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2009年8月

2009年8月25日 (火曜日)

ALL SUMMER LONG

2

日曜日の朝は少し暑かった。
この頃は朝晩が少しだけ涼しくなってきたような気がしてきたのになぁ~と思いつつ、シャワーを浴びて朝ごはんを食べてしたくをしたら、バスに乗ってふたつ目で降りた。
歩いても15分くらいの距離なのだが何しろ暑かったのだ。

Photo 看板見っけ~eye
1 階段を昇ると
2_3 さらに気になる看板が‥
3 わくわく

22日(土)・23日(日)の二日間、 交通局前にあるe-terrace 2Fのe-space Lobby+gallery で、
現在開催中の「管巻三十郎文庫とロビイ/藤浩志作品展」に合わせて、
お友だちの花ちゃんがプロジェクトしたカフェが出没したのだ。

        cafe くわしくは、花ちゃんのサイトへGO! クリック book

Photo_2管巻三十郎文庫

扉をあけて入ると、エスプレッソの香りがぷ~んと鼻から脳へと入っていく。
目の前には本の山とテーブルとイス。
右側には花ちゃんの『TORASAN-BOOKS』。
そして奥にはエスプレッソマシーンと『鈴の音抽出所』さん。
さらにそのとなりには管理人手作りのケーキがぁぁぁ~~。
至福の時間が始まるのだ。

3_2 何飲もう、何食べよう、そして何を読もうshine
Photo_3 アイスラテとチーズケーキ
2_5 一冊読み終えた

管巻三十郎文庫を見ていると、自分が持っている本、持っていた本、持っている雑誌、持っていた雑誌がかなりあることに気づいた。
いや、最初に入口近くにある雑誌を見たときに、多分そうだろうとは感じていたのだ。
そして、きっと年齢も近いか少し下かな、と。

Photo_4 雑誌のサンドウィッチだワン
Photo_5 貸本屋で借りて読んだのと同じ本が!

『あしたのジョー』の20巻(最終巻)を立ち読みし、最後のページにチロっと涙が出た。
オトナになってからは違う意味で違うジョーに涙したが‥。

Photo_8 鈴の音抽出所さん
    Photo_9

本を読んでいると、コポコポリンリンリリン♪という音がエスプレッソの香りとともに聞こえてくる。
何度もくりかえし聞こえてくる、コポコポリンリンリリン♪と、どこか遠くから聞こえる話し声や
音楽。
ゆったりというか、どこかゆる~い空気のなかで心地好い気分で読書をする数名の物好きで
きっといい人たち(自分も含めて)。

Photo_6 本屋の寅さん

今回、自分への夏のご褒美(?)に寅さんから買ったのはコレ
Photo_12
書店カバーの本(タイムリーでしょ)



Photo_10 花ちゃん(右)と司書さん(左)

午後2時からは、『本屋と司書と抽出所のフリートーク「なぜ、私たちはここに集まったの?」』が、
ゆる~~く始まった。
前日は、この時間帯は大勢のひとがいたらしいが、何故か二日目はちょうどいい涼しい参加者数。
この日は36度もあった猛暑日だったので、外出するひとも少なかったのだろう。

Photo_11 フリートーク中

オトナになると、わずらわしいことばかり増えて楽しみが減ってきたように思えるときもある。
気がつくと抱えるものも増えてきて身も心も荷物だらけ。
そして、少しづつ年を重ねていくと、今度は「そろそろ少しづつ荷物を整理しなくては‥」と思うようになってくる。
そんなときにフト訪れた真夏のクリスマスプレゼントのような時間。
みんなニコニコ、ニマニマ、笑顔で本を手に取り、コーヒーの香りに酔いしれながら、自分だけの時を過ごす。
スペースやコーヒーの香しさは共有しているけれど、それぞれがまるで孤独を楽しむかのように自分の世界へ入っていく。
ほっといてくれるのだ。
少しだけ、十数年前まで同じ場所にあったe-スペイスを思い出した。

3_3

オトナの夏休みはアッという間に終わってしまう。
また、楽しいことはやってくるはず、と思いながら‥。

花ちゃんはじめ、参加したみなさん、しあわせな時間をありがとう。

2_4

2009年8月20日 (木曜日)

Stella by Starlight

0905

少し前にも書いたのだが、私は腰椎ヘルニアからくる痛みが悪化したときに入院手術を覚悟していたので、少し痛みが治まりはじめたときにそのための準備をしていた。
いろんなひとに聞いてみて、手術した後しばらくしたら読書は出来るらしいとわかったので、頂いたり自分で買ったりして読んでいない本があるのでそれを読んじゃおうっと探してみるとザクザクと出てきて、「あ‥こんなに読めるんだ‥coldsweats01」と思いつつ帆布バッグにいれた。
買ってザッとはみてはいたけれどじっくりみたい雑誌もまとめて違う帆布バッグに入れた。
以前、肺炎をこじらせて1ヵ月くらい入院したときは最初の2週間は読書三昧だったが、そのうち飽きてきて、後半の2週間は編み物をしていたことを思い出し、毛糸と編み物の本の準備もしていた。
もちろん、寝間着・下着・タオルなどなどもしっかり準備していたのだが、運良く必要なくなった。
そのときバッグに入れた本のなかには、今年の2~3月頃に一時片付けと称してちっとも片付かなかったときに見つけた、水害のあと残った本数冊もあった。
読んでいない本があるのに、一度は読んでいる本をまた読みたくなって物置(の代わりにしている裏の小さな家)から何冊も持ってくる懲りない私だった。

