どうしても観たい映画があって、ちょうど福岡と熊本で上映されていた。
日帰りしか出来ないので熊本へ出かけることにした。
ちょうどもう一本観たいなぁと思っていた映画も同じ映画館で上映されているとわかったので久々の映画はしごなのだ。
ちなみの2本とも、九州で上映予定がないのは鹿児島だけ‥
‥ということで~
友人から、映画館がある通りで買い物したら入場料が少し安くなるよ、と教えてもらったので通り会に入っているパン屋でサンドウィッチと手作りかりんとうを買った。
その日は普通の日だったので、まともに払うと当日券は1800円なのだが、そのパン屋のレシートを提示するとなんと前売り料金の1300円!
パン屋に払ったのは400円なので、それ以上の割引で、しかも、もう一本観ると伝えたら、「2本目は1000円です」と云われた!
す・す・すばらしい~~~
何ヶ月も前から友人たちに「菊ちゃんがきっと好きだと思うんだよ」と聞かされてから気になって、観たくて仕方がなかった映画なの。
基礎や資質がきちんと出来上がっているということは、いくつになっても夢をかなえるための自信になる。
そして、なにかを『つくる』ということは、こんなにも豊かなココロで生活できるんだなぁと。
私も母やこの映画のマルタのように、おばあちゃんになっても針を持っていたいと思った。
縫い針、マチ針、かぎ針、そして、ヤなかんじのひとにはチクチクと~。ふふふ~
幸せな気分でロビーへ行き、美味しいコーヒーを買った。
映画館のロビーに美味しいコーヒーを飲ませてくれるところがある。
もちろん、そのコーヒーもパン屋で買ったサンドウィッチも持ち込みOKだ。
イマドキのシネコンのように持ち込み禁止とし、美味しくもないコーヒーや食べ物を高い値段で売ることもない。
こんな映画館はもう鹿児島にはないんだなぁと少しだけ寂しくなった。
少し時間があったので、ロビーで友だちにお手紙を書いた。
日帰り旅行でもバッグのなかには、カードやレターセット、そして切手の入ったケースを入れていく。
もしかすると以前も書いたかもしれないが、
絵葉書は、そこまでの空
「明日からはここにはいない」という語残して
‥という短い詩があり、とってもお気に入り。
友人から届く、旅先や出張先からのお便りが大好きだ。
そこで買い求めたハガキだったり、泊まっているホテルのレターセットだったり。
急ぐ用は何ひとつない。出したい気持ちだけのお便り。
50円や80円で届く小さな小さな、でも温かいプレゼント。
そんなワクワクする気持ちは大切にしたいなぁと思っている。
ラブリ~
そんな私に「きっとビンゴだよ」と云われた映画。
そのとおり。ビンゴ!だったのだ。
ルゥルゥのことを少し思い出した。
いい気分のまま映画館を出て、小さな路地へ入った。
以前、熊本に来たときに気になったお店があったのだが、ちょうどお休みだったので今回はどうかなぁと行ってみた。
鹿児島でも注文したら手に入るのはわかっているのだが、い~んだぁ~。
ここで買いたかったのだもの。
そのあと、雑貨屋さんでカードや布や紙モノを少し買った。 かわいいお店だワン
また来たいワン
サイフは寂しくなったが気分はホクホクになった私は 『コッツウェルズ』 へ行ってお茶をした。
買った本を眺めたり、また友人にカードを書いたりして、ホッとするひととき。
それからアーケードをてくてくと歩いて、現代美術館へ行った。
もう4時は過ぎていたのだが、8時まで開いているのでゆっくり観られるのだ。
久しぶりにアラーキーの写真をたくさん観ることが出来た。
熊本のお母さんと赤ちゃんの写真はよかったなぁ~。
わざわざ、12,000円も交通費をかけて映画を観に行くなんてもったいない、というひともいるだろう。
DVDになるまで待てばいいじゃないか、と。
しかし、『映画館』で観る楽しみ、そして悦びを知ってしまったものには、そこまでの時間や費用よりも得る何かがあるのだ。
何よりも、いつもと違った街の音を聞き、空気を吸い、自分の足で歩く楽しさは何ものにも代えがたい時間。
よく、「自分探しの~」という言葉を耳にしたり目にしたりするが、そういうのではまったくない。
いつでも自分はそこにいる、と思っている。
立っている場所が違うだけ。
きょうはたまたまここにいるのだ。
帰りの列車の時間まで1時間くらいあったので、お気に入りのカフェに行ってみた。
確か夜7時からがBARタイムだったので、まだコーヒーが飲めるはずと思い、入ってみると、この日は早めのBARタイムになっていたのだ。
