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2011年4月 5日 (火曜日)

アートをめぐる冒険 ~広島 ③

Photo

旅の最終日は、叔母のマンションから歩いて10分くらいのところにある比治山というところに建っている美術館へ行くのだ。
比治山の下まではすぐなのだが、まともに歩いて(登って)美術館へ行くとなるとちょっとしたハイキングだ。
以前、一度だけチャレンジしたことがあるが、汗ばむ季節ではないのに汗かいて、
息もゼェゼェとなり、次の日に足が筋肉痛になった覚えが‥(^_^;)
でも今は、スカイウォークができたので、ラクチンなのだ~。
スカイウォークとは、山の沿って作られたエスカレーターである。
建物のなかではなく、あくまでも山に沿った外にあるエスカレータで、しかも、長~~~いので、
はっきりいって高所恐怖症のひとは利用できないと思う。

Photo_2 叔母が前に乗っている
2 段々と遠くに‥
2_2 あんなに高いところに~!

長~~いエスカレーターをの昇り終えると、山の緑が目に入ってくる。

1 小さい橋を渡ると
2_3 緑の向こうに美術館の囲いが見えてくる
3 壁にそって歩いていく
4 テクテク snail...
5 左側は山の斜面
6 テクテク chick...
7 建物がみえてきた
8 右側はスロープ

Photo_4 『広島市現代美術館』

建物は、上にいくほどに人工的なものを、下にいくほどに自然なものを使っている。

Photo_5 目当ては、森村泰昌の展覧会

           Photo_6 これだワン

気がつくと私は、絵画としての森村、女優としての森村、フリーダカーロとしての森村、と
いろんな森村を観ているのだが、今回の森村が一番しっくりきたかも。
男性が男性になっているから、というだけではなく、
(私がこんなことを云うのもひじょうにおこがましいのだが)
随分とそぎ落とされて洗練されているようなかんじがしたのだ。

観る前から気になっていたのが、昭和天皇とマッカーサーの作品。
ここ広島でいったいどこにどのように展示されているのだろうかと思っていたのだが、
「なるほど~」と思ったと同時に、他の会場ではどうのように展示されていたか気になった。
毛沢東は、「あぁ、そうかぁ」な展示だった。
それと、写真や映像の三島由紀夫はどうして少しクスッとなってしまうのだろう。
元の写真の三島はかなり真剣なのだと思うのだが、それでさえ笑ってしまうので、
それを森村が三島としての私になると、ふざけているわけではないと思うのだが、
他の作品に比べて茶化しのようにも感じられるのだ。
何かに三島由紀夫のことを「上半身だけ鍛えたひと」と書いてあって、それを読んだときに
「うんうん」と思ったのだが、その「上半身だけ鍛えたひと」なかんじがよく出ていて面白かった。

私は森村泰昌が大好きというわけではないが、とっても気になることは確かで、
結局いろんな展覧会を観にいっているのだ。
きっと、これからも見続けていくのだろう。

Photo_7 建物のデザインは黒川紀章。

余談だが、日曜日だというのにお客さんが少ないのが気になったが、
ここ(広島市現代美術館)は、たいがい、私が見る展覧会はなぜか空いていて、
平日など貸切状態でゆっくり見られるのだ。
しかも、東京まで行かないと見られなかったあきらめかけていた展覧会を開催してくれるので、
今まで、ホックニー展、コルビュジュ展などなど、たくさんの展覧会を見ることができた。
               

Photo_8 美術館のコレクション展も見るのだ~。

広島市内には前日行った、広島県立美術館 、ひろしま美術館と、充実した展示のある美術館があるのだが、ここ現代美術館は特に『ヒロシマ』であることを強く感じる美術館だ。
『ヒロシマ』をテーマにした現代美術のコレクションが多くある。
現代美術というのは、小難しかったり、わけがわからなかったり、「落書きか?」と思えたり、
なじみにくい反面、ドキっとしたり、胸にグサっと何かが突き刺さったりすることもある。
考えてみると、ルネッサンスも浮世絵も印象派も当時は現代美術だったのだ。
広島市現代美術館は確か、日本で初めての公立の現代美術館だったと思う。
ヒロシマの街から!という誇りのようなものが感じられる美術館にみなさんもぜひ。

Photo_10 カフェ

Photo_11 トイレの注意書き。山のなかなので‥。

Photo_12
Photo_13

ミュージアムショップで図録やカードを買ったのだが、こけしちゃんグッズを見つけていまい、
ついつい購入~。ラブheartこけしグッズ。

   

Photo_14 外にはいろんな彫刻作品が展示してある。

2_4 帰るときには、建物に沿うように歩いてしまう。
3_2 テクテク

Photo_17 そしてまた長~~いエスカレーターを下るのだ。

叔母がいるおかげで何度も広島には遊びに行っている。
広島を拠点に中国四国地方へと楽しい旅もした。
来るたびに美味しいものを食べて、穏やかな街でやさしい人たちのお世話になった。
街も住んでいるひとも、越えるものが高ければ高いほど、うつくしく生まれかわれるんだなぁと思う。

Photo_18  比治山から見た広島市街

2011年3月 1日 (火曜日)

アートをめぐる冒険 ~広島 ② おいしい生活

  2

広島へ行くと、毎回、叔母がおいしいお店へ連れていってくれる。
いつもは平日に行くことが多いので、ランチは私ひとりで食べるのだが、
夜は仕事の終わった叔母と待ち合わせて、そのときオススメのお店へ行くのだ。

ここ数年、叔母が時々送ってくれるお菓子があるのだが、そこの焼き菓子が本当においしくて、
職場や親友へは、そのお菓子を買って帰りたかったので、連れて行ってもらった。
叔母のマンションから歩いて15~20分くらいのところにあるらしい。

Photo AKIRI

ここの焼き菓子を数年前に初めて叔母から送られてきて食べたとき、
久々に心から「おいしい~heart04」と思った。
私はクッキーが好きなのだが、自分好みのクッキーにはなかなか出逢えないので、
一時期、自分でクッキーは作ったほうがおいしいと思い、せっせと焼いていた。
自分でいうのも何だが、「自分で作ったクッキーが一番おいしい~」と自画自賛状態になるくらい。
しかし、クッキー熱も冷め、その後いろんなところのクッキーを食べたがイマイチイマニ‥。
そんなある日、AKIRIのマカデミアクッキーと和三盆クッキーを食べたら、「オーマイガッ!」となった。
他のバターケーキやマドレーヌ、フィナンシェもおいしい。
特に、はったい粉のフィナンシェはお気に入り♪

Photo_2

ひろしま美術館のあと、いったん叔母宅へ帰ってから夕食を食べに出かけたのだが、
その前に、AKIRIへ行った。
お土産用の焼き菓子の詰め合わせを買い、ショーケースを見ると夕方ということもあり、
商品は少なかったのだが、エクレアがあり、「おっ?!」と思った。
エクレアだけでよかったのだが、叔母が「ケーキもおいしいから買いんしゃい!」と云うので、
ケーキとエクレアを2個づつ買った。
人気のプリンが売り切れだったのは少し残念だった。
そのエクレアは叔母宅へ帰ってから食べたのだが、これがおいしかったのだ。
私はエクレアが好きなのだが、「アタリ!」に出逢えることは本当に少ない。
ケーキは次の日の朝ごはんとして食べたのだが、これもおいしかった~。
(食べてから写真を撮っていないことに気づいたので写真なし‥(*_ _)ペコリ)

