3月の旅 ② 京都 花灯路
さっそく、伊勢丹でレッグウォーマーと厚めの靴下を買った。
靴は買わなかった。
新しい靴のほうが足が痛くなりそうだしねん。
泊まるのは駅直結のホテルなのだが、レイトチェックインのプランだったので、
荷物だけ預けて地下鉄でGO!
ちなみにあとで友人と逢う予定だが、仕事がビジーでいつ来るのかわからないので、
予定がいっぱいの私は待たずにひとりで行っちゃうのだ。
行ってみたかったお店を数件巡り、お茶も飲んで(おいしいものも食べて)、
また地下鉄で東山まで移動して、『東山・花灯路』へ。
三条通りを少し歩いて、ライトアップされた神宮道を下っていく。
場所によって、いろんな灯籠があって、寒い夜の路を温かく照らしている。
まずは青蓮院へ
こちらは殿舎内を拝観して、そのあと庭園を廻るようになっているのだが、
始めに履物を脱いで各自ビニール袋に入れて持ち歩く。
ここでハッとした。
履いている靴はとっても脱ぎ着しやすい靴なのだ。
母よ、それがわかっていたのか(違うって)。
あぁ、恐るべし母の愛~。
日曜日なので拝観者もけっこういたのだが、殿舎内のあちらこちらをボォ~と見ていて、
フト気がつくと周りにひとがいないことがあった。
古いお寺にポツネンと私ひとり‥。
これがかなりこわい。
そんなときは板戸や襖に書いてある絵もなんだかこわい。
しかし、ライトアップされたお庭を眺めるあたりは大勢いるのでホッとした。
幻想的なライトアップで私のカメラではこれが精一杯なのだが、
実際は何十倍もステキなので、機会があったらみなさんもぜひ!
(春と秋に夜間の拝観とライトアップがあるそうです)
お庭は池泉回遊式庭園で、きっと紅葉のときはもっとステキかも。
所々に提灯も持ったお坊さんがおられるのだが、写真を撮ってお庭を眺めていると、
また廻りにひとがいない状態になり、これがまたこわい。
夜のお寺のお庭にポツネン‥。
あ~!あっちで提灯を持っているひとがいる~。
殿舎からみた竹林は幻想的でステキ、と思っていたのだが、
サワザワ~~
これまた、取り残されるとこわいこわい。
だけど、それも段々と楽しくなってきたのだが‥。
こわくなると、ヘラヘラしてしまうことに気付いたのだ。
だいじょうぶか、菊ちゃん。
青蓮院のあとは、テクテク歩いて知恩院へ。
見たかった『狐の嫁入り巡行』まで少し時間があったので、
夜間ライトアップされている友禅苑というお庭をみることに。
池の真ん中に建っているので
見ていると池に吸い込まれそうになる
みなさん、三門のライトアップのほうへ行っていたので、お庭の見学者は少なめで、
青蓮院よりも私はポツネン状態が多く、3月の京都の夜は寒いと気付いた。
10分くらい前には、『狐の嫁入り』を見ようと三門前で待機した。
近くにいたオッちゃんが7時のも見て写真を撮ったけれど、フラッシュをたくと雰囲気が出ないし、
フラッシュなしだと、なかなかキレイに撮れないんだよ、とデジカメの画面を見せてくれた。
「来た、と思ったらすぐに動き始めるから、来たらすぐに撮るほうがいいよ」というご指導のもと、
嫁入り行列に使われると思われる金銀キラキラな人力車に向かってカメラを待機し、ワゴン車から花嫁衣裳の女性が降りてきて、狐のお面をつけたと思ったらすぐにシャッターを押した。
パチリ
でも、オッちゃんが私のデジカメの画面をみて「上出来上出来」と言ってくれたからいいや~。
みんな、ゾロゾロと狐の嫁入りについていったがオッちゃんが、ついていっても仕方ないでぇ、と
言ってたので、自分のペースで道々の灯りを見ながら円山公園のほうへ歩いていった。
八坂神社へも寄ってお参りして、ねねの道や石塀小路へまたテクテク。
もう少し先の清水寺もライトアップされているのだが、数年前の秋のライトアップを見ているし、すでに9時になっていたので。
それに時間があっても、もうあの坂は登れまへん。
八坂の塔が見える辺りまでテクテク歩き、近くのバス停から京都駅へ戻った。
かなり冷え込みが強い夜だったのだが、歩いていると体はポカポカしてきたので、
バッグに持っていたレッグウォーマーも厚手の靴下も履かなくても平気だった。
母はそこまで見込んでいたのか?!
そんなことを思いつつ、バスにゆられて京都駅へ着き、友人に電話すると
晩飯は食ったから、私もどこかで食べてくるか何か買ってきて食べなさい、と言われた。
あと、コーヒーを買ってきてね、とも。
オトナになると、それぞれ自由行動が好きであるし、それはお互いに尊重しないとならない。
っというわけで、駅内で温かいものを食べて帰ろうっと♪
時々こわかったけれど、いろんな灯りのなかをたくさん歩いて楽しかったなぁ。
※ 12月には嵐山で『花灯路』が開催されます。今年は12月8日~17日だそうです。
コメント