コーヒー飲めないのかぁ‥‥じゃあ、お酒を一杯飲んで帰ろう~っと
バーテンダーのお兄さんがとっても気さくで優しいかたで、楽しくお喋りをした。
いい気持ちのまま、友だちにカードを書いた。
「気をつけて、お帰りください」
「また来ま~す」
店を出ると、夜の賑わいのなかをくぐるように歩き、市電に乗った。
『つばめ』の車内でぐっすり眠っていたのは、お酒だけのせいだけではないだろう。
前々回に桜島から見た夕焼けのことを書いた。
もちろん、そのあとがあるわけで、すっかり日が落ちたあと宿へ戻り、昼寝をしていた叔母と母を起こし夕食を頂いた。
一泊二食付きで約11,000円くらいだったのだが、充分すぎるくらいの味と量だった。 私はプラス日本酒代~
お腹いっぱいになったあと少し休憩してゆっくり温泉に入って気持ちよかったぁ~
布団に入ると、おやすみ3秒だった。
次の日は前日のドンヨリとしていた空がウソのように晴れて明るかった。
桜島一周の観光バスもあるのだが、一人1700円くらいなのと、母の足腰の調子も好くなかったこともあり、少しくらい高くついてもゆっくりと周りましょうということで、知り合いのタクシーを頼んで朝、宿に来てもらった。
数年前にあった長渕剛のオールナイトコンサートを記念して建てられた『叫びの肖像』。
コンサートがあった場所はかなりけずられていて、すぐそこが海になっていた。
人工島のためにけずられたのかなぁ。
実はこのあたりは柵に囲まれていたのだが、みんなそこをくぐって入って写真を撮っていた。
工事のみなさんも特に注意するようすもなかった。
っというわけで‥ やっぱりねん
有村展望所に母は行かれるかなぁと思っていたのだが、ゆっくりゆっくりと途中まで行くことが出来た。
この日は、雲ひとつない晴天で空気も澄んでおり、桜島の南側になる展望所からは薩摩半島と大隈半島の端っこもキレイに見え、遠くの島々も見えた。
しかも! 開聞岳が!!
母達のふるさとの山である開聞岳がくっきり見えたのだ。
観光案内のかたが話してらしたのだが、こんなにキレイに見えるのは年に何度かで、この日みたいに見られたのは4~5ヶ月ぶりのことだそうだ。
叔母も母も桜島の美しい姿とともに、遠くに見える開聞岳に感激していた。 薩摩富士
島のあちこちに、噴火のときの火山灰や土砂から避難するトンネルみたいなところがあった。
桜島は見る方向が変わると違った雰囲気になる。
いつも鹿児島市街地から見えている山と同じとは思えないくらい山肌が変化している。
見ていて飽きないのだ。
桜島は大正の大爆発のときに、流れ出た溶岩で大隈半島にくっついた。
父は爆発の数年後に大隈で生まれて家族で鹿児島市に出てきたのだが、もともと祖先は桜島の黒神のあたりに住んでいた。
大正の爆発のときに一族で大隈のほうへ逃げ延びたのだ。
そのときに祖父が家財は置き、持ってきた仏様は今も私の家の仏壇のなかにおられる。
戦後、物のない時代に父が手作りした仏壇のなかある、ひとからみたら粗末にさえ見えるかもしれない仏様だが、母がお嫁に来たときにはもっと薄汚れていたそうで、それを母が磨いて磨いて少しは見られるようになった。
そんなことをフト思い出し、父が亡くなる前にどうして連れて来なかったのか、と今更ながら思い、少しだけ涙がでた。
ちなみに、父の伯父が自分んちの家財を置いて、この鳥居の神様を背負って避難した。
今も佐多にその神様を祭った神社があるそうだ。
そういえば、私も8.6水害のときには、仏様やお位牌をリュックに背負って避難したなぁ。
でも、家を出ると口くらいまで水があがっていて、そのリュックを頭のうえに持ち上げたまま避難したのだった。
そんなことも懐かしく思い出した。
ぐるりと周って、西側へ来ると市街地が見える。
この日は、高千穂連山もキレイに見えた。
‥のに、開聞岳ほどの思い入れがなかったためか写真を撮るのを忘れていた‥f(^ー^;
道の駅でお土産を買い、帰りのフェリーに乗った。
鹿児島から出て暮らしたことがあるひとはわかるかもしれないが、離れた街でテレビの映像などで桜島が流れると胸がプワ~と熱くなる。
鹿児島出身ではなく、転勤などで鹿児島で生活したことのあるひとも、「おぉ~桜島だ~」と懐かしく、そして「あんなにすぐ近くにあったんだなぁ」としみじみと思うと何人ものひとから幾度も聞いたことがある。
母校の校歌の歌いだしは「むらさきにほふ桜島~♪」だ。
まさしく、むらさきにほふ、というのを実感した一日だった。
一周して、見たものは桜島だけ。
でもこんなにもワクワクしたのは久しぶりだった。