AKIRI は、そんなに大きくはないお店で商品の種類も多いわけではないが、
ていねいにていねいに作られているのが、食べると実感できるお菓子がある、
そんなお菓子屋さん。
女性(みんな若い!)数名で作っている。
広島に行く機会があるかたはぜひ探して行ってみてね。

Photo 夜になって‥

エクレア食べて、少しゆっくりしてから夕食を食べに出かけた。
また広島の街中に戻ったのだ。

Photo_4 ビルの2階へ
Photo_3 ほおずき

創作居酒屋の『ほおずき』というお店へ連れていってもらった。
最近の叔母のオススメのお店らしい。

Photo_6 テーブルにあるメニュー
Photo_7 ハンガー

まずは、叔母が「一番のオススメ!」というギョーザを‥。

Photo_5 おいしそうでしょ~

んまいっ!んまいよ~、叔母ちゃん!とスマイル菊ちゃん(@⌒ー⌒@)
私はそんなに大食漢ではないので、おかわりなんてしたことないのだが、
このギョーザはもう一皿食べようかと思ったくらい。
でも、叔母の「他にもおいしいものがたくさんある」という言葉を信じてグッとガマンした。

Photo もちろんお供は日本酒よbottleheart04

Photo_2
       他にもあったおいしいものたくさん♪

海鮮サラダに、牛スジの柚子味噌煮込み、きのこいっぱいの天ぷら、自家製ニョッキ!
一皿の量がそんなに多くはないので、ふたりでもいろいろ食べられる。
あぁ、おいしいものって、こんなにシアワセになるのかしら、とニコニコ菊ちゃん(*^_^*)

Photo_3 店内

世羅会館というところのすぐ近くにあるので、広島へ行く機会があるかたは、
こちらも探してでも、ぜひ!

Photo_5
Photo_4 おいらもオススメだわん

次の日の午後3時くらいには広島を出て鹿児島へ帰るので、美術館を見たあと、
ランチは近くのお蕎麦屋さんへ。
こちらも最近の叔母のオススメらしい。

Photo_6 叔母宅からも歩いて15分くらい
Photo_8 髙田
Photo_10

そんなに大きくない店内は少し渋くてシンプルなかんじ。
しかも、お品書きはコレだけよん。

Photo_9

つめたいお蕎麦も温かいお蕎麦も2種類のみ。
あとは、そばがきとお蕎麦に季節のご飯とお漬物がお昼セットのみ。
でも日本酒はあるのよ~ん。
もちろん私は「ざるそば」。

Photo_7

お蕎麦がキラキラshine
ひと口食べて、息をのんだ。
うまいっ!!
本当にココロからおいしいと思えるお蕎麦に久しぶりで出逢えた、と思うくらい。
できれば、ひとには教えたくないくらい。

私はけっこうソバが好きなのだが、鹿児島の甘い醤油に慣れているせいか、東へ行けば行くほど、
そばつゆが濃い辛くてダシの味が感じられずショボンとなるのだが、
この髙田さんのそばつゆは少しだけ濃いけどダシが効いていておいしかったぁ~。
その、そばつゆにそば湯を入れて飲むとさらにビックリ!
そば湯を入れたとたん、お出汁の香りがプワ~ンと鼻に届いて、飲んでみるとこれまたおいしいのだ。
仕方がないからブログに書いちゃうけど、本当に教えたくないのだ。ぜぇぜぇ‥。

Photo_11 キラキラshine

東京に居る従兄は、「週末は蕎麦打ち名人!」を目指し、道具も揃え、
しょっちゅう蕎麦を打っているらしい。
奥さんからのメールにうれしそうの蕎麦を打っている従兄の写真がそえてあった。
きっと、その従兄もこのお店のお蕎麦を食べたら感動するだろう。
‥と思っていたら、ある日、従兄から電話があり、他の用件での電話だったのだが、
それはさておき、で私は広島のお蕎麦の話をした。
「本当においしいのぉぉ~!」と。
きっと従兄も気になって仕方がないはず‥たぶん‥‥。

蕎麦屋のあと、叔母が娘たちに送るお菓子を買うからと、またAKIRI へ行った。
前日売り切れていた焼き菓子も少し買った。
そして、やはり前日売り切れていたプリンも~。

Photo_12 おいちいぃぃ~~(>_<。)ノ

なめらか系のプリンは少し濃すぎて、初めはいいのだが最後になると少し「うっ」となるのだが、
このプリンは意外なくらい後味が重たくなくスッキリしていた。
最後まで飽きのこない味。

きっと、今度広島へ遊びに来たときも、AKIRI でお菓子を買い、蕎麦屋へ行くと思う。
なにしろ、叔母宅からそんなに遠くないし、道もすっかり覚えたから~。
そして、夜にはそのとき叔母のオススメのお店でおいしいお酒もね。
ふふふのふ~( ̄∇ ̄*)♪

2011年2月22日 (火曜日)

アートをめぐる冒険 ~広島 ①

   Photo_2

前日、寝たのは2時くらいだった。
でも、朝は5時半に起きなくてはならないのだ。
叔母から何度か声をかけられて、やっと起き上がった。
私は起きてしまえば、けっこう目覚めがいいので、いつものようにしっかり朝ごはんを食べて
叔父の車に乗り、駅まで送ってもらった。
毎日、送り迎えしてくれた叔父。
毎日、朝晩おいしいご飯を食べさせてくれた叔母。
「鹿児島から来てくれたからねぇ」と、何から何までお世話になった。
本当にありがたいと思った。

2 また遊びにくるね!

名古屋駅に着いたら、新幹線に乗って広島まで行くのだ。
広島までは、3時間弱。
前日、他の友人たちから預かってきた、とおいしそうなお土産をもらったのだが、
東京→名古屋、名古屋→広島、そして広島→鹿児島間の車内でパクパク食べてしまった。
ほとんど鹿児島には持って帰らず‥。
しかも、食べていないときには寝ているので、まさしく「食っちゃ寝え」状態‥f(^ー^;

広島に着くと、改札口に広島の叔母(母の妹)が待っていてくれた。
ちょうど土日で叔母は仕事が休み、というわけで、旅行前から「美術館はひとりで見たい」と
云っていた私の希望は即、却下されて、「せっかくだから叔母ちゃんも見る!」となり、
すべての展覧会を叔母といっしょにみることに~。
叔父は20年以上前に亡くなり、いとこたちも県外に住んでいるので、叔母はひとり暮らし。
幼稚園の園長先生で毎日忙しく土日も時々働いているのだが、
私のように親戚のものが来ると休む口実もでき、息抜きができるみたいなのだ。

