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2011年1月23日 (日曜日)

アートをめぐる冒険 ~名古屋周辺 ③

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地下鉄を降りて、名古屋パルコへ向った。
夕方になって雨はだいぶ小降りになってきていた。
午前中に名古屋ボストン美術館に置いてあったチラシで見つけた写真展を見るのだ。

Photo_2
    有賀幹夫写真展 『忌野清志郎』

2009年5月2日に天国に逝ってしまった清志郎。
同じ年の6月にマイケルが急逝したので、世の中は
「KING OF POPS・マイケル・フォーエバー」状態になってしまったのだが、
私にとっての「KING OF~」は清志郎。
マイケルは素晴らしいとは思うが、正直いってどうでもいいのだ。
清志郎が逝ってしまってからしばらくは映像や歌声を見聴きするのは少し辛かったのだが、
時間が経つにつれ、「聴きたいなぁ」と思うようになってきた。
一番好きなのはやはり十代のころに聴いた曲たちだ。

今だったら、真正面から写真を見ることもできるだろう。

見ているうちにいろんなことを思い出した。
RCの大ファンだったクラスメイトがいろいろ録れてくれたカセットテープ。
自分で作った巾着に当時使っていたアクリル絵の具で「RC SUCCESSON」と書いて
修学旅行に持っていった。
それは今も持っていて、色もあせているけど大切に使っている。
旅先でフト見つけた写真展で、そんな懐かしくせつない気持ちを思い出した。

パルコを出て、松坂屋へ行った。
なぜなら~~

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キルフェボンでタルトを食べるのじゃあぁぁぁぁぁ~~deliciousheart04

だから、刈谷市美術館で茶庵に行かなかったのか?!と思われそうだが、そういうわけではなく、
写真展を見たあと、まっすぐ名古屋駅に戻るのもなんだしなぁと思っていたら、
「あっ!」と思い出したのだ。ふふふのふ~(@⌒ー⌒@)

なんだか私はタルトが好きなように思えるかもしれないが、そうでもない。
鹿児島ではあまり食べないのだ。
っというのも、暖かい気候のせいか、鹿児島のケーキ屋さんで売っているタルト生地は
どれも少し硬いのだ。
そして、上に乗っかっているフルーツなどよりも、下のクリームやタルト生地のほうが味が強い印象。
  (※ でも、近所の○公のブドウのタルト(季節限定)はおいしくてオススメどす)

キルフェボンのタルトも確かにタルト生地やクリームやムースなどの味もするのだが、
主役は上に乗っかっている季節ごとの素材そのもので、お値段は決して安くはないのだが、
「出しても食べたい」と思えるのだ。
あと、売っている焼き菓子のなかでは、「はちみつパイ」がお気に入りshine

Photo おいしそうだワンnote

今回食べたのは「翠峰(すいほう)のタルト」で、カスタードクリームにサワークリームが合わせてある。
秋冬メニューのチラシを見ていると、12月中旬から2月にかけてのタルトに 「白イチゴ」のがあるのだ。
翠峰のも他のよりも少し高めで1piece、787円だが、この白イチゴは“特選”と銘打っていて
なんと1piece、1575円!!
あぁ、食べてみた~~い。
一番近いキルフェボンは福岡かぁ‥。

しあわせいっぱい、おなかいっぱい、になって外へ出ると、雨があがっていた。
乗り換えなしで名古屋駅に行きたかったので、少し歩いてひとつ先の地下鉄の駅へ向った。

Photo_2
ジンライムのようなお月様が見えるといいな~moon3

名古屋駅にある高島屋のなかにある手芸店で少しだけ布や手芸材料を買ったあと、
友人の誕生日が近いので送ろうと思っていた『ラデュレ』に行ったのだが、
デリケートなお菓子なので発送はできません、お持ち帰りのみです、と云われてガガ~~ン(>_<)
でも、フト思い出した。以前、友人2名がラデュレのマカロンを送ってきたことを。
しかも二人とも手紙に似たようなことを書いていた。
「お店のひとには送れません、と云われたけど」と。
そうかぁ、お店からではなくて、自分で郵便局や宅急便のところへ持っていったんだぁ~。
すまなかったのぉ~。
んぢゃ、私も、と思ったのだが、地階のお菓子売り場も見てから~と地階に行ってみたら
おいしそうなお菓子がいっぱい♪
そのなかでも和菓子で上品でおいしそうなお菓子を発見!
友人へ送り、自分ちにも買った。