フェリーから降りたあと、お腹が空いた私たちをタクシーの運転手が連れていったのは‥
しかも、少し食べてから「あ、写真‥」と思い出し、食べかけなのね~。
すまんすまん。
あ~、美味しかった~
11月中旬、名古屋の叔母(母の妹)がやってきた。
今年で70歳になる叔母の、それを記念した同窓会が指宿であるのだ。
少し余裕のある日程だったので、叔母と母と私の3人でフェリーに乗って桜島の温泉へ行き一泊した。
桜島は、運転できない私んちからは車なしで行くことができる近場の温泉なのだ。
母はオババ仲間と年に1~2回は行っているのだが、私は10年以上行っていない。
叔母はもちろんそれ以上。
いつも目の前にあるだけに、なかなか行く機会がないと行かないものだ。
お昼ごはんを食べたあと、ドルフィンポートで篤姫館を見学し、そしてフェリーに乗った。
朝からの曇り空で少し風が強かった。
デッキに出ると強風で髪の毛が山姥状態になった。 あの鐘を~鳴らすのはあなたぁ~
桜島に着いたら、迎えの車が来ていた。
歩いてもすぐそこにある国民宿舎『レインボー桜島』に宿泊したのだが、母が少し前に自宅で転び腰を痛めていたので、お願いしたのだった。
母たちはお部屋でお昼寝タイムになった。
私は最近できたという日本一長い足湯というのを見てみようかなぁ~と散歩にでかけた。
風が強かったせいもあると思うのだが、少しぬるめだったので、お湯の噴出し口に近いところに浸かるといいかも、と思った。
着いたときにはドンヨリとした雲り空だったのだが、風に流されて雲が動くので空が次々と変わっていき、それがなんだか楽しくって海と空を眺めながらテクテクと歩いてみた。
街中に住んでいると、空をビルや電線で区切られていない、まあるい状態でみることが稀なので、顔はずっと少し上向きでニコニコ(*^_^*)
あとで知ったのだが、この日の夕空は鹿児島市街では赤く不思議なかんじだったそうだ。
私はそれをたまたま桜島側から見ていたのだ。
ススキの向こうに市街地が見える
段々と赤く染まっていた
夕焼けを見ながら足湯
そして、市街地から見ると桜島は東側なので朝日が昇る方なのだが、この日はなんと桜島の空が赤くなったというニュースをやはりあとで知り、「あー!あれだっ!!」とピンときた。
少しづつ暗くなっていく市街地に比べて桜島は明るいなぁと感じながらフト空を見上げたとき、まるで龍が昇るような雲が!
ホンの少しの間の出来事だったのだが、空の半球をオレンジ色の光がギュ~ンとまたいでいた。
なんだか得しちゃったなぁ~と散歩道を帰っていると、日が沈む瞬間をみた。
遊歩道は3キロくらいあるようだったが、私は2キロくらいで戻ってきた。
気づくと、空や海や溶岩を見ながらテクテクと1時間半くらい歩いていた。
歩きはじめる前は少し肌寒かったのだが、日が沈むころには体はポカポカしていた。
それ以上にココロのなかはポッカポカになっていたように思える。
近すぎて遠い、ということがある。
あるのが当たり前すぎて、いつでも行くことが出来ると思っている。
きっと、そんな場所はいくらでもあるのだろう。
明日は晴れるといいなぁ~。
すっかりお腹が減った私はそう思いながらレインボーへ戻った。
熊本の二日目は、今回の一番の目的があるのだ。
なので、朝食をしっかりとらなくちゃ!
腹ごしらえもしたので、ホテルをチェックアウトして、荷物をクロークへ預けたら、同じビルの3階にある熊本市現代美術館へ!
日比野克彦は、私が高校生のころ、アートの世界に颯爽と登場した。
私にとって、ずっとリアルタイムで見ていたアートのスーパースターなのだ。
今までの作品をというよりも、熊本の伝統工芸とヒビノのとのコラボが楽しみだ。
10数年くらい前に平塚市美術館で大規模な回顧展があったのだが、それはどうしても観たくて見に行った。
そのときは、高校生のころに、20代前半に、あこがれた作品をこれでもか、というくらい前にして圧倒され、そして感激して涙した。
あの頃と違って、だいぶ落ち着いて作品が観られるようになったと思う。
一番、胸に残ったのは、山鹿灯篭の技術で作られた作品群。
その空間に入ったときは、さすがに目尻に涙がチロリンと出たくらい。
フランク・ロイド・ライトやマッキントッシュの建築物のなかに置いても違和感なく溶け込みそうなカンジもした。
最後に、懐かしい作品たちも久々に観られた。
そして、あるプロジェクトに参加すべく、出口から入口へとまた行き、ダンボールと糊と筆と色紙を受け取って‥
石垣プロジェクトに参加するのじゃあぁぁ~!