まずは駅から一番近い、広島県立美術館へタクシーでGO!car
開催中の展覧会は‥

Chirashiomote ヴィクトリアン・ジュエリー展 ringshine

ジュエリーって、そんなに縁もないし、どんなものかしら?と少し思っていたのだが、
会場に入って見始めると、もうウットリ状態。
何のうらみがあってここまで?!とさえ思うくらい、美しい細工のジュエリーたち。
ひとつひとつをじっくりみてしまうので、み終わったときには少々足腰がお疲れきみ。
展示室それぞれの壁の色や縦長の布など、雰囲気つくりもステキだった。

Photo_3

ジュエリーだけではなく、その時代(ヴィクトリア)のドレスや日傘、扇子などの服飾関係のもの、
銀細工のカトラリーやテーブルウエア、そして!レース!!
このレースが素晴らしいこと。
美しいものは見るだけでも、心の中を華やいだ気分にさせてくれるものだと思った。

Photo_4 図録もキラキラshine

広島県立美術館は常設展示に日本画、特に郷土の作家でもある平山郁夫のコレクションもある。
それと工芸品もけっこういいものが多く、充実している。
だからかもしれないが、絵画以外のこういったヴィクトリアンジュエリーのような展覧会や、
バウハウス展、バカラ展、リバティスタイル展などが今までもあり、
私は広島まで行けば見ることができたので、ラッキーだった。

常設展示も見終わって、一階へ降りてランチタイム~restaurant

Photo_5 展覧会にあわせたランチメニュー

一階にあるカフェレストランは、美術館の横にある縮景園に続くお庭がガラス張りで見えて、
外にあるテーブルやイスには、お弁当を持ってきているグループが楽しそうにランチタイム。

Photo_6

ランチのあとは、ミュージアムショップへ!
県立美術館のミュージアムショップはいろんなものがあって楽しいのだ。
そこで、地元の作家でチタンを使ったアクセサリーを作っているひとのモノを見つけた。
職場のひとたちや友人へのお土産によさそうだったので、いくつか購入。

Photo_7 カワイイでしょ

職場のひとたちにあげちゃったあとの写真なので半分くらいなのだが、
他には折り鶴やダイヤモンド、犬などなどあり、中でも自分用に買ったコレはお気に入り。
Photo_8 れんこんのヘアピン

先が見通せるように‥なんつって~。
夏になって髪を結んだときに、ヘアピンをつけるので楽しみ~♪

美術館を出て、またタクシーに乗り、そごうやリーガロイヤルホテルがある辺りへ。
次の美術館へ行く前に、そごうにある『キタムラ』でお買い物。
叔母がバッグを買うというので、私も友人へのプレゼントを買おうかなと。

会計をしているときに、次に美術館へ行くんです、という話をしていたら、
お店のかたが「お荷物をお預かりしましょうか」とおっしゃってくださったので、
ラッキー♪と、ショルダーバッグ以外を全部預かってもらった。
なにしろ、県立美術館での買い物したものや、名古屋の叔母が広島の叔母へ持っていけ、と
持たされた手作りのトマトジュース(これが重かった!)があったので~。

身軽になって、叔母とふたりで5分くらいテクテク歩くと、ひろしま美術館へ着いた。
ひろしま美術館は公立ではない美術館なのだが、コレクションは素晴らしく、充実している。
たしか、ひろしま美術館、ブリジストン美術館、大原美術館、国立西洋美術館の4館が、
日本の西洋画の4大コレクションと云われていたような気がするのだが、
今はこれに、ポーラ美術館が加わって、5大コレクションかも~。

常設展示を見る前に、企画展をみた。
Book_chirashi

これも、みる前は、どんなものなんだろう、と思っていたけれど、想像以上に好かったのだ。
広島にある大学のコレクションが中心の展示で、かなり貴重な蔵書ばかり。
実際見ることができただけでも、ちょっとシアワセだった。
しかし、こちらもかなり見るのに時間がかかり、私も叔母もイスに座って休憩する回数が
段々と多くなっていた。

Photo ひろしま美術館のカフェ
Photo_2 中庭

もともと、広島は次の日に行く予定の展覧会が一番の目当てで、
県立美術館やひろしま美術館の展覧会は、ついでのようなかんじだった。
しかし実際見てみると、ついでどころか、どちらの展覧会も充実した内容でおもしろかった。
おかげで足腰にはかなりきたのだが、気持ちはホクホク気分。

荷物をあずけたキタムラに戻る前に、手前のリーガロイヤルのカフェで休憩をして、
叔母と「疲れたけどおもしろかったね」と話し、そのあと荷物を受け取り、またタクシーに乗った。

このあとは、お楽しみの時間がやってくるのだ~♪
ふふふのふ~(@⌒ー⌒@)

Photo_3 ピンクな私

2011年2月20日 (日曜日)

アートをめぐる冒険 ~東京・横浜 番外編

2_4

渋谷から山手線に乗って目黒駅に着いたところで、電車が動かなくなった。
「巣鴨駅の線路内にひとがいて、安全確認できるまではこのまましばらく停車します。
現在、山手線はすべての駅に電車が停まっている状態です」‥‥えぇぇ~~~( ̄□ ̄;) !

車内のみなさんは、そんなことは慣れっこなのか動揺することもなく、何事もなかったようにしている。
いや、みなさんはいいのよ。でも、私は困るのじゃあぁぁぁぁぁ~~~~ヽ( ̄д ̄;)ノ

東京駅で友人に逢って、グランスタでランラランと買い物して、少し時間があったら
友人とお茶でもして、それから名古屋へ帰る予定なんだから~。
名古屋の叔母の家へ帰っても、鹿児島へ荷物を送る準備もしなくちゃいけないし、
風呂に入って、服にアイロンかけて‥と名古屋に帰ってもビジーなのだ。
しかも、明日も朝5時半に起きて、出発しなくちゃいけないしぃぃぃ~~。

新幹線は指定席を取っているのだが、乗り遅れても自由席は乗れるけれど、
東京をギリギリ19時半くらいには出ないとダメなのよ~~~ん。
それでも駅まで迎えに来てくれる叔父の就寝時間は、かなりオーバーなのだ。
ぜぇぜぇ‥。

Photo_16

安全確認できました、いうことで、やっと電車が動き出したときには、
予定していた新幹線が発車する40分前‥。
東京駅に着くと、探す間もなく友人から声をかけられた。
私は逢っていきなり訴えた。
まだ時間が少しあるから乗れないことはないけど、出来ればタイムリミットぎりぎりの30分後くらいのに変更したい、今回はグランスタは見なくていいけど新幹線のなかで食べる晩ご飯は買わないといけない、そして、トイレに行きたい!!‥と。
他にも、目黒駅が停まっているときに考えていたことを云ったような気がするのだが、
とにかく、時間がない、と。