気が付くと閉店時間になっていた。
急いで電車に乗って、叔母さんちへ帰った。
駅から歩いて帰るといくら云っても、叔父が最寄の駅まで車で迎えにきてくれる。
叔父の就眠時間は9時くらいなので、ギリギリなのに~。
これもカワイイ(?)姪っ子のためらしい。ありがたいことだ。

明日は5時半には起きないといけないのだ。
湯船で寝てしまい、溺れそうになって起きた。
叔母には、「声をかけて返事をしてフトンから起きあがっても座ったまま寝てしまうので、
部屋から出てくるまで起こし続けて欲しい」と強くお願いして寝たsleepy
めんどうくさい姪っ子でもあるのだ。

Photo_4 いい夢みるワン。

2011年1月13日 (木曜日)

アートをめぐる冒険 ~名古屋周辺 ②

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金山駅から快速で15分くらいで刈谷駅に着いた。
これから見る展覧会は毎週木曜日の午後1時から担当学芸員によるギャラリートークがあるので、
それに合わせて前後のスケジュールを決めたのだが、思いのほか浮世絵をじっくり見てしまい、
ゆっくりランチをとる時間がなくなったので、駅構内にあるドトールで5~6分でランチタイム。
駅から美術館までは、歩いても15分もかからないくらいだと思ったのだが、時間がないうえに
雨が降っているのでタクシーに乗った。
案の定、すぐ着いた。12時45分くらいだった。間に合った~。

Photo_8 刈谷市美術館

入口には、開催中の展覧会の看板が‥

Photo_3
大好きな宇野亜喜良の展覧会なのだ~~~~heart04

今回のわたしの旅は、この『宇野亜喜良展』がメインと云っても過言ではない。
他に見る予定の展覧会は、この展覧会のついでと云ってもいいくらいなのだ。
ホントは違うけど~、それくらいの心意気っていうの、そんなカンジ(?)なのだ~。
しかも、巡回はなく刈谷市美術館のみの今までにない大規模な展覧会なのだ~~。
おおげさではなく、私が生きている間にもう1回あるかないかの展覧会なのだ~~~。 ぜぇぜぇ‥。

美術館に着いたら、荷物をロッカーへ入れてトイレを済まし、会場入口で午後1時からの
ギャラリートークが始まるのワクワクしながら待った。
平日の昼間で、しかも冷たい雨の降るなか、想像以上に参加者が集まっていた。
すぐに担当学芸員のお兄さんがやってきて、ギャラリートークが始まった。
いよいよ会場へ入るのだ。ドキドキ~~heart04

    Aquirax

    *展覧会の詳細はこちらへ 『宇野亜喜良展』

宇野亜喜良は、1934年生まれのグラフィックデザイナーで絵本作家でイラストレーターで、
ひとつのジャンルでは括ることのできない、アートの天才のひとりなのだ。
私は高校生の頃(20年以上も前だが‥)から見ていた『イラストレーション』誌の影響がかなり強く、
当時から宇野亜喜良はすでに大御所で、あこがれの絵描きだったのだ。
もしも、俳優が演じるならば、まちがいなく寺田農さんだと思う。多分‥。

それはさておき、初期の絵本の原画を見てビックリした。かなりキュートでラブリ~。
一番古い時代の作品なのだが、今そのまま出てきてもまったく古い感じがなく、
逆に今風にさえ思えるかも、と思った。
そのあとのいろんな雑誌の表紙のカッコイイこと!!
今、星の数くらい雑誌は出版されているが、実際、表紙をとっておきたい雑誌は何冊あるだろう。
そんな気持ちはポスター類を見ているとさらに強くなった。
いろんなモノの数は増えたけれど、大切にしたいモノの数が増えたわけではないんだなぁと。
絵本の原画を見ていると、本当に多彩であると実感できる。
50年以上ずっと第一線で活躍し続けているかたのものすごい底力というものを
まざまざと見せられて圧倒され、そして感動した展覧会だった。