っと云っても、見たかんじ石垣はあるけど、チップを貼ったのが少ない気がしたのと、旅先でカッターナイフを使って怪我をしたくない、ということで、ダンボールで出来た石垣にチップを貼る作業をすることにした。
ボランティアのみなさんも作業中
石垣はひとつひとつ積み上げられていく
おいらの石垣ちゃん
オレンジ系の石垣が少なかったのと、ヒビノらしい色にしたかったので、オレンジ系のチップの箱から選んでペタペタ貼った。
写真のは糊が乾く前なので少し色が濃いのだが、乾くともう少し薄くなるハズ。
ぼんやりとヒビノの『H』を表現?!
一生懸命作業していたら、お昼も過ぎて1時になっていた。
展覧会会場をあとにして、ショップを覗いて、カードやレターセットを買った。
レジのお姉ちゃんが、「コレに入るかなぁ」といって小さな紙バッグみたいなものを取り出して入れてくれた。
可愛いのだが、私がコレをそのまんま提げていると、まさしく「そのまんま」なので、自分の手提げに入れた。
あとで、コレをよく見てみると手作りだとわかった。
熊本市現代美術館は、まだまだオリジナルのグッズなど少ないというか、見当たらないというか、そんなカンジなのでオリジナルの紙バッグ等もないのかなぁと思った。
でも、このポスターかカレンダーを再利用して作った紙バッグがなんだかとっても気に入ったのだ。
それで家に帰ってから、職場から持ってきた昨年のカレンダー(未使用)で私も紙バッグを作ってみた。
美術館を出たのは、2時前だった。
さすがにお腹ペコペコだ。
少し歩いて、前日入ってみようと思っていた蕎麦屋さんへ行った。
四種盛り、というのにしてみた。
4枚も食べたのぉぉ?!と思ったでしょ?
小さいザルなので、4枚食べて、普通のザルの1,5枚くらいの量だった。
金柑のと太打ちのが美味しかったぁ~♪
お腹いっぱいになったので、またテクテクと歩き始めた。
蕎麦は「三歩歩けば腹が減る」といったもんだ。
前日も気になったステキなお家を見ながら、文房具屋さんへと歩いた。
何十年も前から変わってないと思われるこの文房具屋さんなら、ツバメノートが置いてあるかも、と思い店内に入ったらすぐ見つけた。
普通のノォトのサイズではなく、以前も紹介した小さいハガキサイズの縦書きのノォト。
当たり前のように置いてあるのが嬉しかった。
そのあとは前日休みだったお店に行くためにアーケードをひたすら歩いた。
鶴屋デパートから歩いてすぐの公園に、移築されて記念館になっている小泉八雲の住居もある。
なにかしらと漱石と微妙な縁がある小泉八雲が同じ熊本に住んでいた、というのも面白いなぁと思った。
紅茶を数種類と焼き菓子を少し買った。
こういうふうに書くと誤解されそうだが、ここの紅茶は「普通に美味しい」のだ。
飲むたんびに「あ、おいしい」と感じるのだ。
置いてあったオリジナルの期間限定の焼き菓子がまた美味しかったぁ。
もっと買えばよかった、と思ったくらい。グスン
シャワー通りにある、小さな雑貨屋さんへ行ってみた。
私は紙袋が好きで、みつけるとちょこちょこ買ってしまうのだ。
小さな紙袋と手芸のリボンを少しだけ買った。
時間はあっという間に経っていく。
荷物を取りにホテルのある建物に戻り、2階にカフェでケーキセットを食べた。
宿泊したレディスプランにケーキセットもサービスでついていたのだ。ふふふのふ~。
クロークに預けていた荷物を受け取り、熊本駅へと向かった。
ちなみに家や職場へのお土産は、普通サイズのまわりに小さいサイズの陣太鼓が入った『ハッピー陣太鼓』。
けっこう重たいのが難どす~。
Sちゃんから貰った、アンジェミチコのとっても美味しいカトルカール。