友人は、いたって冷静なひとなので、それじゃあ、新幹線の変更は自分がするので、
菊ちゃんはトイレに行きなさい、と云った。
どちらも混んでいて待たされるから、ひとりでいっぺんには無理だろ、と。
鹿児島までのチケットの入った袋を渡すと、座席の条件はあるのか、と聞かれたので、
「進行方向に向って右側窓側!」と云って、私はトイレに走った。
すっきりして、ちょん切れていた眉毛もかいて、すっかり無くなっていた口紅もつけて、
待ち合わせの場所へ行くと、友人は携帯で何かしら会社のひとに指示をしていた。

Photo_17

金曜日の夜なので、席がとれたかなぁと思っていたのだが、「右側窓側とれたよ」と。
さらに、「隣が空いていたから自分の分も買った」と。
えっ?!なんですかぁ?!っと、四半世紀ぶりくらいに、なんですかマンを思い出すくらい、
耳に手をあてて聞きなおした。「なんですかぁ?!」
「隣が空いているか尋ねたら、空いています、と云うからさ、名古屋まで一緒に行こうかなと思ってね。
このままじゃあ、ゆっくり話す時間もないだろ」と。
「名古屋に泊まるの?ホテル?」と聞くと、
「名古屋に着いたら30分後には帰るよ。帰りの座席もとった」だって~。
あなた、確か、大阪出張から新幹線で今日帰ってきたはずじゃあ‥。
そんなに東海道新幹線が好きなのか?! ちがうか。

仕方がない(?)ので、新幹線のなかで食べるおにぎり(私)やビールのつまみ(友人)を買って、
名古屋の叔父叔母へのお土産も買っているうちに、発車時刻になった。

新幹線の座席に着くと友人に、右側窓側にこだわるわけは?と聞かれた。
それは、東京駅から名古屋へ向って右側が東京タワーの見える席だから~♪
そして、品川までのあいだに、昔住んでいたあたりがほんの少しだけど見えるから。
「だから品川までは、ほっといてね」とお願いした。
「なんなら陽水の曲を唄おうか」という友人の心使いは硬くお断りした。

品川を過ぎて、おにぎり食べながら(友人はビールを飲みながら)話をしていると、
ふたりとも旅の友に文庫本を持っているのがわかった。
友人は「自宅を探せばあるのだけど、出張先でむしょうに読みたくなって」買ったそうで、
東京駅で1時間以上待たされているときも読んでいたらしい。
私は、飛行機や新幹線の移動のときに読もうと思って持ってきていたのだが、
なにしろ移動中はつねに爆睡しているのでまったく読んでいない。
私の持っていた本を見て、「懐かしいなぁ、読み直してみたくなったなぁ」と云うし、
逆に友人の持っていた本は、私も読んでみたい本だったので、
「それじゃあ、お互いのお土産代わりに」と交換した。

1_3
その本、井上ひさしの「十二人の手紙」は、最近になってやっと読んだ。
読み始めるといっきに読み終えた。
久しぶりに唸るような本を読んだかんじ。
井上ひさしは「四十一番目の少年」や「手鎖心中」が好きだったのだが、
もっともっと他のものも読んでみたいと思った。
そうなると、友人と交換した本、向田邦子の「思い出トランプ」も読みたくなって、また買った。

伊丹十三が「ヨーロッパ退屈日記」のなかで、詩集か何かに「本の倍の大きさのハトロン紙を使ってカバーをつけた」というようなことを書いてあって、この2冊にもハトロン紙でカバーをつけちゃおうかな~と思ったのだが、本の倍の大きさのハトロン紙がそのあたりになかったので、お気に入りの和菓子屋さんの包装紙でカバーをつけた。

2_5

話は新幹線のなかに戻るのだが、ふと友人を見ると肌触りのいい、かっこいいスーツだと気づいた。
「ねぇねぇ、それって、イタリ~?!」と聞くと、「そう、イタリ~」とお返事。
なんとか、というイタリ~の服地でオーダーらしいが、24時間働くにはもったいない気がしたので、
「それで出張行ったの?!」と聞くと、前回逢ったときに私が「スーツじゃないんだ~」と云ったらしく、
妙にそれが気になっていたそうで、今シーズンのおNEWに着替えてきたらしい。
でも、何かの拍子に私の云ったことに対して、少しビールをふき出していたので、
せっかくのイタリ~なスーツが台無しに‥(^◇^)
ちなみに「イタリ~」というのは、数年前に私の職場にいらしたかた(お金持ちのマダム風)が
その日、私が着ていた少し派手めの服を「あなたの今日の服ステキね。その服、イタリ~?!」
と、おっしゃって、私はその「イタリ~」がかなり“どつぼ”で気に入ってしまい、
友人たちにも広めて、ことあるごとに「イタリ~」を使っているのだ。

名古屋駅に着いて、これから乗る電車の時刻を確認したら少し時間があった。
友人も少し時間があったので、「名古屋みやげを選んであげるわん」とおみやげ屋さんへ。

Photo 箱がけっこうデカイ

いろんなスナック菓子がご当地モノを出しているけど、名古屋はコレが一番おすすめなの!
と、あまりに私がすすめるので、巨大プリッツを家族と職場の分、購入~。

そして、「正確には名古屋ではないけど、私はコレが好きなの~」とさらに強く訴えて‥

0 真夜中のお菓子なのnight

ちなみに、ふつうのうなぎパイは「夜のお菓子」で、そのほかにも朝のお菓子の「すっぽんの郷」とかいうのもあってね、昼のお菓子の「しらすパイ」というのもあるの。でも、それらはセットで、V.S.O.P.だけは単品でも売っているみたいなのよ~ん‥と熱く語る私に負けたのか、真夜中のお菓子「うなぎパイV.S.O.P.」も数個購入~♪
やはり「イタリ~なスーツには、V.S.O.P.」と云ったのがよかったのかも~。

友人に「東京に着いたら、また会社へ戻って仕事するの?」と聞いたら、
「いや、品川で降りて、そのまま自宅へ帰るよ」と云ったのでホッとした。
しかし、次の日(土曜日で休日)に出社して残してきた仕事を済ませて、
置いたままの出張の荷物を持って帰るとも。

とっても楽しい2時間だったよ。
本当はね、すっごく嬉しかったの。
ありがと。

言葉にして伝えてみたら、「Prego!」とイタリ~なお返事。

「じゃあ、またね!チャオ!」と改札口で別れて、それぞれの場所へ帰っていった。
叔母の家へ戻り、お風呂、荷物の整理、明日来ていく服のアイロンかけ‥などしていたら、
お布団に入ったのは夜中の2時くらい。
5時半には起きないといけないんだけど~。
きっと、明日もまた爆睡して本は読まないのだろう。

2011年2月19日 (土曜日)