Photo手をつないだワン

学芸員のお兄さんもおっしゃってたのだが、作品をジャンルで分けるということが難しく、
最終的に年代順になったとのこと。
なるほど、と思った。
2年以上かけて、何十回と宇野亜喜良のアトリエに通い、作品を集めてそして選んでいったそうだ。

こちらの刈谷市美術館は、今まで開催してきた展覧会を見てみるとわかると思うのだが、
大規模な美術館をいくつも抱えている名古屋という都市の近くにある、
規模でいえばけっして大きくはない地方の美術館でこんな展覧会があったのか?!
と思う展覧会をいくつも開催しているのだ。
いろんなかたの努力があってのことだと思うのだが、やはり学芸員の企画力と行動力に
何かがあるのだと思う。
それがなにかと聞かれても困るけど~。

会場の最後のほうに、駆け出しのころにコーワのカエルのデザインのコンペに応募して、
入賞した新聞記事が展示してあった。
そのとき一緒に入賞したのが、やはり若かりし頃の和田誠。
この記事を見たとき、私はなにか運命みたいなものを感じた。
目尻に二粒くらい涙が出たかも。
そして、やはり多少無理をしてでも来てよかった、と思った。

予定していた時間よりも30分以上長くギャラリートークは終わった。
最後に学芸員のお兄さんが、
「同じ敷地内にあるお茶室で3時まで、お抹茶と一緒に展覧会を記念して作ってもらった
お菓子が召し上がれます。宇野先生もお気に入りのお菓子です。」
とおっしゃったのだが、私はグっとガマンした。
っというのも、会場を今度はひとりでゆっくり見たいのと、お茶すると帰る時間がますます遅くなるのと、
練りきり・上用饅頭など、お茶席のお菓子がちょっと苦手なので、気にはなったのだがやめたのだ。
ちなみにこちらがそのお菓子。(お茶席は300円くらいだったかも。)
       
Barano_kioku 宇野亜喜良らしく薔薇よんshine

っていうか、実は、なによりも正座すると外反母趾が痛いのじゃあぁぁぁぁぁぁ~~weep

ひとりでさらに一時間以上会場を見てまわって、美術館をあとにした。
刈谷市は公共施設などを周回する無料バスがあるので、その時間は調べてあった。
もちろん電車の時刻にも合わせてね。
バス停の場所を受付のお姉さんに教えてもらった。
待っている少しの間に立ったままハガキを書いたのだが、
届いたかたには申し訳ないくらい乱筆状態~。
届いたかた、申し訳ないどす~。
バスに乗って5分もしないうちに駅に着いた。
また金山駅まで戻り、そこで今度は地下鉄に乗り換えて、名古屋一番の繁華街へと向った。
夕方になっても冒険はまだまだ続くのだ。

2010年12月27日 (月曜日)

アートをめぐる冒険 ~名古屋周辺 ①

    2

旅行前から忙しく睡眠時間も少なくお疲れ気味だったのだが、空港バスのなか、飛行機のなか、
そして、セントレアから名古屋駅までの電車のなか、と爆睡状態に近かった私は叔母の家でもぐっすり寝られて、久々に充電した気分ですっきりと目覚めてしっかり朝ごはんも食べた。
一日目は朝から冷たい雨が降っていたのだが、最寄の駅まで叔父が車で送ってくれるので助かった。
名古屋駅まではJRでも近鉄でも15~20分で着く。

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快速に乗って、まずは金山駅まで行くのだ。

金山駅前にあるのは、昨年も行った‥

Photo_3 『名古屋ボストン美術館』

今回見るのは‥

Photo_4 浮世絵どす~。

ボストン美術館は浮世絵のコレクションは5万点もあるらしく、しかもあまり外に出ていないため、
コンディションが良いものが多いそうで、それらがまとめて見られるいいチャンスなのだ。

清長、歌麿、写楽の順に展示してあったのだが、着物の柄など愛らしいものがたくさん見られてウットリ。
歌麿の作品のなかに「ほんとうにコレは人が彫ったのか?!」と思うくらい飛びぬけて髪の毛の生え際など細か~~~いものがあり、目をゴシゴシしながらこらして見ていた。