レモンゼリーのと、バラのと、フランスのフレバリーティも。
シアワセ~
観たかった展覧会もゆっくり観られて、Sちゃんともゆっくりと過ごせた。
鹿児島にいたころでも、こんなに長い時間二人っきりで過ごしたことはなかったかもしれない。
昔よりも、なんてことない一日がとっても大切に思えるようになった。
そして一緒に過ごせる友がいることも。
私は基本的にひとり旅が好きなのだが、そんな旅先でちょこっと知り合いに逢うのも楽しいのだ。
贅沢なラグジュアリーな旅はきっとこれからも縁はないだろうと思う。
奮発するのはひとつかふたつで充分。
またこづかいを少しづつ貯めて小さな旅に行きたいと思った。
明後日のために。
こちらのサイトがとっても役にたちました。
* くまもと「まち×ひと」チャンネル *
観光地図やパンフも送料無料で送っていただけます。
日比野展の様子もごらんになってみてくださいネ。
辛島公園の辺りまで、ベロタクシーで連れてきてもらって、サンロード新市街、下通りアーケードをブラブラして、時々、横道に入って小さい可愛いお店を覗きながら歩いた。
以前、Sちゃんに貰った紅茶が美味しかったので、そのお店に連れていって貰ったら、ちょうど定休日で、明日また来ようと場所を確認した。
午前中に歩いた上乃裏通りや並木通りを今度はさらにゆっくりと歩いた。
お城がある町なので、あまり高い建物がなく、小さい路地も窮屈なかんじがしない。
古い建物と新しい建物がいい風に混じりあって町を作っているような気がした。
上の写真の赤い自転車なのだが、ランチを食べた古町と云われるあたりのお店にも数台置いてあり、レトロな雰囲気にとっても合っているなぁと思った。
昔、郵便局が使っていた自転車の払い下げだそうで、荷台が大きいので荷物を乗せても安定しているのだ。
お菓子屋さんは、お店を開く前は自転車でクッキーを売ってさるいていたそうだ。
自転車の前にベンツやBMWのマークがついているのがご愛嬌~
少し歩き疲れた私たちは、お気に入りのカフェで休憩した。
おととし、熊本に来たときにも行ったステキなカフェ、『八』へ。
丁寧に入れてくれるのを見ながら、ホッとするひととき。
落ち着いた雰囲気のこのカフェは夜はBARにもなる。
今度は夜に来たいなぁ~
夕方、宿泊するホテルに行き、預けていた荷物を受け取った。
Sちゃんへのお土産なの
Sちゃんを知っているひとがこのエプロンを見たら、きっと「似合いそう」というハズ。
一日、あちこちを一緒にブラブラさるいてくれてSちゃんと「またね~」とバイバイして、チェックインしたあと、ホテルの向かいにあるデパート『鶴屋』の地階に行った。
もちろん、今晩の夕食をデパ地階で買うのじゃ~
その夕食が‥ちょっと大変だったのだが、それはまた次の機会に~。
宿泊したホテルは、ホテル日航熊本。
レディスプランという少しお得なプランとはいえ、交通費よりも宿泊費のほうが高いので、ぜいたくといえばそうなのだが、い~んだ。
自分へのご褒美、ご褒美~。
「何の?」と聞かれても困るが‥。
シングルだと熊本城の反対側なのだが、お部屋がランクアップしてもらえるプランだったため、窓からは夕空と熊本城が見えるのだ。
なので、ツインなのね
充実したアメニティ
ナイトウエアとバスロープ
ホテル日航は、寝間着が浴衣でなく、ゆったりしたロングシャツタイプなので好き。
洗面とバスルームが分かれているのでゆったりとお風呂にも入られる。
レディスプランには、ブルガリのバスグッズと日航オリジナルのテディベアがついていた。
もちろん使わずにカゴに入ったまんま持って帰ってきたのだ。
いつ使うのじゃ~?!