アートをめぐる冒険 ~東京・横浜 ②

  2_2

渋谷へ着いて、まず宮益坂を少し上って郵便局へ。
全国で10ヶ所の郵便局だけで販売している郵便グッズがあるのだが、
宮益坂にある郵便局もそのひとつ。
友人に頼めば手に入るのだが、ネット上で見たものが実際見てみると「あれ?」ということもあるのと、
機会があれば見てみたかったので、テクテクと歩いて行ってみたのだ。
行ってみて、そして手にとって見て正解だった。
HPでみて欲しいと思ったものが実際見てみるとそうでもなかったり、
逆にあんまり気にしていなかったものが欲しかったり。
郵便局内にテーブルとイスがあって、お手紙が書けたのでそこで少し休憩しつつお手紙タイムmail

          postoffice  POSTA COLLECT → クリック

そのあと、坂を下って戻り、今度は公園通りをテクテクと歩いて、目当ての『たばこと塩の博物館』へ。

Photo_2  たばこと塩の博物館

初めは横浜のあとは弥生美術館へ行って、近くにある立原道造記念館に行こうと思っていたのだが、
9月で閉館になったと聞き、ガガ~~ンshock となり(←かなりショック)、それでも弥生美術館で
ちょうど亜土ちゃん展があるみたいだし、行ってみようかなぁと思っていたら、
「渋谷のたばこと塩の博物館で和田誠展があるよ」と教えてもらい、「和田誠!!」と嬉しくなって、
しかも横浜から電車で1本だし、ラッキー♪な気分でやって来たのだ。
なので、前日、宇野亜喜良展で和田誠の記事のパネルを見たときには、
なんだか少しだけ運命を感じちゃったくらい。

Photo 『和田誠の仕事』展

“和田誠の仕事”を見たことがないひとはいないと思うくらいなのだが、
たばこと塩の博物館で展覧会があるというのはやはりコレのデザインをしたひとだから~。
Photo_2 ハイライト
Hilites ちなみに現在のハイライト

博物館じたいがこじんまりとしているので、展覧会もこじんまりかしら?と思っていたのだが、
こじんまりしているようでかなりの充実した展示だった。
なによりも今回の展覧会用に書き下ろした作品の多いこと!
その制作風景が見られるスペースがあるのだが、ついつい見入ってしまった。

Photo_4 図録

ものすごい仕事の種類と量で、バラエティなんて言葉では言い尽くせないほどの仕事っぷり。
以前、和田誠が似顔絵のことについて書いた本を読んだことがあるのだが、
若い頃すでに、いろんなひとの似顔絵を書き尽くしてしまうくらい描いた、と。
いつも思うのだが、野球のイチローとかゴルフの石川遼とか、元々天才であろうと思われるのひとが
そうではない平々凡々なひとたちの何倍も努力しているので、信じられないことを成し遂げてしまう。
敵わないと思う。だから、ファンでいられるのだろう。
今回の旅行では、宇野亜喜良といい、和田誠といい、天才というのはこういうことなのか、と
まざまざと見せられて、そして今まで以上に魅せられてしまった。

Photo_3 すっごいお気に入り

和田誠展のあと、常設展示も見たのだが、これがまた楽しいのだ~♪
展示も昔のたばこ屋さんになっていて、ちょっと持って帰りたいくらいだった。
昔のたばこ屋さんって、それぞれの店先をタイルで面白くデザインしてあって好きだったのになぁ。
今でも、たま~に見つけるとうれしくなってしまう。
それと、昔のたばこのパッケージのカッコいいこと。
ハイライトもピースも元のデザインに戻してくれないだろうか。
たばこが体に悪いのは充分にわかっているから、お願いだからぁぁぁ~~。

一階へ戻り、ミュージアムショップへ!
こちらも、こじんまりしているのだが私にとっては充実な品揃えshine

Photo_5 たばしおマッチとオリジナルてぬぐい

博物館のHPでものすご~~く気になっていた、「たばこさん」と「としおさん」。
やっと出逢えたわんheart04

Photo_7 “たばこ”さん
Photo_8 “としお”さん
Photo_9 with LOVE heart04

ミュージアムショップで私の精神状態は、かなりナチュラルハイであったと思うのだが、
さらにコレがぁぁぁぁ~~。
Photo_6  たばしお色々紙(ハガキサイズ)

情熱をぶつけてチョーダイ!と来たもんだ、なのだ。
えぇ、ぶつけますともぉぉぉ~~ぉぉcrying
泣かなくても‥

さらに追い討ちをかけるように、コレが‥
Photo_10 パンダのマッチ~。
2 パンダぁぁぁぁ~。

他にも買ったのだが、写真を撮る前にプレゼントしまくってしまったのだ。トホホ‥。
辛いときや悲しいとき、そしてひとりぼっちで寂しいときには(そんなにあるのか?!)、
このマッチを見たら元気がでるような気がする。多分‥。

2_21_2 うんうん (>_<。)ノ 

ふと腕時計を見るとすっかり、たばこと塩の博物館に長居してしまった、と気づき、
渋谷に来たのなら行ってみたいお店があったと思い出し、東京での残り時間も少なくなってきたので
慌てて公園通りから横道に入り歩きだした。
多分、ず~っと歩くとあっちの坂へ出るはず‥。
歩き始めて10分くらいすると、目当ての坂らしき道へ出て、そこから小さい筋に入ると
目の前にパリが‥

Photo_12 オ・タン・ジャディス

ボンソワ~ル・マドモワゼル・菊ちゃんなのだ。
一階の手芸店で、刺繍の冊子や手芸の材料や友だちへのお土産を少し買った。
時間があったら、もう少しゆっくり見たかったのだがまた今度。
そのあとは店内の階段を降りて地階のクレープ店へ。

Photo_13 大好きな塩バターキャラメルshine

すっかりパリジェンヌ(?)な私は、おいしいクレープを食べながら、友達に絵はがきでお便りを書いた。
その絵はがきが着くころ、もちろん私はパリ、もとい、渋谷にはいない。
今度、来たときにはガレットも食べるじゃ~とココロに誓い、私はパリをあとにした。

坂を下って、消防署のまえで、ファイヤーマンなムッシュ(?)に、ここから渋谷駅に行くのと、
原宿駅に行くのは、どっちが近いか?と訊ねた。
お兄さんは、「う~ん」と3秒くらい考えたあと、原宿のほうを指差して「こっちかな!」と笑顔で答えた。
しかし、指差したほう(原宿)は真っ暗なのだ。
なので、「やっぱり明るいほうへ行きます」と私が渋谷駅のほうを指差すと、
「そうだね!」と笑顔で答えるファイヤーマン。
あなただったら、たちまち火が消せるわん、と心のなかでつぶやきながら、
オーヴォワ・ムッシュ!と云ったかは不明だが、テクテクと渋谷駅へとむかった。
渋谷駅の公衆電話から友人の携帯に連絡をした。
東京駅で少しだけ逢う約束をしていたのだが、すでに友人は東京駅にいるらしい。
「んぢゃ、あとでね!」と改札口へと急いだ。
あとは山手線に乗って東京駅に行くだけなのだ。

なのに、あんなことになるとは‥‥。

Photo_15  C’est Très Bon だわんheart04

2011年2月14日 (月曜日)

アートをめぐる冒険 ~東京・横浜 ①

   Photo

叔母がしっかりと起こしてくれたので、朝5時半に目覚めた。
朝ごはんはキチンとたっぷり食べて準備万端。
すでに畑(家庭菜園)で一仕事すませた叔父が最寄の駅まで送ってくれた。
名古屋駅で新幹線に乗るのだ。