紙の状態や色など、きれいなものも多く、こういうふうに日本ではなく外国の美術館に大切に保管されていたから、残っている日本の芸術もあるんだなぁと思った。

Photo_6 こちらが本場のボストン美術館だワン

清長、歌麿は続けてみても特に違和感はなかったのだが、これが写楽になると妙なかんじがするのだ。
なんだか、「似顔絵」なかんじがすっごく強い、というか、イラストっぽいというか。
特に目を部品としてみると、和田誠の似顔絵の目と似ているのだ。
きっと江戸時代のひとたちも、はじめは「何だ、これ?!」と思ったことだろう。
画集やテレビの番組での浮世絵特集のときに、写楽だけ見ていたらそれほど感じなかったと思うのだが、こうやって、流れで見ていくと不思議なかんじが際立ってくるのだ。
おもしろいなぁと思った。

3 お礼にチュッkissmarkheart04

思っていたよりも作品数が多く充実した展示だった。
予定よりも長くじっくり見てしまったので、ミュージアムショップを5分くらいしか見られなかった。
名古屋ボストン美術館のミュージアムショップは楽しいのに~。

どこの美術館もいろんな展覧会のチラシや案内ハガキが置いてあるコーナーがあるのだが、
そこで気になる写真展を見つけた。
次に行く美術館のあとに、その写真展を見に行こうと思い、移動や乗換えの方法を受付のお姉さんに教えて貰って、金山駅へと急いだ。

Photo_7 美術館から見た金山駅

2009年6月18日 (木曜日)

歩くこと。歩けること。  5月の旅 ③

  3

次の朝、叔母の家を出て名古屋駅まで行き、新幹線に乗り換えて京都へと向かった。
名古屋から京都はアッという間で、ウトウトするひまもなく着いた。
京都駅から在来線に乗り換えて、山崎へと向かった。

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小さい駅の周りはこんなカンジ。

Photo_2 プチホテル
2 利休の茶室(国宝)があるという妙喜庵
3_2 入館は予約制らしい
Photo_3 ここで少し待つのだ

今回の旅行の一番のお目当てといっても過言ではない、『大山崎山荘美術館』へは歩いても行けそうなのだが、途中までの送迎バスがあったので、これに乗ることにした。
10時からの開館にあわせて待っている客は私を含めて10人弱。
送迎バスに乗って、美術館がある天王山の急な坂道を登ること3分。
バスが入れるのはここまでで、あとはテクテク歩いて行くのだ。

1 バスを降りるとすぐに小さなトンネルが
2_2 坂道をてくてく
3_3 緑のカーテンのなかを歩く

さわやかな新緑のなかを歩きながら、時々立ち止まり深呼吸をしてみる。
耳を澄ますと木々のサワサワ~という音と前を歩く人たちの話し声が遠くで聞こえるだけ。

2_3 途中、レストハウスがある
Photo_5 右側にはバラがたくさん植えてあった

私は途中で何度も立ち止まってボンヤリしていたので、一緒のバスに乗っていた人たちにはとっくに置いていかれ、下から歩いてきた人たちにも追い抜かれていたのだが、なんだかさっさと歩いて行くのがもったい気分だったのだ。

4 あともう少しかな
3_4  門が見えてきた
2_4 遠くに建物が見える
   
 Photo_7 門柱の外灯

胸がわくわくしてくるのが自分でもわかった。
私のすぐ後ろから来たお兄さんが、「あぁ」と呟いたのが聞こえて少しうれしくなった。

Photo_9 ドキドキ
     2_6
             大山崎山荘美術館

私は、一度は行ってみたいあこがれの美術館というのがいくつかあり、少しづつだが機会があったら出かけている。
この、大山崎山荘美術館もそのひとつで、2年前に京都へ行ったときには時間がとれずに行かれなかったので、今回の京都はどうしても行きたかったのだ。

