私の青空
この絵をマリリン・モンローが大好きだという友人に見せたら、「My Blue Heavenだね」と云われた。
『My Blue Heaven』 訳すると 『私の青空』だ。
その昔、日本ではエノケンが唄って有名になったと聞いた。
私は、だいぶ前になるが、多分、終戦後の映画で、古川ロッパが焼け野原のようなところで、ドラム缶みたいなお風呂に子供と入ってこの曲を唄っていたのを見ていて、妙に覚えていた。
何かの映画の本のなかで、そのシーンのことが書いてあったことがあり、それを読んで嬉しくなったことがあった。
『私の青空』
夕暮れに仰ぎ見る輝く青空
日暮れて辿るはわが家の細道
せまいながらも楽しい我家
愛の灯影のさすところ
恋しい家こそ私の青空
日暮れて辿るはわが家の細道
せまいながらも楽しい我家
愛の灯影のさすところ
恋しい家こそ私の青空
そのモンローが大好きな友人は、どの写真よりも、上の絵の元になった写真が好きだと云う。
「まるで、空を見上げたら、モンローが寂しげに笑いかけているようだろう?」と云っていた。
描いたのは、それを聞く前だったのだが、元は白黒の写真なのだが、バックは絶対にブルーだと決めていた。
なぜ、そうなのかは自分でもわからない。
ただ、左と右の顔は違うひとのようにしたかった。
それを友人に伝えると、黙ってやわらかく(!)Hug Hug された。(#^_^#)
後日、ちょっとだけ悩んでいるときに、その友人があることばを教えてくれた。
「悩みは壁にかかれたニセモノのドアで、ふり向きさえすれば、すぐそこに青空に通じるドアがある」
(教えてもらったような気がするが、誰のことばか私は知らず‥)
今になって、ということが多々ある。
その友人にとって、『私の青空』とは一体どんなことなのだろうか、と。
そして、私は誰かの『私の青空』になるのか、なっているのか。
誰かが『私の青空』になるのか、なっているのか。
そんなことをフト考えた夏の終り(暦の上では)。
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