テクテク歩いていると、フト眼につくモノがある。
お花だったり、建物だったり、看板だったり、見上げた空だったり。
何か見つけようと思ってあるいているわけではない。
汗ばむ季節の夕方、川べりで感じる風が心地よかったり、晴れた寒い日に鼻や耳が冷たくて
マフラーを顔にかかるくらいに巻いて歩いていると冷えていた体が段々と温まっていく。
そんなカンジが好きなのだ。
空が高かったり低かったり、太陽がおばけみたいに大きく赤くなって西へ沈んでいく姿をたまたま見たとき、なんだかとってもワクワクするのだ。
住宅街を歩いているときに気になるのが床屋さん。
美容院は昔ながら、というのは本当に減ってしまって、どこもかしこも「オサレ~」な店構えだ。
もちろん、昔ながらの店構えのところもあるが、全体の割合からすると、断然床屋のほうが多い。
テクテクと自分んちから少し離れた場所の大通りからひとつふたつ入った道を歩いていると、
「あたし好み」の床屋を見つけることがある。
場所はどこだったか忘れた
鴨池の辺り
扉や窓やクルクル、そして植木!
そっとお店のなかを見たら、昔ながらのイスで嬉しくなる。
荒田の道路沿い
床屋のほかに、タバコ屋さんも好きだったのだが、タイル張りのタバコ屋さんなど、こちらもかなり少なくなってきていてザンネンなのだ。
しかも、たま~に見つけたときにカメラを持っていなかったりすると、ショボ~ン
それも仕方ないのだが‥。
夏に京都に行ったときに、素晴らしい歯医者さんを発見した。
これはよくある歯の形の看板
外灯が歯の形で中には歩いている歯たち!
そして、窓にはさらに歯の模様がっ!!
アーケードのなかにある、この歯医者さんを見つけたときはドキドキした
素晴らしいっ!素晴らしすぎるくらいだ!!‥と、少々興奮状態。
特に外灯はラブリーで同じものを分けてもらいたいくらい。(←どこに置くんじゃ?!)
水商売の方々のお店のネーミングにも、度肝を抜かれることがある。
夜にフト見上げたビルにズラ~と並んだお店の名前を見ると、「どういったワケでこの名前‥?」と思わずにはいられないことがある。
以前、見つけたこの名前もそのひとつ。
頑固一徹ホルモン塾!!
入ってみたいような、ちょっと怖いような‥。もう少し私に勇気(?)があれば‥。
そんな私が本当はみなさんに一番紹介したい「貼り紙」があるのだが、去年、違う貼り紙に変わってしまい、現在それは貼っていないので、お見せできないのだ。
いつでも貼ってあると思って写真を撮らなかったのだ。まさか、不定期に貼りかえるとは‥(>_<。)
そのお店は家から歩いて5分くらいのところにあるお薬屋さん。
調剤薬局でなく、昔ながらの「○○薬品」と言う名前のお薬屋さん。
そこには、年配の店主(多分ね)のオリジナルと思われるクスリのキャッチコピーと味のあるイラスト(カット)が黄色い紙にいくつも書いてあり、お店の内外に貼ってあるのだ。
中でも私が「降参いたしました」とココロのなかでつぶやいた、あの貼り紙。
精力剤らしき「春寿」というお薬の素晴らしいキャッチなコピー。それは‥
『 お床のなかの男の薬 』
ここ数年のあいだに、何人かの友だちには、「コレなのっ!」と現物を見せて教えたものだ。
みなさん、とっても嬉しそうだった、多分。
あのあたりは、オフィス街も近く、朝晩に眼にしては心のなかで「クスッ」としていたリーマンズや
OLさんたちも多いと思うのだ。
あぁ、早く貼りかえて、また春寿の貼り紙を私たちの眼に心に釘付けにして欲しい、と
切に願う菊ちゃんなのだ。
お薬屋さんと比べておいらは、まだまだ修行が足りないのだ‥( ┰_┰) トホホ
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