       * 大山崎山荘美術館のHPはこちら →

Photo_10 入口

中に入ると、時を重ねたあめ色の内装が眼に入ってくる。
入ってすぐある暖炉の小さいスペースや当時としてはめずらしい二重窓、サンルーム、それぞれの部屋の照明などなど、ただただウットリするばかり。
特に、こういった洋館は階段まわりが本当にステキで、昇降するたびに手すりをなでるように触りながら、「当時のひともこんなふうにこの手すりをさわっていたんだなぁ」と思い、うれしくなる。
中は撮影禁止なのでお見せできないのだが、気になったかたは機会があったらぜひ出かけて、ご自身の眼でそして手で確かめて欲しい。

Photo_13 1階のテラスより
Photo_14 テラスから見た温室
2_9 睡蓮のある小さな池

本館では、ちょうど 『濱田庄司の眼』 という企画展が開催されていて、濱田庄司がコレクションしたものと濱田庄司の作品を観ることができた。
本館につながって、安藤忠雄が作った新館があるのだが、地下へもぐるように建っていて、さらに屋上は植物が植えてあるので、外からは本館をじゃますることなく存在している。

          Photo_15 新館へ
2_10 Photo_16
       3_5

この円状の下が展示室になっていて、モネの睡蓮の数点展示してある。
まるで、自分が睡蓮の池にもぐっていったような、そんなかんじなのだ。

本館、新館の展示を観たあとは、本館の2階にあるカフェで休憩。
室内の席もあるのだが、テラス席もあるのでもちろんテラスへ。

Photo_17 涼しい空気のなかで
       Photo_18 オリジナルのワインケーキ
Photo_20 テラスからの屋根
Photo_21 テラスからみた外壁

        
Photo_19 早く食べたいワン

ここでも、売店で買った絵はがきで友人たちに旅のたよりを書いた。
流れてくる風がとても気持ちよく、こんなに落ち着いた気分になったのは久しぶりだった。

約1ヵ月前には腰椎ヘルニアからくる坐骨神経痛が悪化して激痛が続き、手術入院も覚悟していた。
そうなると、仕事も辞めなくてはならないし、当分は歩くことも出来ないだろう、と思い、あまりの痛みと不安で涙がとまらない夜を幾晩も過ごした。
母は私があまりにも痛がるので何度も「救急車を呼ぼうか」と云った。
痛いと声に出さずにはいられない状態が続いたので声も嗄れてしまった。
そんな日が4~5日続き、少しづつ薬が効き始め、痛みも治まってきた。
それでも、きっと手術しないといけないんだろうな、と思って、いったんブログも休むつもりで整理し、少しでも動けるうちに、と入院の準備も少ししていた。
が、しかし、連休明けに母が通っている整形外科の先生に相談したところ、今の状態(薬や注射で痛みが数日で治まる状態)だったらすぐに手術する必要はない、と云われ、旅行も大丈夫ですよ、と云われて、これからいろいろと気をつけることなど指導してもらった。
なんだか気が抜けたようなかんじになった。
バッグにはキャンセルするつもりでいたので、飛行機のチケットが入っていた。
今回は4月に母が、「今、すごく体調がいいから今のうちにどうしても名古屋に行きたい」と云い、計画してチケットも取った矢先に私のヘルニアが悪化してしまい、キャンセルになりそうで申し訳なく、さらに落ち込んでいただけにホッとした。

Photo_22

この美術館は自分で歩いていかないと行かれないところにある。
だからこそ、京都へ行くのだったらぜひここに来たかったのだ。

五月の風のなか、美しい新緑の森を見ながらハガキに書いているうちに、「ここまで歩いてこられたんだ‥」と胸があつくなった。
友人たちには本当に心配をかけたので、感謝の気持ちも少しだけ添えて書いた。

Photo_24 ボクもいっしょだワン
    

建物の外のお庭も広く、天王山じたいもいいハイキングコースなので、お弁当を持ってきて食べると気持ちよさそう。
そういえば、一緒に山崎駅を降りた人たちはリュックを背負った人たちが多かった。