Photo 昨日の雨がうそのように晴れた空。

ホームで待っている間、青空と白い雲を見ながら、晴れてよかった~と思っていたのだが、
よ~く考えると雨雲は東へ移動したのではないか、と一抹の不安を感じたがきっと大丈夫。
天気予報も、くもりって云ってたし~。

新幹線のなかで予想とおり爆睡していたら、すぐに目的地へ着いた。

Photo_2 新横浜で降りて乗り換えて‥

Photo_3 桜木町で降りるのだ。

ここから15分くらいテクテク歩いて、横浜美術館へ行くのだ。
みなとみらい線に乗り換えてすぐ近くまでいけるのだが、私は桜木町駅から歩くのが好き。

Photo_4 高~いワン

横浜美術館の手前に橋のようなところがあり、そこを通るたびに思い出すことがある。
15年くらい前だったか、初めて美術館へ行ったときにバッタリ、友人に逢ったのだ。
そのときは中野の大叔母のところへ行ったり他にも用があったりで、
時間がとれそうになかったので、その友人も含めて誰にも東京へ行くことは云ってなかったのだが、
少し時間が出来て、みなとみらいをブラブラとしていたら、
家族で来ていた友人(実家が横浜)とバッタリ逢ってしまって、「なんで黙ってるんだぁぁ?!」
と叱られて、そのあと何故か友人は家族とは別れて、一緒にカフェでお茶をした。
今はもうなくなってしまったカフェ、ドウ・マゴで。(けっこう好きだったのになぁ。)
まるで、“明け方の街、桜木町でこんなとこに来るはずもないのに~♪”ってかんじ?
違うか~( ̄∇ ̄*)ゞ
しかも、電車のほうが速いからいい、と云うのに車で東京のホテルまで送ってくれた。
するとホテルのロビーに他の友人が‥。いつの間に~。
恐るべき連絡網なのだ。

そんなほろ苦い(?)、いえいえ甘酸っぱい(?)思い出がよみがえるのだ。
でも大丈夫。今回は平日だから~。みんな仕事中~smile

Photo_5 目がまわるワン

Photo 横浜美術館

開館時間が10時なので、10~15分くらい前に着くように名古屋を出たのだが、
ちゃんと予定とおり10分前に着いたのだ~。
なにしろ都会に行けば行くほど、想像以上に乗り換えがあり、駅からもけっこう歩くので、
移動時間はバカにはできない。

しかも、10分前に着いても、平日だといっても、コレだもの~。
Photo_2 ざっと数えてすでに100人くらいが開館待ち

すぐ開館時間になり、そんなに待たずに中に入ったのだが、
美術館内も展覧会場内も思っているほどの混雑はなかった。

Photo_3 ドガ展

『日曜美術館』で紹介されたあとの展覧会は混むと聞いていたのだが、平日の朝いちでもあり、
人の頭越しに作品を見ることもなく、前後のひとに挟まれて流れるように見なくてはならないこともなく、
わりと自分のペースで見ることができた。

思っていたよりも作品数が多く、充実した展覧会だった。
メインの「エトワール」は、有名な作品だし、今回はテレビでも何度となく目にしていたのだが、
実物を目のまえにすると、もうウットリ状態shine
この作品だけは照明も他と違っていて、3Dのように作品が飛び出してきそうなかんじだった。
LEDを使っていたのかな。
まさしく、光り輝く、といったかんじでため息がでた。

写真を撮って参考にしていた、というのも面白かった。
最後のほうに展示してある小さな彫刻作品も好きだった。
ドガの手を感じられる。

グッズもたくさんあったのだが、この愛らしいカードが人気だったかも~。
Photo ランララン♪

他には馬の形にカットしたのもあった。
キタムラとのコラボのトゥシューズ型のポーチやバッグはラブリーだけど、少しお値段も高め。
他には近沢レースやゴンチャロフとのコラボグッズもあった。

グッズ売り場を見て楽しんだあとは、常設展示を見た。
横浜美術館は常設展示内は写真を撮ってもいいそうなのだが、そんなことしているひとはおらず、
いまひとつ勇気(?)もなく、撮らなかった。
作品単独での撮影はダメだが、あみぐるみを一緒だとOKと案内のお姉さんが教えてくれたのだが‥。

Photo_2 看板の踊り子さんとボク

エントランスホールへ降りると、見たことがあるクマのあみぐるみを持った女子を発見!

3 椿ちゃんで~す♪

椿ちゃんはブログで知り合った横浜在住の女子なのだ。
椿ちゃんのブログはお休み中なのだが、メールやお手紙は続いていて仲良くしているのだ。
横浜に行くので少しの時間でも逢えたら、と思い、連絡をとってランチを一緒にすることに~restaurant

現在、ご両親が闘病中で椿ちゃんもお仕事は休職して介護をしているので、
時間がとれるかなぁと思ったのだが、ぜひ逢いましょう!ということで初めて逢ったのだ。

1 スマートで美人な椿ちゃん

ブログやメールやお手紙で、ステキな人柄はわかっていたつもりだったのだが、
実際逢っておしゃべりしてみると、もっとかわいくて、とぉ~~てもいい娘なのだ。
ご両親の介護は本当に大変だと思うので、少しでも励ますことができれば、と
おこがましくも思っていたのだが、逆に明るくかわいい椿ちゃんから元気を貰った気がした。

ランチをしながら2時間ちょっと一緒にいろいろお喋りして、
気がつくと楽しい時間はアッという間に過ぎていった。

Photo_3 長~~いエスカレーターを降りて‥

みなとみらい線に一緒に乗って、椿ちゃんは乗り換えのためにすぐ降りた。
バイバイ、またね!というときがちょっぴり寂しかった。

でも、やっぱり逢えておしゃべりしてうれしかったなぁ。
また逢おうね♪

Photo_4 ボクもスヌーピーと逢ったワン

楽しかった時間を一緒に電車に乗せて、渋谷へとむかった。
さらにアートをめぐる冒険は続くのだ。

2 椿ちゃんのクマさんとボク

2011年1月23日 (日曜日)

アートをめぐる冒険 ~名古屋周辺 ③

  Photo

地下鉄を降りて、名古屋パルコへ向った。
夕方になって雨はだいぶ小降りになってきていた。
午前中に名古屋ボストン美術館に置いてあったチラシで見つけた写真展を見るのだ。

Photo_2
    有賀幹夫写真展 『忌野清志郎』

2009年5月2日に天国に逝ってしまった清志郎。
同じ年の6月にマイケルが急逝したので、世の中は
「KING OF POPS・マイケル・フォーエバー」状態になってしまったのだが、
私にとっての「KING OF~」は清志郎。
マイケルは素晴らしいとは思うが、正直いってどうでもいいのだ。
清志郎が逝ってしまってからしばらくは映像や歌声を見聴きするのは少し辛かったのだが、
時間が経つにつれ、「聴きたいなぁ」と思うようになってきた。
一番好きなのはやはり十代のころに聴いた曲たちだ。

