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2008年12月19日 (金曜日)

山はありし日のまま

Photo

前々回に桜島から見た夕焼けのことを書いた。
もちろん、そのあとがあるわけで、すっかり日が落ちたあと宿へ戻り、昼寝をしていた叔母と母を起こし夕食を頂いた。

Photo_2 和洋折衷コース
Photo_3 お刺身と鍋もあるワン

一泊二食付きで約11,000円くらいだったのだが、充分すぎるくらいの味と量だった。
Photo_5  私はプラス日本酒代~bottle

お腹いっぱいになったあと少し休憩してゆっくり温泉に入って気持ちよかったぁ~spa
布団に入ると、おやすみ3秒だった。

Photo_6 部屋の窓からの朝の桜島
2 日の出どす~sun

次の日は前日のドンヨリとしていた空がウソのように晴れて明るかった。

Photo_7 朝食はしっかりとね。

桜島一周の観光バスもあるのだが、一人1700円くらいなのと、母の足腰の調子も好くなかったこともあり、少しくらい高くついてもゆっくりと周りましょうということで、知り合いのタクシーを頼んで朝、宿に来てもらった。

Photo_8 先ずはお決まりのコースを‥

数年前にあった長渕剛のオールナイトコンサートを記念して建てられた『叫びの肖像』。
コンサートがあった場所はかなりけずられていて、すぐそこが海になっていた。
人工島のためにけずられたのかなぁ。
実はこのあたりは柵に囲まれていたのだが、みんなそこをくぐって入って写真を撮っていた。
工事のみなさんも特に注意するようすもなかった。
っというわけで‥
Photo_9 やっぱりねんcoldsweats01

   

Photo_10 有村展望所にて

有村展望所に母は行かれるかなぁと思っていたのだが、ゆっくりゆっくりと途中まで行くことが出来た。
この日は、雲ひとつない晴天で空気も澄んでおり、桜島の南側になる展望所からは薩摩半島と大隈半島の端っこもキレイに見え、遠くの島々も見えた。
しかも!
2_2 開聞岳が!!

母達のふるさとの山である開聞岳がくっきり見えたのだ。
観光案内のかたが話してらしたのだが、こんなにキレイに見えるのは年に何度かで、この日みたいに見られたのは4~5ヶ月ぶりのことだそうだ。
叔母も母も桜島の美しい姿とともに、遠くに見える開聞岳に感激していた。
Photo_11 薩摩富士

Photo_12 砂防のトンネル

島のあちこちに、噴火のときの火山灰や土砂から避難するトンネルみたいなところがあった。

Photo_13番新しい火口
Photo_14 北側の雄雄しい山肌

桜島は見る方向が変わると違った雰囲気になる。
いつも鹿児島市街地から見えている山と同じとは思えないくらい山肌が変化している。
見ていて飽きないのだ。

Photo_15 黒神の埋もれた鳥居

桜島は大正の大爆発のときに、流れ出た溶岩で大隈半島にくっついた。
父は爆発の数年後に大隈で生まれて家族で鹿児島市に出てきたのだが、もともと祖先は桜島の黒神のあたりに住んでいた。
大正の爆発のときに一族で大隈のほうへ逃げ延びたのだ。
そのときに祖父が家財は置き、持ってきた仏様は今も私の家の仏壇のなかにおられる。
戦後、物のない時代に父が手作りした仏壇のなかある、ひとからみたら粗末にさえ見えるかもしれない仏様だが、母がお嫁に来たときにはもっと薄汚れていたそうで、それを母が磨いて磨いて少しは見られるようになった。
そんなことをフト思い出し、父が亡くなる前にどうして連れて来なかったのか、と今更ながら思い、少しだけ涙がでた。

ちなみに、父の伯父が自分んちの家財を置いて、この鳥居の神様を背負って避難した。
今も佐多にその神様を祭った神社があるそうだ。
そういえば、私も8.6水害のときには、仏様やお位牌をリュックに背負って避難したなぁ。
でも、家を出ると口くらいまで水があがっていて、そのリュックを頭のうえに持ち上げたまま避難したのだった。
そんなことも懐かしく思い出した。

Photo_16 西側の展望所から

Photo_17 市街地

ぐるりと周って、西側へ来ると市街地が見える。
この日は、高千穂連山もキレイに見えた。
‥のに、開聞岳ほどの思い入れがなかったためか写真を撮るのを忘れていた‥f(^ー^;

道の駅でお土産を買い、帰りのフェリーに乗った。

Photo_18 キラキラと輝く海をフェリーが滑るように行く

鹿児島から出て暮らしたことがあるひとはわかるかもしれないが、離れた街でテレビの映像などで桜島が流れると胸がプワ~と熱くなる。
鹿児島出身ではなく、転勤などで鹿児島で生活したことのあるひとも、「おぉ~桜島だ~」と懐かしく、そして「あんなにすぐ近くにあったんだなぁ」としみじみと思うと何人ものひとから幾度も聞いたことがある。
母校の校歌の歌いだしは「むらさきにほふ桜島~♪」だ。
まさしく、むらさきにほふ、というのを実感した一日だった。

一周して、見たものは桜島だけ。
でもこんなにもワクワクしたのは久しぶりだった。

Photo_20 またね!