Photo_25 お庭には彫刻も点在している
Photo_26 頭なでてもらったワン

帰りは、ちょうどいい時間に送迎バスがないので駅まで歩いていくことにした。
ゆっくりと歩いていても、けっこう急な坂道が多いので、足早になってしまう。

Photo_27
坂道は登りよりも
2_12 下りのほうが足腰にくる

足の裏の土踏まずの上の部分に全体重がかかりマメができる予感と、ふくらはぎにビンビンきている予感は的中し、その日の夜からしっかりとマメと筋肉痛でアイタタ~状態になった。
しかし、時間がかからずに筋肉痛になったってことは、まだまだ若いってこと?!っていうことではなく、「あぁ、自分の足で歩いたから痛くなったんだなぁ」とちょっぴりうれしい気分でもあった。

Photo_28

ちなみに山崎は、羽柴秀吉と明智光秀の『山崎の合戦』のあったところ。
いわゆる「ここが天王山」ね。
他にも、宝積寺や観音寺などがあり、サントリーの山崎蒸留所もある。
次はぜひ、サントリーの蒸留所へ行って、モルトウィスキーを巡るツアーに参加したい。
観光案内にもハイキングの最後にサントリーの蒸留所には行くようにと書いてあった。
そりゃあ、そうだろう、と思った。
酔っ払ってハイキングは危険だもの~。

Photo_30 踏み切りを渡って

JRではなく、阪急の大山崎駅へと歩いていった。
阪急に乗って四条まで行き、親友と待ち合わせなのだ。

Photo_31 やっと上洛するよ~。

2009年6月15日 (月曜日)

菊ちゃんはどこへ行くのか  5月の旅 ②

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いつまでも掛川にいるわけではなく、駅へ戻り、新幹線の時間まで売店を覘いてみた。
すると、なんだか緑色なのだ。
っというのも、静岡のなかでも掛川はお茶の産地で有名で、さらに静岡はわさびが名産なので、おみやげがグリーンなモノが多いのだ。
お茶は鹿児島も静岡についで産地なので、ナゾの『わさび塩』を買ってみた。
それと『柿の種・わさび味』も少し。ツーンなのだ。

列車のなかでお弁当やおむすびを食べるのが好きなので、なにか駅弁あるかなぁ、と思い見てみたが、どれもイマイチ量が多いので「どうしようかなぁ~」とうろうろしていると、小さめのおむすびのパックを見つけた。

Photo_2 おむすびとお茶を買って、こだまでGO!
2 桜海老・枝豆・天むす

正直いって、さほど期待せずに食べ始めたのだが、これがとぉ~っても美味しいおむすびだったのだ。
多分、小声で「おいしい~」と云いながら食べていたような記憶が‥。
3個でコンビニのおむすび1個半くらいの量だったのだが、大満足~delicious riceball

名古屋駅で在来線に乗り換えて、すぐ近くの金山駅で降りた。

Photo_3 駅前にある 名古屋ボストン美術館へ

2_2 ゴーギャン展だワン!

名古屋へ行くと決まったあと調べてみたら、ちょうどゴーギャン展を開催しているとわかり、
ラッキーだぁ~note と楽しみにしていたのだ。
私はゴーギャンが特別好きというわけではないのだが、あの絵を観られるチャンスはそうそうないのだ。
しかも、同時に開催されているのが、観たかったコレ!
Photo_5 ダブルラッキーなのだ。

      clover 名古屋ボストン美術館のHPはこちら→  clover

まずは、ゴーギャン展を観た。
土曜日の午後だったので、混雑は覚悟していたのだが、ちょうど新型インフルエンザの影響が
一番大きかった時期だったので、客足が土曜日にしては少なめだったらしい。
それでも話題の展覧会なので入場者は多かったのだが、人の頭越しに作品を観ることもなく、
順番にゆっくり歩きながら観られた。

細長い『ノアノア』の展示室を過ぎると、今回のメインである、『我々はどこから来たのか‥』が目のなかに入ってきた。
作品を目の前にして、「あぁ」と声にしたような気がした。
もっと、強さが前面に出てきて圧倒されるのかと思っていたのだが、静かにジワジワ~とスポンジが水を吸い込んでいくようにカラダのなかに沁みこんでいくかんじだった。
ちょうどいい高さで観るための台の上で観たり、その前に下りてきて間近で観たりしたのだが、そのあとに展示している他の作品を観たあとに、少し離れたところから『我々は‥』と観ている人々を含めて観ると、なんだか少し胸があつくなった。
何度も何度も振りかえり、また作品の近くへ行き、また離れる。
そんなことをしばらく繰り返して、会場をあとにした。