ぽかぽか天気のお日さまのした、いっぱい歩いた。
楽しかったなぁ~♪
心地よい疲れをシャワーで流して、友人に手紙を書いてベッドに入った。
ぐっすり眠られたのはいうまでもないのだ。
おやすみなさい
「あぁ、これから忙しくなるんだなぁ~、今のうちにどこかへゆっくり出かけたいなぁ~。」
‥と胃痛のさなかフト考えた。
「でも、休めても二日間だよなぁ~。あっ!あの展覧会がっ、あるんだったっっ!!」
‥と思い出した。
「Sちゃんにも逢いたいしぃぃ~」
‥ちなみにSちゃんはザンネンながら女だ。
そうとなったら‥‥
熊本駅から市電に乗って、Sちゃんとの待ち合わせのホテルに行って手荷物を預けた。
これから、テクテク歩くのだ。
目的地までの道のりは、古い建物を生かした街づくりをしているところが多い。
車が一台通れるくらいの道をふたりでオシャベリしながら、テクテクと歩いた。
昨日も一昨日も逢っていたかのように、以前、一緒に働いていたときのように、取り留めのない話をしながら歩いて約20分くらいで、最初の目的地に着いた。
夏目漱石は、明治29年4月から4年3ヶ月のあいだ、熊本で暮らしていたのだが、その間6回
転居していて、この5番目の内坪井の家には一番長く暮らしたそうだ。
その5番目の家が小さな記念館のようになっている。
実際、漱石が暮らした家のなかに入って見ることができるのだ。
このキシキシと鳴る廊下を歩いたのだろう。
書院の障子がステキ。
漱石のおもかげを見るかのように家のなかへと入っていくと‥
私は漱石の句では、『猫も聞け、杓子もこれへほととぎす』というのが妙に好きなのだが、思わず、その句を口ずさむ気分になった。
いや、いい意味でね。
縁側に座って、ポカポカ天気に照らされたお庭を見ながらボォ~としたときを過ごす。
私はけっして熱心な漱石ファンではないが、『草枕』は好き。
この家には、貴重な原稿だとか、ゆかりの品物だとかがあるわけではない。
ただ、この家で漱石が暮らしていた、ということだけ、それだけ。
目には見えない、お金には代えられない、空気を感じて吸う場所なのかもしれない。
また、テクテクと今度は電停まで歩いた。
電車に乗って着いた町も古い建物を生かした街作りをしている。 ステキな洋館。
ランチはここで。
フレンチ、イコール、ソースや生クリームを使ったモノといった概念を吹き飛ばす味で、お店の
名前の『塩胡椒』のとおり、主な味付けは塩胡椒なのだ。
このデザートの紅茶のムースがまた美味しかったのだ~。
上にかかった紅茶のソースが甘い、と思うでしょ?
甘みがあるのは下にあるムースで、この紅茶のソースはまったく甘くなく、紅茶のエキスのような少しだけ苦いソースで、ムースと一緒に口のなかに入れると絶妙な味が~~
身も心もおなかいっぱいになった私たちは、近くにある塩の専門店に入ってみた。
そこで、美味しい塩や、すっごくいい香りのハーブソルトを買った。
お店の外には、ある乗り物があった。
その乗り物を運転している青年(大学生)が、店内で休憩していた。
アーケードのあるところの近くまで、二人だといくらかなぁ?と聞くと、一人400円です、と。
私たちは乗っけてもらうことにした。
二人も乗って大丈夫?と心配したが(しかも、ひとりは私だ)、電動自転車なので大丈夫らしく、「楽勝ですよ~♪」と、青年は笑顔で漕ぎ始めた。
道々、由来などを案内しながら連れていってもらえるのだ。
小さい橋をふたつ渡って、裏通りを走って、気持ちのいい風を感じながら、ほんの数分だったが私たちもずぅ~っと笑顔だった。
こんなオープンカーに乗っているときは笑うしかないのだ。
ほかにどんな顔をするというのか。
なんだか楽しかったのだ。とっても。
てくてくさるく、は、まだまだ続くのだ。
旅行中は、金銭感覚がちょっとおかしくなる。
前回、京都に行ったときには、いきなり初日の東寺の市(弘法さん)で散財していまい、次の朝、郵便局へ走った。
なので、今回の旅行中は「一日×××円」と一応決めていた。
それは、すでに一日目の長野で早くもオーバーしたのだが、台風で出かけられない、ということもあり、プラスマイナスゼロになった。
私はいわゆるブランドの高いモノにはあまり興味がなく、頂いても合う服もないし、そういう
“クラス”でもないので、そんなお店にも行かないのだが、他のひとから見ると「ワケのわからんモノ」にアンテナがビビビッとなってしまい、さらに旅行中だと、ちょっとくらい高くても買っとけ~!という気分になり、結局、財布が空っぽになって帰るのだ。
そんな、ビビビッなモノをお店と一緒に紹介したいと思う。
姉屋小路通にある、リネンを中心といたお店の 【 LINNET 】 はイラストレーターでもある前田まゆみさんのお店。
お店のなかに入るとリネン柔らかさや温かさを感じることができる。
気になった布を少し買った。
友だちも時々覗くお気に入りのお店がある。
骨董というよりもデッドストックとかビンテージといったくらいの古さのモダンな器を中心に置いてある 【 アンティーク・ベル 】 は私もお気に入り。
家の倉庫に箱のまま残っていた昔の食器(国産モノ)があり、懐かしい気分になる。
私はアールデコがデザインとしては大好きなのだが、アールデコな模様のお皿やカップ&ソーサーがいくつもあって迷ってしまう。
人懐っこいカンジのお兄ちゃんがいて、つかず離れずで説明をしてくれる。
今回買ったのはコレ。
文椿ビルヂングのすぐ近くに、大・大・大好きなお店がある。
もう、お店ごと持って帰りたいくらい好きで本当は教えたくないのだが、仕方が無い(?)ので紹介しようかなぁ~。
【 BOBBiN ROBBiN 】 は、手作りが好きなひとが一度でも足を踏み入れたら、気を失いそうになるくらいラブリーなお店。
手作りといっても、メルヘンとかファンシーとかカントリーとかとは違う世界ね。
ラブリーでポップでキュートな世界。
フィードサックやデッドストックのじたんだしたくなるくらい可愛い布たち。
気がつくと、LINNETとBOBBiN ROBBiNの2件で「本日分のお小遣い」は終了していたのだが‥(*_*; わたしのために
布を買ったら、それを縫う針を買わなくちゃ!