今だったら、真正面から写真を見ることもできるだろう。

見ているうちにいろんなことを思い出した。
RCの大ファンだったクラスメイトがいろいろ録れてくれたカセットテープ。
自分で作った巾着に当時使っていたアクリル絵の具で「RC SUCCESSON」と書いて
修学旅行に持っていった。
それは今も持っていて、色もあせているけど大切に使っている。
旅先でフト見つけた写真展で、そんな懐かしくせつない気持ちを思い出した。

パルコを出て、松坂屋へ行った。
なぜなら~~

Photo
キルフェボンでタルトを食べるのじゃあぁぁぁぁぁ~~deliciousheart04

だから、刈谷市美術館で茶庵に行かなかったのか?!と思われそうだが、そういうわけではなく、
写真展を見たあと、まっすぐ名古屋駅に戻るのもなんだしなぁと思っていたら、
「あっ!」と思い出したのだ。ふふふのふ~(@⌒ー⌒@)

なんだか私はタルトが好きなように思えるかもしれないが、そうでもない。
鹿児島ではあまり食べないのだ。
っというのも、暖かい気候のせいか、鹿児島のケーキ屋さんで売っているタルト生地は
どれも少し硬いのだ。
そして、上に乗っかっているフルーツなどよりも、下のクリームやタルト生地のほうが味が強い印象。
  (※ でも、近所の○公のブドウのタルト(季節限定)はおいしくてオススメどす)

キルフェボンのタルトも確かにタルト生地やクリームやムースなどの味もするのだが、
主役は上に乗っかっている季節ごとの素材そのもので、お値段は決して安くはないのだが、
「出しても食べたい」と思えるのだ。
あと、売っている焼き菓子のなかでは、「はちみつパイ」がお気に入りshine

Photo おいしそうだワンnote

今回食べたのは「翠峰(すいほう)のタルト」で、カスタードクリームにサワークリームが合わせてある。
秋冬メニューのチラシを見ていると、12月中旬から2月にかけてのタルトに 「白イチゴ」のがあるのだ。
翠峰のも他のよりも少し高めで1piece、787円だが、この白イチゴは“特選”と銘打っていて
なんと1piece、1575円!!
あぁ、食べてみた~~い。
一番近いキルフェボンは福岡かぁ‥。

しあわせいっぱい、おなかいっぱい、になって外へ出ると、雨があがっていた。
乗り換えなしで名古屋駅に行きたかったので、少し歩いてひとつ先の地下鉄の駅へ向った。

Photo_2
ジンライムのようなお月様が見えるといいな~moon3

名古屋駅にある高島屋のなかにある手芸店で少しだけ布や手芸材料を買ったあと、
友人の誕生日が近いので送ろうと思っていた『ラデュレ』に行ったのだが、
デリケートなお菓子なので発送はできません、お持ち帰りのみです、と云われてガガ~~ン(>_<)
でも、フト思い出した。以前、友人2名がラデュレのマカロンを送ってきたことを。
しかも二人とも手紙に似たようなことを書いていた。
「お店のひとには送れません、と云われたけど」と。
そうかぁ、お店からではなくて、自分で郵便局や宅急便のところへ持っていったんだぁ~。
すまなかったのぉ~。
んぢゃ、私も、と思ったのだが、地階のお菓子売り場も見てから~と地階に行ってみたら
おいしそうなお菓子がいっぱい♪
そのなかでも和菓子で上品でおいしそうなお菓子を発見!
友人へ送り、自分ちにも買った。

気が付くと閉店時間になっていた。
急いで電車に乗って、叔母さんちへ帰った。
駅から歩いて帰るといくら云っても、叔父が最寄の駅まで車で迎えにきてくれる。
叔父の就眠時間は9時くらいなので、ギリギリなのに~。
これもカワイイ(?)姪っ子のためらしい。ありがたいことだ。

明日は5時半には起きないといけないのだ。
湯船で寝てしまい、溺れそうになって起きた。
叔母には、「声をかけて返事をしてフトンから起きあがっても座ったまま寝てしまうので、
部屋から出てくるまで起こし続けて欲しい」と強くお願いして寝たsleepy
めんどうくさい姪っ子でもあるのだ。

Photo_4 いい夢みるワン。

2011年1月13日 (木曜日)

アートをめぐる冒険 ~名古屋周辺 ②

Photo

金山駅から快速で15分くらいで刈谷駅に着いた。
これから見る展覧会は毎週木曜日の午後1時から担当学芸員によるギャラリートークがあるので、
それに合わせて前後のスケジュールを決めたのだが、思いのほか浮世絵をじっくり見てしまい、
ゆっくりランチをとる時間がなくなったので、駅構内にあるドトールで5~6分でランチタイム。
駅から美術館までは、歩いても15分もかからないくらいだと思ったのだが、時間がないうえに
雨が降っているのでタクシーに乗った。
案の定、すぐ着いた。12時45分くらいだった。間に合った~。

Photo_8 刈谷市美術館

入口には、開催中の展覧会の看板が‥

Photo_3
大好きな宇野亜喜良の展覧会なのだ~~~~heart04

今回のわたしの旅は、この『宇野亜喜良展』がメインと云っても過言ではない。
他に見る予定の展覧会は、この展覧会のついでと云ってもいいくらいなのだ。
ホントは違うけど~、それくらいの心意気っていうの、そんなカンジ(?)なのだ~。
しかも、巡回はなく刈谷市美術館のみの今までにない大規模な展覧会なのだ~~。
おおげさではなく、私が生きている間にもう1回あるかないかの展覧会なのだ~~~。 ぜぇぜぇ‥。

美術館に着いたら、荷物をロッカーへ入れてトイレを済まし、会場入口で午後1時からの
ギャラリートークが始まるのワクワクしながら待った。
平日の昼間で、しかも冷たい雨の降るなか、想像以上に参加者が集まっていた。
すぐに担当学芸員のお兄さんがやってきて、ギャラリートークが始まった。
いよいよ会場へ入るのだ。ドキドキ~~heart04

    Aquirax

    *展覧会の詳細はこちらへ 『宇野亜喜良展』

宇野亜喜良は、1934年生まれのグラフィックデザイナーで絵本作家でイラストレーターで、
ひとつのジャンルでは括ることのできない、アートの天才のひとりなのだ。
私は高校生の頃(20年以上も前だが‥)から見ていた『イラストレーション』誌の影響がかなり強く、
当時から宇野亜喜良はすでに大御所で、あこがれの絵描きだったのだ。
もしも、俳優が演じるならば、まちがいなく寺田農さんだと思う。多分‥。

それはさておき、初期の絵本の原画を見てビックリした。かなりキュートでラブリ~。
一番古い時代の作品なのだが、今そのまま出てきてもまったく古い感じがなく、
逆に今風にさえ思えるかも、と思った。
そのあとのいろんな雑誌の表紙のカッコイイこと!!
今、星の数くらい雑誌は出版されているが、実際、表紙をとっておきたい雑誌は何冊あるだろう。
そんな気持ちはポスター類を見ているとさらに強くなった。
いろんなモノの数は増えたけれど、大切にしたいモノの数が増えたわけではないんだなぁと。
絵本の原画を見ていると、本当に多彩であると実感できる。
50年以上ずっと第一線で活躍し続けているかたのものすごい底力というものを
まざまざと見せられて圧倒され、そして感動した展覧会だった。