このあとに、『ノリタケ』を観て、大丈夫だろうか、と思っていたのだが、『ノリタケ』は想像以上に素晴らしく、こちらも時間が経つのも忘れて見入ってしまった。
目の前にある、(ガラスケースを壊せば)すぐ手の届くところにあるステキな器たちは持って帰りたいものばかり。
それと、昔の図案帖のなんて素晴らしいこと!
今度は、ノリタケの里に行ってみたいなぁ。
アウトレット品の販売もあるらしいし~。

どちらの展覧会も観ることが出来て本当に幸せだった。
なんだか「おなかいっぱい」な気分でニコニコしていたと思う。

Photo_6 感激だったワン

美術館の建物のカフェは満席で待っているひとも多かったので、名古屋駅へ移動してから休憩することにした。

Photo_7 金山駅構内

名古屋駅にある、ジェイアール高島屋に入ると、Lサイズバーゲンの文字が‥。
ついっ、バーゲン会場に行ってしまい、安かったチュニックを買ってしまった。
そのとき、気づいたのだが、鹿児島では見たことがないような柄のものがたくさんあったのだ。
ある意味、派手。ある意味、少々ヤンキー。ある意味、バブリー。
ちょっとワクワクした。

2_3 カフェで休憩 ♪

美術館で買った絵ハガキでさっそく、友人たちに旅の便りを書いた。
たのしいひとときだ。
しかし、名古屋で出すのをすっかり忘れてしまい、次の日にまったく違う場所のポストに投函したので、「名古屋にて」と書いてあるのに消印は違う県、ということになったのだが、ご愛嬌ってことでね。
そうなのだ。明日の朝には名古屋を出発するのだ。
「明日からはここにはいない」のだ。

Photo_8 美味しかったけど食べにくかったシナモンロール

2009年6月 8日 (月曜日)

菊ちゃんはどこから来たのか  5月の旅 ①

2

ぐっすり寝た私は少しだけ朝寝坊した。
っというより、他3名(叔父・叔母・ママ)が早起きで、私は自分ではけっこう早起きと思っていたのだが、「やっと起きたの~」と云われたしだい。
朝食をとって身支度をしたら、叔父に最寄のJRの駅まで車で連れて行ってもらった。
そこから名古屋駅まで行き、新幹線に乗り換えるのだ。

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久しぶりに 『こだま』に乗った。何年ぶりだろう。
親戚は主要都市に住んでいるので、最近は『のぞみ』ばかりで、『ひかり』もたまにしか乗らない。
のぞみやひかりに何度か追い抜かれるのだが、それも楽しいものだ。
いつもは通過する駅に停まるのだから。
約一時間乗って、掛川駅に到着。

2_2 静岡県掛川市

浜松市と静岡市の間の小さな市だ。
お茶の産地なのと、掛川城と、『つま恋』が有名らしい。
タクシーに乗って5~6分(きっと歩くと20分くらい)で目的地に着いた。

Photo_2 ゆるやかな坂道を歩くと
2_3 緑の丘のうえに
3 資生堂企業資料館がある

お化粧品としては今ひとつ肌に合わない資生堂だが、デザインなど会社のトータルイメージなどは好きで、機会があったら行ってみたかったのだ。

  *くわしくは、こちらをごらんください →

資料館のなかは、創業時から現在にいたるまでの商品や広告などが展示してある。
昔の商品のデザインを見ていると、「もう一回同じデザインで作ってもらえないかなぁ」と感じ、自分が若い頃流行ったものを見つけると懐かしさのあまり、「シャワーコロン~~!パーキージーン!!」と声に出しそうになった。
小さい頃、母の鏡台のあったコンパクトと同じものを見ると、お粉のにおいを思い出した。

広告のデザインは、写真になる前のイラストの頃が特に素晴らしく、そしてカッコイイ。
山名文夫のイラストはもちろんだが、他の意匠部の方々のもステキでうっとりとしてしまう。
手をぬかずにエレガントさを保つデザインを作り続けていることはすごいことだと思う。
当たり前といえばそうかもしれないが、デザインとして一定のライン以上のものを作り続けているのだ。