Photo_2  これがなかなか面白い一冊なのだ
Photo_3 こころに重くひびく一冊

特に岩波新書の『詩の中に‥』は、若いころ読みたかったのだが当時もすでに絶版状態で、一時アンコール復刊があったためにやっと手にすることができたのだが、今は多分目録にも載っていないのでは、と思う。
アマゾンでもまったく引っかからなかったsweat02
この本を読むだびに自分は何にも知らない甘ちゃんであることをまざまざと知らされる。
初めて読んだときにすみっこで見つけた短い詩が忘れられない。

 にほんのひのまる
 なだて あかい
 かえらぬ
 おらが むすこの
 ちで あかい

いわゆる詩人ではない人びとの飾りのないことばが傷みにさえ感じたり逆にユーモアを交えて温かくなったりする。
何かから眼をそらそうとする自分がいるときに、他にも数冊あるのだがこの本のようなものを読むと、バシバシと見えないビンタをされたようになる。
決して、それでまた頑張ろうというわけではない。
ましてや「こういうひとたちもいるんだから‥」といったことはまったくない。
ただただ、甘ったれた自分に気づかされるだけ。
ひとに云われるのではなく自分で気づきたいのだ。

そして、案外まじめな自分にも気づき、「てへっcatface」となり、もとの菊ちゃんに戻るのだ。
最後はどこかで自分をほめる。
歳をとっていくと段々とほめてくれるひとも少なくなってくるのだ。
自分の敵は自分であり、自分の一番の味方も自分なのだ。
少なくとも私は~。

Photo
読み返したい一冊と栞にしていた大好きなトムソーヤの冒険のカード ”誰よりも遠くへ~♪”

そんな案外まじめ(?)な私は、以前カタログが好きだと書いたが、本の目録も好きなのだ~。
ただの目録ではなく、少し読み物(対談なども)が入っている“何周年記念”というのが特に好き。
最近書店で見つけた目録は読み応えがありおもしろかった。

Photo_2 特に左の中公新書の!

なかには、エッセイや対談のほかに「思い出の中公新書」というアンケートがあり、これを見ているとアレもコレも読んでみたくなる。
また老後の楽しみが増えたかも~と思って最後の全2000点リストを見ていたら、結構 “品切重版未定” があるので気になったものは早めに買っておいたほうがいいのか?!と思ったが、いわゆる中公新書の定番というかベストセラーといわれるものはあまり品切れではないと気づいた。
でも、定番以外で読みたいなぁと思ったものが半分以上は品切れだった。
特に川本三郎さんの『アカデミー賞』が品切れなのはかなりショック‥weep
水害でダメになっていたのでいつか買いなおそうと思っていたのだ。
アンコール復刊してほしいなぁ。

復刊といえば、物置で見つけたコレも!!
Photo_3 河出絵はがき文庫

私が持っているのは昔の映画のポスターのハガキで、当時それぞれ2冊づつ買ったのだ。
使わずにとっておく分と使う分と。
しかし、水害後残ったものは「使う分」だったのだ~。うううぅぅ~~crying

そんないろんな意味で復刊を望む(?)私に京都の友人から荷物が届いた。

097 サントリー山崎蒸留所グッズheart04

秋の夜長の準備万端なのだ。
夜になると虫の声が聞こえてくるようになった。
灰が入ってこなければ窓を開けられるのに、と思う今日この頃。
相変わらず昼間は35度近い暑さだけどね。

2009年8月 9日 (日曜日)

Cendrillon

2

夏らしい雲がもくもくとしているお天気の日に洗濯物を外に干せない日々が続いている。
桜島の噴火による火山灰が降ったり、降らなくても風で道路や屋根に積もった灰が舞い上がってきたりするのだ。
ちょっと風が吹いているから、と窓を開けることもできない。
でも、子どものころは夏には火山灰が降ってくるのが当たり前だったように思える。
外から帰って洗面台のうえで頭(髪の毛)のなかをはらうと黒い火山灰の粒々が
白い洗面台のなかにパラパラと落ちてくるものだった。
小鼻や耳もハンカチやタオルでごしごしすると黒くなった。
不思議と降灰のあとは雨が降って流してくれたような気もする。

Photo
頂いたロールケーキのクリームも夏仕様のさっぱりしたものになっていた。

お菓子のなかにバニラビーンズが入っていることを実感したのは、地元にケーキ屋さんがオープンして、そこのシュークリームを食べた高校生くらいのころ。
「鹿児島だから、火山灰が入っているみたいなの?!」と思ったものだ。
なので今でも、わかっているのにカスタードクリームのなかのバニラビーンズの粒々をみると、
ココロのすみっこで小さく「火山灰~」とつぶやく菊ちゃんがいる。
粒コショウではちっとも思わないのにね。

Photo_2

雨が降って街を洗い流してくれますように‥rain

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