Photo手をつないだワン

学芸員のお兄さんもおっしゃってたのだが、作品をジャンルで分けるということが難しく、
最終的に年代順になったとのこと。
なるほど、と思った。
2年以上かけて、何十回と宇野亜喜良のアトリエに通い、作品を集めてそして選んでいったそうだ。

こちらの刈谷市美術館は、今まで開催してきた展覧会を見てみるとわかると思うのだが、
大規模な美術館をいくつも抱えている名古屋という都市の近くにある、
規模でいえばけっして大きくはない地方の美術館でこんな展覧会があったのか?!
と思う展覧会をいくつも開催しているのだ。
いろんなかたの努力があってのことだと思うのだが、やはり学芸員の企画力と行動力に
何かがあるのだと思う。
それがなにかと聞かれても困るけど~。

会場の最後のほうに、駆け出しのころにコーワのカエルのデザインのコンペに応募して、
入賞した新聞記事が展示してあった。
そのとき一緒に入賞したのが、やはり若かりし頃の和田誠。
この記事を見たとき、私はなにか運命みたいなものを感じた。
目尻に二粒くらい涙が出たかも。
そして、やはり多少無理をしてでも来てよかった、と思った。

予定していた時間よりも30分以上長くギャラリートークは終わった。
最後に学芸員のお兄さんが、
「同じ敷地内にあるお茶室で3時まで、お抹茶と一緒に展覧会を記念して作ってもらった
お菓子が召し上がれます。宇野先生もお気に入りのお菓子です。」
とおっしゃったのだが、私はグっとガマンした。
っというのも、会場を今度はひとりでゆっくり見たいのと、お茶すると帰る時間がますます遅くなるのと、
練りきり・上用饅頭など、お茶席のお菓子がちょっと苦手なので、気にはなったのだがやめたのだ。
ちなみにこちらがそのお菓子。(お茶席は300円くらいだったかも。)
       
Barano_kioku 宇野亜喜良らしく薔薇よんshine

っていうか、実は、なによりも正座すると外反母趾が痛いのじゃあぁぁぁぁぁぁ~~weep

ひとりでさらに一時間以上会場を見てまわって、美術館をあとにした。
刈谷市は公共施設などを周回する無料バスがあるので、その時間は調べてあった。
もちろん電車の時刻にも合わせてね。
バス停の場所を受付のお姉さんに教えてもらった。
待っている少しの間に立ったままハガキを書いたのだが、
届いたかたには申し訳ないくらい乱筆状態~。
届いたかた、申し訳ないどす~。
バスに乗って5分もしないうちに駅に着いた。
また金山駅まで戻り、そこで今度は地下鉄に乗り換えて、名古屋一番の繁華街へと向った。
夕方になっても冒険はまだまだ続くのだ。

2010年12月27日 (月曜日)

アートをめぐる冒険 ~名古屋周辺 ①

    2

旅行前から忙しく睡眠時間も少なくお疲れ気味だったのだが、空港バスのなか、飛行機のなか、
そして、セントレアから名古屋駅までの電車のなか、と爆睡状態に近かった私は叔母の家でもぐっすり寝られて、久々に充電した気分ですっきりと目覚めてしっかり朝ごはんも食べた。
一日目は朝から冷たい雨が降っていたのだが、最寄の駅まで叔父が車で送ってくれるので助かった。
名古屋駅まではJRでも近鉄でも15~20分で着く。

Photo

快速に乗って、まずは金山駅まで行くのだ。

金山駅前にあるのは、昨年も行った‥

Photo_3 『名古屋ボストン美術館』

今回見るのは‥

Photo_4 浮世絵どす~。

ボストン美術館は浮世絵のコレクションは5万点もあるらしく、しかもあまり外に出ていないため、
コンディションが良いものが多いそうで、それらがまとめて見られるいいチャンスなのだ。

清長、歌麿、写楽の順に展示してあったのだが、着物の柄など愛らしいものがたくさん見られてウットリ。
歌麿の作品のなかに「ほんとうにコレは人が彫ったのか?!」と思うくらい飛びぬけて髪の毛の生え際など細か~~~いものがあり、目をゴシゴシしながらこらして見ていた。

紙の状態や色など、きれいなものも多く、こういうふうに日本ではなく外国の美術館に大切に保管されていたから、残っている日本の芸術もあるんだなぁと思った。

Photo_6 こちらが本場のボストン美術館だワン

清長、歌麿は続けてみても特に違和感はなかったのだが、これが写楽になると妙なかんじがするのだ。
なんだか、「似顔絵」なかんじがすっごく強い、というか、イラストっぽいというか。
特に目を部品としてみると、和田誠の似顔絵の目と似ているのだ。
きっと江戸時代のひとたちも、はじめは「何だ、これ?!」と思ったことだろう。
画集やテレビの番組での浮世絵特集のときに、写楽だけ見ていたらそれほど感じなかったと思うのだが、こうやって、流れで見ていくと不思議なかんじが際立ってくるのだ。
おもしろいなぁと思った。

3 お礼にチュッkissmarkheart04

思っていたよりも作品数が多く充実した展示だった。
予定よりも長くじっくり見てしまったので、ミュージアムショップを5分くらいしか見られなかった。
名古屋ボストン美術館のミュージアムショップは楽しいのに~。

どこの美術館もいろんな展覧会のチラシや案内ハガキが置いてあるコーナーがあるのだが、
そこで気になる写真展を見つけた。
次に行く美術館のあとに、その写真展を見に行こうと思い、移動や乗換えの方法を受付のお姉さんに教えて貰って、金山駅へと急いだ。

Photo_7 美術館から見た金山駅

2010年11月29日 (月曜日)

秋の旅行

Photo

夏眠のあとは、秋眠でさらに冬眠するのか?!と思うくらい久々のブログなのだが、
ご無沙汰しております。
わたくし、どうにか生きて、いえ起きております。

忙しい日々のなか、数日休みをもらい、美術館巡りをしてきました。

‥というわけで、

Photo_2
中部国際空港(セントレア)行きの飛行機に乗って、まずは名古屋へ行くのだ~。

考えてみると、ここ数年は仕事を早めに終えて、母と名古屋に行くことが多いような気がする。
だけど今回は母は行かずに私ひとり。
母は、「秋は予定がいろいろと詰まっていてお母さんは忙しいから行かない」のだ。
なので、まるまる自由行動な私は、観たかった展覧会を観にいこうと予定を組んだ。

なんだか、いつも同じ時間の同じ行き先の飛行機に乗るので、
夕焼け雲のうえを飛び越えるのだ~。

Photo_3

アートを巡る冒険(?)の始まりなのじゃぁぁ~。

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