資料館のなかには、TVCMを見られるコーナーもあり、それで観た超ロングバージョンのCMがいくつもあり、面白かった。
こんなに長いCMは、いつどんなときに放映したのだろう。

Photo_3 資料館の先には
2_7 アートハウスがある

こちらは、いわば美術館で、常設展示と企画展示があり、

Photo_4

企画展示は 『箱』、BOXたちを集めたものだった。
常設展示は彫刻も多く、資生堂らしい彫刻があるように思えた。

2_5 馬がヒヒーンでびっくりだワン
Photo_5 頭突きで仕返しだワン
(※展示室内ではなく、屋外彫刻です)

このステキな資料館&アートハウスにも、残念なことがひとつ。
カフェなど、ちょっとお茶でも飲みながら休憩できるスペースがないのだ。
建物のまわりにも線路以外見当たらない。
小さくてもいいので、資生堂パーラーがあったらいいのになぁ、でも入場者数からすると採算合わないかもなぁ、と余計なお世話なことを考えつつ、掛川駅に戻った菊ちゃんであった。

2008年10月17日 (金曜日)

美術館へ行こう!*2*

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なんだか今年の秋は、いつもの秋よりもちょっとだけ秋らしいというかそんな気がする。
夏は炎天下のなか、美術館まで歩いていくのも億劫になっていたのだが、日差しはあるけどとってもいいお散歩日和が続いているので、こないだの休日に市立美術館へ出かけた。
現在、秋の特別展(年に2回くらい、夏と秋の頃に大きな展覧会がある)である 『ブラマンク展』 を見に。
そして、そのブラマンク展の記念講演会を聴きに。

特別展のように1ヵ月間くらいある展覧会のときには、たいがい、その展覧会にあわせたイベント等がいくつかあることが多い。
講演会もそのひとつだが、参加して聴いてみるとけっこう面白く、展覧会をもっと楽しめるような気がする。
たまに、難しいことを難しくおっしゃる講師のかたもおられるので、イマイチイマニ、話にピンと来なくて、睡魔に負けそうになるときもあるが、今回の講師のかたは、難しいことをわかりやすく、テンポ好く、そして時々脱線して、飽きることなくお話くださり楽しかった。
図版の切り替えかたも何種類か用意してあり、なんといってもお話されているご本人がとっても楽しそうなのだ。
アッという間に時間が過ぎて講演も終了し、そのあと展覧会を観た。

Photo_2
  ※これはポスターです。展示会場は撮影禁止です※

駆け抜けるような風景画や白くない雪景色が多いのだが、途中、花の絵が数点ある。
その花の絵がなんだか美しいのだ。
繊細で大胆なひとだったのだろうか。

2 エントランスホールの天井

観終わったあと、エントランスホールの椅子に座ってボォ~とするのが好き。
あと、もちろんチラシチェックもね。

ブラマンク展に限らず、毎週土曜日は学芸員が説明案内するギャラリートークが午後2時からある。
ブラマンク展のギャラリートークは、あと、10月18日と11月1日にあり、ブラマンクという作家に馴染みがないかたは、いい機会だと思うので、お時間のあるかたはぜひっ(〃⌒ー⌒)/
それと、ギャラリーコンサートが10月19日(日)に展覧会場内であるそうだ。
ひとりの作家の作品をこれだけまとめて観られる機会は少ないと思う。

くわしくは、鹿児島市立美術館のHPへ →

Photo_3 ボクも見たワン

もう一回、友人と観に来る予定なのだが、ついついゆっくり観てしまい、帰りに寄ろうと思っていた、テンパークで開催されていたハンドメイドフェスタは終わってしまっていたweep

行かされた場所ではなく、自分の足でテクテク歩いて行きたい。
そして、何冊もの画集よりも、自分の眼で記憶した一枚の絵をみつけたいと思う。

そんなゲイジツの秋な私なのだが、やはり芸術作品を前にしても根本的なことは変わりようはなく‥

    

Photo_4 スマンのぉ~coldsweats01

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