っと、いうわけで‥
【 三條本家 みすや針 】 は、その名のとおり、針屋さん。
四百年続いた暖簾を守り続けている。
縫い針と可愛いマチ針を買った。
70年近く前に建てられた建物をリノベートした COCON KARASUMA(古今烏丸)のなかには、いろんなオシャレなお店やカフェが入っている。
その1階にある 【 lisn 】 は、香り、お香のお店だ。
私は“香り”が好きなのだが、好きなだけに苦手だったり嫌いな香りも多く、お香はどうしても苦手な香りのが多く(白檀・ムスク・バニラやオリエンタルな香りが苦手)、火を付けると線香臭くなるものが多くガックリくるのだが、ここで見つけた香りは当たり!だったのだ。
100種類以上はあると思われるなかから、「これよ!」と思って買ったのが、№222『RHYTHM』という香り(線香型のお香)。
説明に書いてあったのが、「スコールと白い花」。
そのままの香りも「こ・これは!」と思ったのだが、家でたいてみて、「ビンゴ!!」だったのだ。
三日目のランチのお店に行く前に、友だちが連れて行ってくれたお店があった。
町屋にマリメッコ(多分)の暖簾が目印の 【 Anna Pace 】 は、スペインのステキなアクセサリーや北欧のファブリックや食器などがセンス好く並べてあるお店。
私は食器が気になって仕方がなかった。
どれもこれも欲しいのだが、予算には限りがあるので、一番自分らしいと思うモノに決めた。
ノルウェーのFIGGJOのTURIデザインの“Lotte”というシリーズのカップ&ソーサー。
ラブリー光線をいっぱい出しているのだ。
友だちはステキなイヤリングを買った。
こちらで見たイヤリングは見てもステキなのだが、着けてみるとさらにいいカンジで、予算が合えば私も欲しいなぁと思った。
ホクホク顔の私は、友だちとランチを予約していたお店へ向かった。
前菜
リゾット
お兄さん、何してんの?
パスタにチーズを削っているのだ
クレーム・ブリュレ
パンナコッタ
ヴォーノ・ヴォーノ♪
ランチが済んだら、私は友だちと別れて京都駅に行かないとならない。
Mちゃんがランチのときに、「お姉ちゃんや友だちが来てくれて嬉しいんだけど、帰るときなるとやっぱり寂しいだぁ」とポソっと云ったのが胸に少し響いた。
地下鉄の四条駅の改札で「バイバイ(。・_・。)ノ」っとなったのだが、改札からホームへ降りる階段までがと~っても長いのだ。
何度も振り向いて、立っているMちゃんに笑顔で手を振った。
階段を降りるとき、涙が二粒くらい出た。
新幹線に乗るまで少し時間があったので、京都駅の伊勢丹でトイレを済ませて、イスに腰掛けて汗を拭いたり、水分補給したり、荷物を整理したりした。
正味、二日間弱の京都滞在だったけれど、充実した二日間だった。
これも友だちのおかげだ。
本当にありがとう!!
また来るね!ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
名古屋駅で母や叔母たちと待ち合わせて、中部国際空港へ行き、最終便で鹿児島へ帰った。
一週間ぶりの鹿児島に着いて感じたことは、「ぬくい‥」。
めくるめく猛暑日が待っていたのだ~(>_<。)
山鉾巡行を1時間くらい見学したあと、私はテクテクと歩き始めた。
途中、「お茶をどうぞ」と紙コップに入った冷たいお茶を配っているところもあり、いただきます~とゴクゴク。
高島屋のあたりに来ると、身動きできないくらいひとがいて、宮川町に行きたいのだが、ず~っと遠回りして、道を渡らないといけないらしく、またテクテクと歩いた。
私は文房具、特に手紙に関するモノが大好きで、京都に行ったらゼヒ行きたいと思っていたお店があった。
そのお店 【裏具】 が花街のひとつである宮川町にあるので、置屋やお茶屋が並ぶ通りをキョロキョロしながら探したのだが、地図のとおりに歩いているのにわからないのだ。
地元のおっちゃんらしきひとに尋ねてみたら、「あそこのすじを入ってみなはれ」と云われたので、「え~?!ここ通ってもいいのぉ?」と思うようなヨソさまのお家のすじを入ってみた。
お茶屋さんだったところをお店にしているそうだ。
がっ!しかしっっ!開店は12時からで、しかも月曜日休みだと思って安心していたら、月曜日が祭日の場合は翌日が休みなのだ~~( ̄□ ̄;) !
