白かった。
50年代よりジャズシーンを撮りつづけてきた、カメラマンのウィリアム・クラクストンの足跡みたいなものを写真同様におしゃれでクールにカッコよくまとめた映画だ。
あのジャケットの写真もこのジャケットの写真もクラクストンだったの?!
っと思うくらい多くのジャズメンたちのいい顔を撮っている。
そして、写真家にはよくミューズとも云えるパートナーがいることが多い。
へぇ~、この人が奥さんだったんだぁ~とまたビックリ。
観ているうちに写真集が欲しくなった。
これこそ、気の置けない仲間とお酒を飲みながら観るのにはサイコーかもしれない。
友達の話では、出来としては同じ監督の『BLUE NOTE』のほうがいいらしいが‥。
そんな私にもお気に入りのジャズのアルバムがある。
ビリー・エクスタインとサラ・ヴォーン(大好き!)の
『THE IRVING BERLIN SONGBOOK』と
ディヴ・ブルーベック・カルテットの『DAVE Digs DISNEY』
“ALEXANDER’S RAGTINE BAND”で始まるゴキゲンなアーヴィング・バーリンの作品集。
ディズニーの音楽を元がわからなくなるくらい楽しくした作品集。
“ハイ・ホー”はそらで口ずさめるくらいお気に入りだ。
特にディヴ・ブルーベックのはレコードで持っていて、水害で一度なくしたが、またCDで買いなおした数少ないアルバムのうちの一枚。
両方とも今の時季に聴くとまたいいのだ。
デ・ニーロがとってもカッコよかった『ニューヨーク・ニューヨーク』
映画としては、どんなものだったかよりも、デ・ニーロの首から下がっているサックスになりたい、と思ったことのほうがあくまでも重要だ。
今も昔も。
夕べはコメント有難うございました。鹿児島の方ですね。とても嬉しいです。
私もジャズが大好きっといっても全然詳しくないです。ただ運転する時ジャズを聴きたいという程度で。アルバムはマイルデービスしか持っていませんけど。
投稿: chiblits | 2006年12月11日 (月曜日) 04時40分
chiblitsさん、こちらこそコメントありがとうございました。
アメリカの広く長い道を走る車のなかで聴くジャズはまた、
こちらで聴くときとは違った印象なのでしょうね。
私はマイルス・ディビスも持っていないのです^_^;
基本的にボーカルが好きなので‥。
またブログに遊びに来てくださいネ♪
投稿: 菊ちゃん | 2006年12月11日 (月曜日) 17時21分
菊ちゃん、ちょっと寒いよー。
俺は普通に好きだったなー「バード」は。
でもさー、たーさんとかさーさんとかうるさがたはさー、一言二言あるんだよー、きっと。
「JAZZ SEEN」は楽しかったなー。
こないだ、みんなでスコッチ飲みながら見たよ。
アルトマンはさ、いろんな意味で期待を裏切るのが好きみたいだよね。
菊ちゃんが首からぶら下がったら苦しいだろー。
かかか。
投稿: もとちゃん | 2006年12月11日 (月曜日) 19時23分
もとちゃん、こんばんみ~。
鹿児島も少し寒くなってきてるかも~。
もとちゃんの首にはさがらないも~~ん(>_<。)ノ
ふふんのふんだ(ー''_ー;)
投稿: 菊ちゃん | 2006年12月12日 (火曜日) 01時45分
うるさがた、と言われてもねぇ。しかも、もとちゃんに。
イーストウッドの映画だ、と思って見ればよいものを、あたかもチャーリー・パーカーの映画だ、と思うから小言じじぃのようになっちゃうんだよねぇ。
ところで、天気予報を見ていてさぁ、東京の最高気温が鹿児島の最低気温より低い、と気づいたんだよね。
でもさぁ、聞いた話だと鹿児島では12月にコートを着ていた、ということだけど、そんなに暖かいのに本当に着てんの?
投稿: 家具屋さん | 2006年12月12日 (火曜日) 20時23分
家具屋さん、こんばんみ~。
きょうは湿気があって暖かかったですよ~。
確かに朝、すでにロングコートやダウンジャケットを着ているひとを見かけます。
「今、それを着て、1~2月はいったい何を着るんだ?」と思ったりします。
転勤族や出張でこちらに来たひとはビックリするみたいですね。
なにしろ、5センチ積もれば「大雪」ですから~^_^;
あ、きょう『硫黄島‥』観ました。
いい映画でしたよ~。でも、かなりつらかった。
“日本映画”を撮ってしまえるイーストウッドに対して、少し敬意を表したい気分でした。
でも母(79歳・映画好き)は観られないと思いました。
投稿: 菊ちゃん | 2006年12月13日 (水曜日) 21時30分
菊ちゃん、お疲れちゃんだって聞いたけど平気?
「硫黄島~」は、親父も言ってたけどさ、自分たちは見られるけれど、おふくろたちには見せられない、ってね。
でもさー、不思議と静かな映画だったよなー。
もちろん爆音はすごかったけどさー。
もう一仕事して帰ろうっと。できれば今日中にねー。
投稿: もとちゃん | 2006年12月14日 (木曜日) 22時10分
もとちゃん、だいじょうびどす~。
昼寝(夕寝?)したりしてるので~。
あじがと~(>_<。)ノ
もとちゃんもたまには早く帰れるといいねん。
って先輩にお願いしてぇ~。
投稿: 菊ちゃん | 2006年12月14日 (木曜日) 23時52分
クリスマスには自宅にいないといけないので今夜が野郎だらけのクリスマスらしい。
でも妻帯者って俺と先生くらいでさぁ、みんなシングルかバツイチじゃん。
「BIRD」好きだよ。イーストウッドの中では好きなほう。
「JAZZ SEEN」は面白かったなぁ。確かに「BLUE NOTE」のほうが出来はいいけどね。
菊ちゃんもゆっくり音楽でも聴いてリラックスしなよ。
来週も来ようかなぁ。仕方がないからプレゼントを持ってね。
投稿: たーさん | 2006年12月17日 (日曜日) 20時18分
たーさん、こんばんわ!
エスさんの誕生日には家族で教会に行ったほうがいいですよぉ~。
恒例のプレゼント交換はいかがだったのでしょうか?
今年のサプライズは?(*^ー^*)ワクワク
投稿: 菊ちゃん | 2006年12月17日 (日曜日) 23時14分
こんばんは~!
当方へのコメント、ありがとうございました。
>ディズニーの音楽を元がわからなくなるくらい楽しくした作品集。
ハハハ(笑)。
ピッタンコ、言いえて、菊ちゃん、サイコー!
ジャズは本来、楽しいもんなんですよね。
暗く眉間にシワ寄せて聴くもんじゃないと思うの。
やっぱ、コルトレーンの「至上の愛」あたりが「眉間のシワ作り」に貢献したと思うの、私。(笑)
また、遊びに寄らせてね。
ウチにも来て下さい!
投稿: viva jiji | 2006年12月26日 (火曜日) 21時03分
viva jiji さん、コメントありがとうございます!
こういう映画を、ちょっとほろ酔い加減で観るのが、とっても好きです♪
そして、終わるころにウトウトし始めるぐらいが‥。
誰かが毛布でもかけてくれるとサイコーなんですが、たいがいほっとかれます(-_-;)
また遊びにいらしてくださいまし~。
投稿: 菊ちゃん | 2006年12月26日 (火曜日) 22時45分