フェリーから降りたあと、お腹が空いた私たちをタクシーの運転手が連れていったのは‥

Photo_21 ラーメン屋さんどす~noodle

しかも、少し食べてから「あ、写真‥」と思い出し、食べかけなのね~。
すまんすまん。
あ~、美味しかった~shine

コメント

菊ちゃん、おはようございます。
朝から素敵なお話を読んで、じーん。
これから帰省なので、戻ってきたら、またゆっくり読ませていただきます~。

素敵な画像を見て、
ますます鹿児島へ行きたくなっちゃいましたdashdash
『叫びの肖像』興味津々~
ラーメンも凄く美味しそうheart02
夕食を抜いてしまったので、めちゃめちゃヨダレが…(笑)。

菊ちゃん、こんばんみ~。
桜島の存在感てすごいですね!こっちでいうと立山連峰も似たような存在かなと思いましたよ。守られているって感じがします。変わりゆく空もさざなみがたつ海面もいいな~。居ながらにして桜島堪能です。

菊ちゃん、やっと桜島だね。
2回行ったけれど、初めて行ったときにはびっくりしたなぁ。
間近に活火山があることもだけど、黒い溶岩がゴロゴロしていて、その間にどこからか飛んできた植物の種が根付いて育っているだろ。
どちらかというと荒々しく感じる自然だけどね、圧倒されたのを覚えているよ。
山というと神々しく感じることが多いのだけど、桜島に行ってもうひとつびっくりしたのは、山と共に生活しているということ。
また行きたいねぇ。
たーさんと一緒に入った温泉では若いお母さんたちと混浴だったしね。

菊ちゃん、元気かー。
俺は風邪がやっと良くなってきたよ。
明日から社会復帰の予定。
それよりも、さーさん達から聞いていたから楽しみにして温泉に行ったら、野郎3人だけでさ、ガッカリしたことを思い出したよ。
なんだか写真がブルーのフィルターでもかけたかのように青が眩しいなー。
キタノブルーか?!
あー、ラーメン食いたい。
鼻水がまだ出てきそうだよ。
菊ちゃんも風邪ひかないようにしなよ。
じゃーまたね。
おやすみ、ハニー。

night ハラCさん
こんばんわ~ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
もうお正月休み、ってわけではないのかなぁ~。
クリスマス休暇?
桜島はフェリーですぐなので、こちらに来られるときにはゼヒ(〃⌒ー⌒)/

night mamuちゃん
こんばんわ~お元気かしら?
このときは本当に天候に恵まれて、真っ青な空でした。
叫びの肖像はけっこう大きいです。
これがあるあたりまでの道路の外灯が桜島と桜島大根の形でとってもラブリーだったのに
写真を撮るのを忘れていたの~coldsweats02
次回は必ず撮りたい所存どす~。
ラーメンは野菜がたっぷりで麺までたどり着くのに時間がかかりました。

night きょんさん
こんばんみ~ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
市街地からも大きく感じるのですが、フェリーに乗って近づくだけでも「おぉ~」となります。
見る方向が変わると山肌もかなり変わるので楽しかったです。
フェリーからの姿も海も天気がいいとキラキラしていて、
風が冷たくてもついついデッキに出てしまいます。

night 家具屋さん
お待たせしました~♪( ̄▽ ̄)ノ″
さーさんが行ったときよりも雄雄しく茂っているかもしれないです。
少し松くい虫にやられちゃっているところがありましたが。
爆発でえぐられたようになったところや変化した土地も何年とかかって畑にしたり、
植樹したりしている様子を今回じっくり見ることが出来ました。
今度来るときがあったら、ぜひ温泉に行きましょうネ(〃⌒ー⌒)/

night もとちゃん
もとちゃん寝てるかなぁ~。
寝正月ならぬ、寝クリスマス?
私は元気だよ~んヾ(@⌒ー⌒@)ノ
写真は何か加工でもしたかのように青くって自分でも自然な色にはかなわないなぁと思ったの。
ラーメンはめったに食べないので余計に美味しかったどす~noodle
そうかぁ~、社会復帰できなかったのねん。
ちょっと早いお正月休みということで、ゆっくり休んで治してね。

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