行った日は月曜日が祭日だった次の日で、しかも11時‥ガガ~~ン(((T_T)))
やっと見つけたのにぃぃぃ~~~、とガックリきたのだが、後日、友だちが裏具に行って、いろいろと買って送ってくれたのね~ん♪
ありがとう~~ヾ(@⌒ー⌒@)ノ
乙女の殿堂、【ソワレ】には、またふられた。
おっちゃんが出てきたので、「お休みですか?」と尋ねると、「巡行が終わんないと商売になんないから、午後からね~」と云って去っていった。グスン(>_<。) ソワレ前の小川沿いで涼みながらひとやすみ
私は三条通やその周辺がお気に入りで、そこをブラブラと歩くのがとっても好き。
その辺りに行く途中の 【鳩居堂】 や 【嵩山堂はし本】 でお手紙グッズを買い求めた。
普通のレターセットと比べると少しお値段が高めだが、大切に使うからいいんだ~っと。
姉屋小路にある気になるお店をいくつかめぐって、大好きな三条通へ。
喉が渇いていたところ、外でアイスティをカップに入れて100円で売っているお店を発見♪
その冷た~いカップを持って、【京都文化博物館】のなかへ入った。
ここは、歩き疲れたときの休憩場所としては最適なのだ。
ソファに腰掛けて汗を拭き、アイスティを飲みながらボォ~として足を休ませる。
ちょうど、ティアラ展をやっていたのだが、チケットを買うひとが結構並んでいたのでパスした。
おトイレも済ませて、大好きな別館のほうを見学した。
別館は、日本銀行京都支社(重要文化財)だった建物で、私は京都に行くたんびに来てはウットリしているのだ。
三条通は、このように明治の洋館がいくつも残されていて、しかもその中に今でも入ることができるのがうれしい。
ランチタイムにしようかなぁと思い、【文椿ビルヂング】へ行った。
1階にある、ブックカフェ【TRACTION】に入った。
ものすっごく大好きな雰囲気のカフェで、本や雑誌がたくさん置いてあり、なんだかココロのなかをこちょこちょくすぐられる気分なのだ。 生ハムと水菜のパスタランチ
美味しかったワン
文椿ビルヂングに入っているお店はどこもかしこも乙女ゴコロを思いっきりくすぐるお店ばかりなので、くすぐられたいあなたはゼヒ!
そのあと、近くにある大・大・大好きなお店に行ったあと、大丸へと向かった。
3時に仕事が終わるMちゃんと待ち合わせなのだ。
大丸に着いたら電話しようと思っていたのだが、入口でバッタリ逢った。
ひとりで行きつけなかったお店に連れていってもらったあと、【大極殿本舗 六角通 栖園】 へ行った。
食べたのは念願のコレッ!!
トロンとした寒天に薄荷の蜜どすえ~。
わらび餅とセットで、夏場はサイダーがついているのだ。
琥珀流しは毎月、かかる蜜が変わるそうで、8月は冷やし飴で、9月はぶどうの蜜になるそうだ。
あぁ~、毎月通いたいお店なのだ~~~。
いっぱい歩いたあとの、このひとくちの美味しいこと!!
それから、Mちゃんの部屋へ帰り、バタンキューとなったのだが、シアワセだった。
足には、たくさんシップを貼ったが‥f(^ー^;
*おまけ*
次の日に行ったのだが、建物ということで一緒に紹介しちゃおう、っと。
明倫小学校の建物をそのまま活用している 【京都文化センター】
今回はランチ前の少しの時間しか居られなかったのだが、今度はゆっくりと探訪したいと思った。
新しいモノを作るためには、必ずしも古いモノを壊したり無くしたりすることはない、という見本のようなことが、古い町並みのなかに自信を持って存在している。
今回、歩いてみてつくづく思ったのだが、トイレがきれいなのだ。(もちろんそうじゃないところもある。)
けっして新しいトイレばかりではないのだが、みんながきれいに使っている。
古いものを残しつつ、新しいほうが使いやすいところは変えてある。
町並みは古くて趣きがあるが、実は精神は頑固だけど、どこか新しいかもしれない。
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